外出自粛を叫ぶみなさまへ

前の記事も併せてお読みいただきたい。

コロナはいつ収束するのだろうか?

一人暮らしをしている若者から、「もう気が滅入ってきた」という話を聞いた。
今日は、一旦5月の連休明けに外出自粛が解除されるとして、その後について考えてみたい。

外出自粛が解除されたらどうなるだろうか?
もしその時に日本にコロナの病原体保有者がいなくなれば、あるいはコロナの病原体保有者が全員隔離されていれば、それは大成功だろう。あとは外国からコロナが入ってくるのをきちんと管理すれば、日本では再びみんな街に出られる。
しかし、そんなことは現実的だろうか?
例えば医療機関、飲食に関わる人々など、どうしても外出自粛期間中も他人との接点を持つ人がいる。
その人達を媒介にして、無症状の患者が外出自粛時にいない可能性はいかほどだろうか?
仮に数人でもコロナを持っている人が外出自粛明けに残っていた場合、年明けの状況がそうであったように、数ヶ月後にはまた感染者が毎日数百人出る状況に戻ってしまうだろう。

つまり、コロナ収束のためには、1ヶ月程度の外出自粛は気休めにしかならないのだ。
そしてほぼ間違いなくそうなることは皆さんも(共感はできなくとも)理解できるだろう。

では、何のために我々は家に引きこもっているのだろうか?
1ヶ月程度の外出自粛ではコロナの収束は殆ど期待できないのは少し考えればわかる。
ワクチンが実用化されるまでずっとこんな生活を続けるのだろうか?
そんなことは経済を考えれば現実的ではないのは明らかだ。

仮にワクチンが6ヶ月で実用化できるとして、それまでの外出自粛の維持は可能だろうか?
政府が援助するにしても短期的にならともかく、長期的にはインフレを招くため難しいだろう。
また、雇用が大幅に失われ、現役世代や、さらにその次世代には苦しい生活を長期に渡って強いることになるだろう。

医療崩壊を食い止めなければならないのは理解できる。妻や息子がコロナで亡くなればそれは辛いだろう。
しかしそれは、果たして現実に起こりつつある経済崩壊、雇用崩壊と比べて守る価値のあるものなのだろうか?
ほぼ現役世代には犠牲者が出ていないこのウイルスの蔓延を防ぐことには、果たしてどれくらいの意味があるのだろうか。

外出自粛を叫ぶみなさまへ
あなた方はかような事実関係を理解された上で、感情や衝動ではなく、自らの理性と論理でもって外出自粛を叫ばれているのだと信じる。
1ヶ月後のコロナの状況と対策のあるべき姿について、ぜひご教授いただきたい。

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