Are You Ready? 二人だけの世界【マジックアワー】
こんにちは。octです。
YouTubeや各種音楽サブスクでは未配信の楽曲「マジックアワー」を紹介します。
歌詞と制作後記、試聴音源のあと、有料部分にダウンロード可能な楽曲データを掲載しています。
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歌詞
偶然、肩を並べた
部活帰り 君とばったり
近道もない通学路
二言三言で歩き出す
赤に染まるシグナル
青に変わればわかれ道
「待って」の言葉にはならなくて
ため息まじりで石になる
暗い暗い家路を行けば
ひとりひとり俯いて帰ろ
恐る恐るこの右手掴めば
この心、鼓動が分かるでしょ
Are you ready?
二人だけの世界 All right?
神様だって味方して放さないの
夕焼けとんぼ この指とまれ
それでも言えずに
君を見つめてるマジックアワー
交差点 朝の憂鬱は
カタツムリにも追い越され
水たまりに映る君の
背中を見つけて深呼吸
淡い淡い夢か現か
もしかしたら東雲のランデブー?
恐る恐るこの両手掴んで
駆け出したい いますぐ
あぁ、もう!じれったいなぁ!
Be my baby!
おとぎ話は曖昧なエンディングなんて
蹴飛ばして突き進むの
朝焼けレインボー 始まり告げて
近づいてきてる 何かが
悔しさ 涙が
話したいことのすべて
言葉が 笑顔が
君に会いたがっているから
気まぐれに降り出す雨の中
駆り立てた合言葉は
Are you ready?
Are you ready?
君が好きだよ そう All right?
いつの日か喧嘩したって離さないよ
夕焼けとんぼ この指とまれ
二人の行方を君と
見つめてるマジックアワー
君に見惚れてるマジックアワー
制作後記
私が好んで聴いてきた音楽は、シンガーソングライターやロックバンドによるものが多く、だから私の作る楽曲も、そんな雰囲気をまとっていたように思います。
そんな中、表現の幅を広げるべく作りはじめたのは、ほとんど馴染みのなかったアイドルソングでした。
制作のリファレンス(手本)としたのは乃木坂46です。
理由はごく単純で、これまで耳にしてきた中で、最も私の好みに合うのが彼女たちの楽曲だった、というだけのことでした。
しかし今となっては、この選択が私にとって非常に重要なものであったと断言できます。
アイドルソングとは、そもそもどういうものなのか。それすらも分かっていなかった私は、まず乃木坂の代表曲を聴きあさりました。
その過程で私は何度も、衝撃の出会いを経験しました。
たとえば、乃木坂46最初期の人気曲「ガールズルール」。歌詞やメロディは、同じく秋元康 氏がプロデュースするAKB48とも近い雰囲気を持っていて、まさしく王道という仕上がりです。
唯一違うのは、楽曲のイントロ。大きな波が襲いかかってくるようなフレーズは、およそ「可愛さ」とはかけ離れたアレンジのように思えます。
しかしこのギャップが、一聴した瞬間に耳を奪い、聴き終わっても頭から消えないパワーを生み出していることは、想像に難くありません。
そしてさらなるショックを与えてくれたのが、18枚目のシングル「逃げ水」です。
ピアノのアルペジオに重なる軽快なシンセリフと、代名詞である四つ打ちキックからなるイントロ。
そんな乃木坂らしい楽曲の途中で、突然ドビュッシーの「月の光」が挿入されます。それも2回。なんなら2回目は音割れしています。
ポップでキャッチーな展開をぶった切って、真逆のクラシックが現れる目まぐるしいアレンジ。言葉を選ばず言えば、意味が分かりません。
でも、「アイドルのシングル曲でも、こんなことをして良いんだ」という心地よい驚きがありました。
もちろん、何をしても売れるという自信と実績、それから話題作りという目的があって、はじめて成り立つチャレンジだとは思います。
それでも、アイドルらしさに縛られず、やりたいことをやって良いのだという、確かな証拠のようにも感じました。
そんなミスマッチ感を大切に作ったのが、「マジックアワー」です。
楽曲
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