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絆23(2次小説:類つく)

現在〜永遠 9歳〜

7月…新学期の9月まで長い休みが始まる。

ケイ「トワ、今年はどこか行きたい国はある?」

7月の終わりから8月の中旬まで僕達は長いバカンスを
楽しむ。ケイの仕事はパソコンがあれば何処でも
出来るからって小さい頃からいろんな場所に連れて
行ってくれたんだ。
ママも最初は贅沢って思っていたみたいだけど、今は
楽しんでいると思うよ。

本当は去年も思っていたんだけど…今年は言ってみる
永遠「僕…日本に行ってみたいな。」

つくし「え?日本?夏はすごく蒸して暑いわよ?」

永遠「ネットで見たんだけど北海道の動物園が
人気らしいよ。夏でも涼しいって言ってた
僕、ママの生まれた国を見て見たいなぁ」

僕のお願いにママはちょっと困った顔をしてる

ケイ「一昨日はドバイ、去年はオーストリア、EUも
いろいろ周ったしね…北海道は食べ物も美味しいし
函館は夜景も綺麗なんでしょう?私も久しぶりに
富士山が見たいわね。つくし、どぉ?」

つくし「そうね…北海道は私も行った事がないの。
観る所もたくさんありそうよね」

ママは北海道なら…って思ってるみたいだけど
永遠「大阪のUSJも行きたい!マリオランドが
面白いってクラスメイトが言ってたよ」

ケイ「いつも通り20日は過ごすからいろいろ行けるわよ
早速、いろいろ計画を立てましょう」

初めての日本…僕はワクワクしていた。

〜つくし 29歳〜

永遠がおやすみなさいと自室に行った後…

ケイ「トワが日本に行きたいとは驚いたわね。
あの子だって自分が日本人だってわかっていると
思うわよ。」

つくし「はい…でも私は2度と帰国しないつもり
だったので…ちょっと戸惑ってしまいました。
もう私のことなんてみんな忘れていますよね?
自意識過剰かな…ふふ」

ケイ「あなたの両親に永遠を会わせてあげたら?
きっと喜ぶと思うわよ」

つくし「それは…あの子の顔を見たら両親は父親が
誰かって気づくと思うから無理です。
親不孝をしているってわかっているんですけど…」

ケイ「つくしが毎年、たくさんのイチゴを買って
ショーンの友人の名前で日本の孤児院に寄付してるのを
知ってるわ。両親の所のよね?」

つくし「すみません…オーナーに任されて経営は順調
みたいなんですけど何かしたくて…ショーンが提案
してくれて友人に頼んでくれたんです。苺と一緒に
生産者の写真も入っていて…元気そうです。」

ケイ「あなたの家族は7年過ぎても死亡扱いの手続きは
取っていないわよ。生きているって信じているのよ
ゆっくりでいいから考えてみなさい。必要なら私が
謝罪するわ」

つくし「そんな…無理なお願いをしたのは私です。
ケイが家族になってくれたから私と永遠は生きて
来れたんですから感謝しか無いですよ。」

ケイ「それは私も同じ。だからあなたの両親はきっと
寂しいだろうと思うのよ。元気で生きている事だけでも
知らせてあげなさい。もう調査もしていないかもよ」

ケイは嘘を付いた。つくしの両親の周りにはいつも
探偵らしき姿があると報告が来ている。
今回の旅で何かが動くかも知れないと密かに思っていた

次の日、つくしは永遠に日本に行こうと伝えた

ケイ「トワ、今年も自分で調べて行きたい所をチョイス
してちょうだい。夏は観光地は賑わうから早く予約するわ」

ケイが予約するのは一流ホテルのスィートルームばかり
大抵はセレブの為に空室を用意しているからいつも
思い通りの旅行が出来るけれど、つくしもそこまでは
知らないようです

永遠「ケイ、ママありがとう。
もうかなり調べてあるからランチまでには完成するよ」

ケイ「まぁ さすがトワね。」

時計は動き出した…

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いつも読んでいただきありがとうございます。
12月に入ると妄想時間も減ると思いますので更新は週1に
戻るかもしれません。すみません…


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おちゃめママ
花より男子の類ファン、原作の切ない類を幸せにしたくて類スキ向けにお話を書き始めました。老化防止の為に妄想を巡らせるおばちゃんです。拙い文章ですが応援していただけると励みになります。よろしくお願いします