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火をくべた言の葉も灰になれず燻って【だけど】

割引あり

こんにちは。octです。

YouTubeや各種音楽サブスクでは未配信の楽曲「だけど」を紹介します。

歌詞と制作後記、試聴音源のあと、有料部分にダウンロード可能な楽曲データを掲載しています。
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歌詞

ああ 空色のシャツに
また夕陽を零して
じゃあまた明日ねって
分かれ道が始まった
今日こそはと思って
強く右手握って
潰れた空気の軽さを噛み締めた

何度でも繰り返したリハーサルのまま
憧れてた後ろ姿
黄昏に溶けてゆく

だけど
あからさま わがままな
ことば未満で絡まって
気遅れたこの胸が
あなたを叫んでいる
いつもの私じゃ語れないこと
思い返そうとするたびに
もう泣いちゃいそうになるんだよ

火をくべた言の葉も灰になれず燻って
ため息をかき集め心を満たしている
どうか風よ吹け
どうか燃え尽きますように

ああ 空色のシャツを
握って 小じわを残して
それでも胸の高鳴りに
寝坊したようなふりをした

本当はそうじゃなくて
素直になりたくって
明日の私が弱くないこと
期待するんだよ

うららかな春の泉まで
バネのように飛び跳ねて
行けるはず そのはずなの
もうだめかな

俯いた影ですら一つになってほしくて
のぼり坂、くだり坂
隣に並びたいの
ありきたりで幼い恋模様
口に出そうとするたびに
もう笑っちゃいそうになるけど

だけど
夢を見た朝のような
揺れる未完の結末に
蓋をして 閉じ込めて
栞をはさんだまま
いつまで私は変われないかな
思い出になんかしないように
もう後悔したくはないんだよ

火をくべた夜を越え
肩寄せたら語らって
抱きしめて
ここに居て
あなただけ
なんて言えたらいいのになぁ

ああ 空色のシャツに
また夕陽を零して
じゃあまた明日ねって
分かれ道の向こうで手を振った

制作後記

言いたいけど、言えない。
心の中でモヤモヤとくすぶる気持ちを描きました。

「言えない」の中にも色々な種類があると思います。
恥ずかしくて、言えない。
まとまらなくて、言えない。
相手のために、言えない。

そうやって複雑に絡み合った「言えない」を、歌詞に落とし込んだつもりです。

歌を書くという行為は、時空を超えて気持ちを伝える営みです。
こんな気持ちがあったことを、いつでも思い出せるための方法です。

私たちは歌を通して、人の気持ちに触れ、自分の気持ちに触れます。
共感とは、自分の気持ちを知ることでもあるのです。

きっと多くの人の心にある青春の1ページを、この歌で掘り起こしたい。
そんな「気持ち」のこもったこの曲を、どうか聴いてもらいたいと思います。

楽曲

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