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気にしてしまうんだ、どうしようもなきことを
1ヶ月後に好きなバンドのライブがある。諸事情で延期されていたものだ。
もともとの日程で土曜日だったライブは、平日に変更されたことで、有給を取らざるを得なくなった。
転職し、半年経ったことでようやく有給を取ることができた。
所長にも1ヶ月前になったし話をして、どうやら受理されて、バタバタで残業まみれの仕事が落ち着いたところで、一緒に行く予定だったはずの友達にラインをとばした。
ようやく休みがとれたよと、重い腰を上げてラインする。しかし、現在所謂既読無視である。
久々にラインをするというのはなかなかに緊張する。特に相手は予定を前もって前もって決めることが多い。その子とは会って遊ぶにはとても楽しく、馬が合うのだが、予定の決め方が私と全然違う。
私は前日、もしく当日予定を決めることの方が好みというか、楽だ。
もちろん、前もって予定を立てることのメリットや住んでいるところが遠いその子と会うために予定をくむことの大事さもある程度分かっている。だが、その子に言わせれば"ある程度"でしかないのだろう。
相手が何を考えているのかなんて分からない。分からないからこそ、邪推してしまう。
私が何かしてしまったのではないか、もしかして覚えていないだけで約束していたことがあったのではないか、と。
誰かからそのように相談されたなら、「もしかしたらそうかもしれない。でもなんとも言えないね。」と返すかもしれない。
わからないものは、わからない。だからこそ不安がつきまとう。
新しい職場は男性が圧倒的に多く、そのこともあるのか、明日飲みにいくぞ、明後日遊ぶぞと誘われることも多く、予定もポンポン決まるので、悩む隙もなく大変気楽だ。
今ふと思うと、こんなに予定を立てるのに億劫になるのはその子だけだ。それはこれまで予定を立てるのに散々その子を怒らせた経験が、「あぁ怒らせずに予定を立てなくては」と、どこかで思ってしまうところがあるからだろう。
相手のことが好きだから、仲違いしたくない気持ちがある。だからこそ、怒らせて喧嘩してしまうのを避けたい。
でもめんどくさい。予定なんてどうでもいい。メインのライブにその子とその日会えたらそれでいい。重要なのはそこだから、それ以外は正直どうでもいい。
ジレンマとも言えない言い訳がぐるぐるグルグルと回る。
最近、上司に対して憤ることが多いからか、100%私が悪い場合以外は、「申し訳ない…」と凹んでしまうよりも「うるさい、それは私じゃなくてお前が悪い。」と、内心大変口悪く、ある意味で強気になった。実際には口に出さないが。
責任転嫁するつもりはないが、なんでもかんでも私のせいで、というネガティブな思考が減り、だいぶストレスが減った。
そして、最終的に、「まぁだめなら関係きればいいか」になる。
どれだけそれまでの関係性があっても、1番最後は自分が1番かわいいのだ。昔と今では環境も違う。もちろん努力するが、一緒にいて疲れるのであれば、それは仕方ないのかもしれない。
書き出したことで不安が少し霧散した。
ここからあの子とどうなるのか、それはあの子次第。私ではどうしようもない領域。考えないようにしても、やはり考えてしまうが、全部私のせいにするようなネガティブ思考で待つのではなく、少し威嚇しながら待つことにしよう。