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「人を惹きつける話し方」 ジュリアン・トレジャー

徹底的にデザインされた言葉と音で話し,それらをしっかりと受け止める環境だと,どれだけ相互理解が行いやすい世界になるだろうか。

人は意外と他人の話を聞いていないし,話者自身も話す内容に気を配れていない。

人を惹きつける話をするためにはどのようにすれば良いのか?

まず,話者には今すぐやめるべき「7つの大罪」がある。

・噂話
・批判的な発言
・ネガティブな発言
・不平や不満
・言い訳
・誇張
・独善的な態度(事実と意見を混ぜること)


いずれも聞いていて気持ちの良いものではないし,攻撃されているとすら受け取れるものもあるだろう。

では,やるべきことはなんなのか?

それは内容と声の2つに分かれる。

まずは話す時の内容や心構えについて。

・真実を話すこと
・素直になり,ありのままであること
・誠実さをもって自分の発言に責任を持つこと
・愛情を持って,人の幸せを願うこと


以上を心がけると,批判や噂話,誇張をしないようになる。

そして,話す時の声について。

・声域を調整すること(説得力や信頼感を増すためには低い声で)
・声の質感を変えること(温かみのある声質が好まれる)
・韻律を大事に(抑揚のない話し方は魅力的でない)
・ペース(適切なスピードで話すこと)
・ピッチ(音程が高いと興奮しているように感じる)
・声量(興奮しているか冷静かが簡単に伝わる)

これらを意識的に調整することで,より自分の意図した内容を誤解なく伝えられることができる。

とはいえ意識的に話し方を変えるには準備が必要だ。

・深呼吸して
・唇を震わせ
・舌を動かし

肺から口先まで,言葉を発する時に使う場所をウォームアップしよう。

伝えるべき内容を然るべき話し方で伝える。

それだけできっと世界はもっと美しくなる。


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