元本保証とは
2024年7月24日(水)。清々しいほど今日も猛暑。
運用益に税金がかからないNISAですが、国民全体から見ると利用率はまだまだ。NISAとはいえつまりは投資なので、リスクつまり元本割れの可能性があるからだと思います。
ところで筆者のSNSには最近、一時払終身だの個人年金だの保険会社の金融商品広告がよく出てきます。
ある個人年金は「増えるけど減らない」なんてうまい謳い文句も。
「増えるけど減らない」つまり「運用益ありしかも元本保証」。まあ、1円でも運用益は運用益なのでそれはよしとして、問題は元本保証。
金融商品の広告、と書きました。広告なのでその段階で固定費、つまりコストがかかっています。
個人年金の保険料を顧客から集める前の段階で、すでにかかっているコスト。他にも人件費やら何やらコストはかかります。保険会社としてはこれらコストを顧客から集める保険料を原資に回収しないといけない。つまり、何らかのリスクをとって運用しないといけないわけです。
顧客から見るともちろん「元本保証商品」なので元本は保証されますが、保険会社から見ると決して元本保証ではない。様々な努力でコストを回収して、さらにそれを上回る運用益を出して初めて、顧客への元本保証が実現されるわけです。
元本保証という謳い文句が顧客にとって本当にお得なのか。よく考える必要があると思います。