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エフェクターボードのこだわりって、良いですよね
はじめに
ギタリストのアイデンティティの1つともいえる、エフェクターボード。
X(旧 Twitter)で、エフェクターボードと検索すれば、自分のボードを説明したいギタリストがたくさんいます(喜んで見ています)。ボードの画像から持ち主の年齢を当てる、某楽器店の社員さんの動画も人気ですね。老若男女、幅広いギタリストが、自慢のエフェクターボードを持ち寄っています(喜んで見ています)。
みな何かしらの目的を持ってボードを組んでいるわけで、そこには大なり小なりの「こだわり」があるはずです。
私は、それが聞きたい!
小さなボードに大きなボード。そこに詰め込まれた人それぞれのこだわりを、私に教えて欲しいのです。
その第一歩として、今回は私のボードへのこだわりを書き連ねていこうと思います。
ニッチな内容になりますが、ご覧いただければ幸いです。
一緒にこだわりを共有しましょう!
こだわり① スイッチャーでスマートに
このボードの心臓部は、プログラマブルスイッチャーです。
スイッチャーを導入した大きな目的の1つは、ワウペダルの操作性改善です。
ワウペダルって、オンオフのスイッチがやけに固いものが多くありませんか?
そのうえ音痩せが激しく、できるだけ繋ぎっぱなしにはしたくありません。
スイッチャーのループ内に組み込めば、これらの問題からはおさらばできます。
さて、私が使用しているプログラマブルスイッチャーは、MooerのPedal Controller L6 MK2です。
この機種を選んだ決め手は、次の3つでした。
PLAYモード⇄LIVEモード
PLAYモードは、プログラマブルスイッチャーとして使うモード。プリセットを作って、ボタン一つで呼び出せます。
LIVEモードは、いわゆるダイレクトモード。スイッチ1がループ1に繋がっており、直感的な操作が可能です。
この2つのモードが切り替えられるのは非常に便利。
音作りの時はLIVEモードで、演奏や録音に集中したいときはPLAYモードで。
シーンに合わせた使い方ができます。
チューナー内蔵
本体にチューナーを内蔵しているため、別途ペダルチューナーを用意する必要がありません。
精度もちゃんとしていますし、大きなディスプレイでピッチを確認できるので、非常にお手軽です。
チューニング中はミュート状態になるのも嬉しいポイント。
ちなみに、チューナーアウトもしっかり付いているので、愛用のチューナーがある方も心配いりません。
6ループ仕様
プログラマブルスイッチャーには、3ループ程度のものから10ループを備えるものまで様々あります。
私の場合、使用したいエフェクターの数が決まっており、それにピッタリ合うのが6ループ仕様の本機でした。
ループが足りないのはもちろんダメですが、あまり多すぎても幅を取るので望ましくありません。
あくまで自分の用途と照らし合わせて選んでくださいね。
こだわり② インプットが一番大事
上記の通り、私のボードはスイッチャーを軸に構築されています。
しかし、ボードサイズの都合上、スイッチャーの右隣にはワウペダルが……。
これでは、ギターからのシールドをスイッチャーに挿しづらくなってしまいます。
こういう場合、ジャンクションボックスを組み込む手法が一般的だと思います。
私の場合は、Effects Bakeryのベーグル・オーバードライブを間に挟むことで、インプットボックス兼バッファーとして使用しています。
ペダルの設定は、ローゲインでボリューム高め。
こうすることで、音痩せを防ぐだけでなく、クリーントーンの音量も稼ぎ、トーンも調整することができます。
また、後段で歪みエフェクターをオンにした時も、ブースターのような役割を果たし、単体で歪ませるよりも厚みと深みのあるサウンドを作れるように思います。
こだわり③ オクターバーでオリジナリティを
ギターサウンドの、とりわけリードトーンの味付けに活用しているのが、Mooerのオクターバー。
原音と上下それぞれ2オクターブの音を、自由に組み合わせられるペダルです。
また、2つまでプリセットが作れるのも便利です。
シンセやオルガン的な厚みのあるサウンドが作れるうえ、楽曲にも馴染みやすく重宝しています。
私は後述のファズと組み合わせて使うことが多いです。
こだわり④ ハイブリッドで幅広く
Effects BakeryのNew Ginger Fuzzは、BIG MUFFをもとにした歪みペダルです。
しかし、本体ボリュームへの追従の良さはFUZZ FACEを思わせます。
BIG MUFFよりも軽やかで、滑らか。ブチブチしないファズです。
また、ファズとは思えないほどノイズが少ないのも魅力的です。
私の使い方は次の2つ。
バッキングで音圧マシマシ
ファズの特性上、深く歪むと音がこもり気味になります。
これを活かして、ギターサウンドは目立たせず、音圧だけを稼ぐバッキングを弾くことができます。
ロック以外のジャンルにも合うので、かなり使いやすいです。
太く滑らかなギターソロ
ファズらしい太さと、ブチブチしない滑らかさを兼ね備えた新生姜ファズ。
ノイズも少ないので、音量を上げても大丈夫です。
オクターバーと組み合わせて、印象的なフレーズを作れます。
こだわり⑤ マルチに任せて!
ボードのコンパクトエフェクターに加えて使用しているのが、ZOOMのマルチエフェクター。
私はノイズゲートとデチューンを使っています。
録音せず気楽に弾くときは、ディレイとリバーブもONにします。
とにかくこの1台さえあれば最低限の演奏はできるので、手放せないアイテムです。
おわりに
今回は、私のボードのこだわりポイントについて、長々と書いてきました。
低価格な製品ばかりで組んだボードではありますが、現状とても満足しています。
こだわりの詰まったものには愛着を感じるものですね。
私は、ギタリストのボードへのこだわりを見るのが大好きです。
みなさん!それぞれのこだわりを、たくさん発信してください!
私はそれを楽しみにしています。
◯今日の一曲◯