東京タワー階段競走の正確な距離と高さ
2014年より開催されている東京タワー階段競走だが、以前から疑問視していたコースレギュレーションについて調べてみた。
大会コース
大会規定によるコースは、東京タワー下層部に位置するフットタウン屋上をスタートし、メインデッキ(第1展望台)直下でフィニッシュ。半屋外531段の階段を右回りに登る。大きな水平移動も無くシンプルなコース設計。
手すり位置が高く掴みにくい上に、踊り場から階段までの奥行きがある。スムーズな踊り場ワークが必要となるため初見は苦戦する。
しかし今回の問題はそこではない。
この大会は"高さ150mの展望台"まで登る速さを競うものだが、実際に登る(獲得する)高さについてあまり言及されていない。
正しいレギュレーション
当初は標高25mのフットタウン屋上スタートで150mの展望台直下(145m地点)がゴールなので、獲得標高は120mと考えていた。
※下記図参考
結論から言うとこれは間違い。
数々の参考文献からありとあらゆる数字を引っ張り出してきた結果、下記図の数値になった。
図面を参考に「へぇ〜」と感心しながらExcelで作成。
要約すると
①メインデッキやトップデッキの高さは地上高ではなく標高(海抜)である。
②地盤面は海抜20mに位置し、東京タワーの333mというのはここから計測されている。
③フットタウン屋上は海抜35mに位置している。
上記理由から、東京タワー階段競走の獲得標高は531段で+105mということになる。
詳細データ
昨年末、独自にExcelファイルを作成した。
獲得標高と段数を入力すると、より詳細な数値が見れるようになる。
目標タイムを算出する為にコースを熟知する必要があると考えたので、このファイルを作成するに至った。
私のレース結果や練習データも入っている。プライバシーの塊を曝け出すことになるので全ては披露しないが、東京タワー階段競走についてのデータはこれを機に公開する。
過去のレギュレーションと比較。
これで疑問視していた蹴上高などが解決。
1段の平均段差は19.77cm。割と高め。
2分切りを達成するには1.312秒で1m登る。
以上、ヲタク講座でした!
タイムを追求する方は頭に叩き込んでね!
来年はみんなで参加しよう
COVID-19で世界は盛り上がっておりますが、来年には終息していることを願って東京タワー階段競走へエントリーしましょう。
トレイルランニングやマラソンのトレーニングとして参加するも良し。世界で活躍するバーティカルランナーに挑戦するも良し。
参加の動機は様々なので、それぞれが楽しめるような大会になることを願っています!
バーティカルランニングを深く知りたい方は
小山孝明のホームページまでどうぞ!
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