36小品目　友情

友と情け、友情。とても良い言葉だ。それは時に行きすぎてややこしいことになるかもしれない。だけど毎日ではなくても、友達の幸せを願ってる。なんかあったら、助けたいみたいな感じだ。

旅行の帰りのフェリーで男女のカップルが、少し揉めていた。男の人が女の人にもうすぐあるイベント（多分、友達の結婚式）に行ってほしくないようだった。

娘にご飯を食べさせながらだったので、かじりかじりだったけどねちねちケチをつけ続け、とうとう、

俺は男女間の友情はないと思ってるから！

が出た。うわ〜、と思った。思いや考え方は自由だけど、これを言い切る人はちょっとアレだ。

わたしは例えば夫や娘にも友情を感じる時があるし、男性の友達もいる。性別はまったく関係ない。女性でもこの人は友達になれないわ〜、というのはザラにある。

まあ、考え方の違いなので、この話は長くならない。でも、フェリーを降りたら朝から女性は仕事なので、大変だと漏らすと、

〜〜〜（なんかずらずら言ってたけど忘れた）だから、俺のほうが大変だろ！

と言い切っていてしょうもなかった。多分、彼は男の間でもそんなにわたしの思うところの友情はないだろうなと思った。