パズル65(2次小説:類つく)

〜類〜

島に戻って2週間、日本大使館から連絡が入りつくしとロンドンに向かう

ケビン「君の日本国籍証明が受理されたからパスポートを貰うため
最終の本人確認が必要って事らしい。担当が凄く驚いていたよ、
ルーニーが日本人だったんだからね。もちろん秘密は厳守してもらってる」

次の日、俺たちは大使館に行き花沢類のパスポートを受け取った。

ロンドンメープル

類「ケビンとも相談したんだけど近いうちに記者会見をする事になると思う。
日本だといろいろ面倒だし、NYの道明寺HDで開く事にしたんだ」
つくし「道明寺で？」
類「うん。細かい事は後で説明するね。そこにつくしの両親と弟にも来て
もらおうと思っている。本当は日本に行って挨拶したいんだけど騒ぎになるから
ごめん」
つくし「わざわざいいのに…イギリスに行く時に報告はしたし類が見つかった事も話してあるから喜んでくれてるのよ」
類「君の両親に許しをもらえたら入籍したい。婚姻届を出して夫婦として
会見に臨みたいんだ…ダメかな？」

俺の言葉にフルフルと首を振って「ダメじゃないよ…いいの？」
なんて涙を溜めて俺を見つめる。
類「ありがとう。愛してるよ」
ギュッと抱きしめてキスをした

部屋の呼び鈴が鳴って甘い時間の邪魔をするけど聞こえないふりして
キスを続けていたらつくしに胸をノックされ仕方なく離した
類「ケビンだよ…本当空気読めないんだから」
つくしはお化粧を直して来ると隣の部屋に入って行った。
あんな艶めいた顔は誰にも見せたくないしね。

類「どうぞ〜」
ドアを開けると
ケビン「少し早かった？」
なんて言うけど確信犯だろ？

つくしが戻って来て今後の打ち合わせを始める
ケビン「パスポートも準備出来たし来週にはNYに出発出来る。道明寺が
プライベートジェットを用意してくれるみたいだからスムーズに移動も出来る。
つくしの家族はあきらの所が連れて来てくれる」
つくし「え？美作さんが？」
ケビン「これからは道明寺と美作と手を組んで仕事をする事になるから会見にも
出てもらう予定なんだ。家族だけで来るより安心でしょう」
つくし「うん、パパ達パスポート持ってるかなぁ？」
類「大丈夫、ちゃんと用意してもらったよ。つくしからも心配しないでって
連絡してあげてよ。」
つくし「うん…そうだね、ありがとう。桜子にも連絡しなくちゃ！
あ…でもまたお母様を残してしまうね…申し訳ないなぁ…」
昨日もロンドンに行く前に2人で顔を出したし、もうかなり元気だと思うけど？
つくし「お母様も誘ってあげれないかな？Drに聞いてみていい？」
類「え？」
ケビン「俺から聞いてみるよ。PJだから融通は聞くし」
つくし「ありがとう〜　あ…桜子からLINEだ、連絡してもいい？」
類「あぁ」
つくしが隣の部屋に行ったから

類「母さんも誘うなんて聞いてない」
ケビン「俺だって驚いたけど…つくしのご両親にも会ってもらえるし
いいんじゃない？もう日常生活に問題は無いって聞いてる」
確かにあれから母さんはどんどん元気になってリハビリで筋力も戻り
1人でアトリエにも来れるようになっている。
つくしとも凄く仲がいいんだよね…
類「無理する事は無いからってDrに言って」
ケビン「クスクス　わかった」

〜つくし〜

桜子との電話は陸君の鳴き声で中断。後でゆっくり話す事になったから
ママに電話をかけた
千恵子「あ！つくし〜久しぶりね」
つくし「なかなか連絡できなくてごめんね。それよりNYの話を今聞いたの」
千恵子「そうなの〜道明寺さんから連絡いただいてビックリしちゃったわよ〜
会社から担当って人が来てくれてね、パスポートも用意してくれたのよ。
進の仕事先にも話してくれたから3人で行くわね。つくし…良かったね。
去年から驚く事ばかりだけど…類君となら幸せになれるわ」
つくし「ママ…ありがとう。心配ばかりかけてごめんね」
千恵子「うううん…お前が辛い時に何もしてあげられなくて本当にごめんね。
でもお前の周りには頼りになる人がいっぱいいるのがわかって安心してる
2人に会えるのを楽しみにしてるわ」
話していたら涙が出て来ちゃった。
本当に私は周りの人に助けてもらってるよね

2人の所に戻ったら私の目が少し赤いって心配されちゃったから
『ママと話していたら幸せだなぁって涙が出た』って安心してもらった

一週間後…

つくし「お母様、段差気をつけて下さいね〜」
亜里沙「ありがとう、つくしちゃん。　
もう無理しなければ普通に生活して良いってDrも太鼓判くれたのよ」

2人仲良く道明寺マークのPJに乗り込む2人
その後ろを不機嫌な顔の類と苦笑いのケビンが続いていた