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絆15(2次小説:類つく)

〜永遠 9歳〜

メアリー「トワ、リラと遊んでくれてありがとう。
わがまま言って困らせなかった?」

トワ「全然、良い子だったよ」

メアリーとリラはショーンの仕事に付いて来て
もう5日ほど滞在してる。休日の午前中、僕は
リラの遊び相手をしていたんだ。
ママはキッチンでおやつを手作りしてるから
お昼寝中のリラのそばで僕とメアリーの2人

メアリー「今日はつくしの手作りケーキが食べれるから
すごく楽しみ!ショーンもつくしのケーキなら
食べるのよ。甘味を抑えてあるんですって」
楽しそうに笑ってるからもうヤキモチは妬かないのかな

メアリー「私ね、つくしが理想の女性なのよ
優しくて強くて…ステキよね」
トワ「うん。ちょっと天然なところはあるけどね」
メアリー「ふふふ トワって大人ね。つくしはトワは
私の天使でナイトだって言ってたけど本当ね。
あなたのパパにそっくりなんですって」
トワ「え?」
急にパパって言葉が出て来て驚いた
メアリー「あ…ごめんなさい。これは内緒にしてね」
トワ「ママってメアリーに僕のパパの話をするの?」
メアリーは少し考えていたけど…
メアリー「昔、一度だけ聞いた事があるの。
私がつくしとショーンの仲を疑っちゃって…
その時に『私の心の中には1人しかいない』って
言ってたの。その時だけよ…でも彼女がとても
綺麗だったからよく覚えてるわ」

その後、リラが目覚めてそれ以上は
何も聞けなかった

**回想(永遠4歳の頃のお話)**

〜類25歳〜

俺はフランス支社で専務に就任し田村の他にも2名の秘書がいる。
外出から戻り秘書室を通り執務室に戻る時、秘書のデスクにあった
雑誌の表紙に目が止まった
『道明寺HD副社長、2度目の婚約破棄
彼はやっぱりゲイだった』
その雑誌を手に取り執務室に入った

類「これ事実?」

田村「道明寺様がその…ゲイという事ですか?
ゴシップ専門の雑誌のようですので信憑性は
どうかと…」

類「違う!そんな事に興味は無い。司が2度も婚約
破棄したって本当?」

田村はホッとした表情で
田村「それは事実です。どちらも相手側から破棄
されたと聞いております」

どういう事?政略結婚の相手に牧野の存在がバレた
とか?それだと司は彼女を愛人にしてる事になる…
牧野はそれを納得してるんだろうか?
もしかしたら2人はもう別れたのか?
気づくとそんな事ばかり考えてしまい、俺は決心した。

類「田村、悪いけど美作商事にアポイント取って欲しい。
あきらと話がしたい。」

携帯を変えてあきらのNoもわからなくなったし
俺のNoもあきらは知らないはずだからこの方法が
ベストだろう。あいつなら何か知っているかも…

あきらの秘書に俺のNoを伝えたらその夜
直ぐに連絡が来た。やっぱりあきらだなぁ…

あきら「今頃なんだよ?もう忘れられたのかと思って
いたぜ」

類「司と牧野は別れたの?」

あきら「は?何だよ唐突に!あの2人が5年前に
別れたのはお前が1番よく知ってるだろ!
それより…彼女は元気なのかよ?」

類「え…どういう事?牧野が司を追いかけてNYに
行ってから俺は1度も連絡を取ってないよ」

沈黙…

あきら「俺、今ロンドンに出張してるんだ。
あと3日で終わる…会って話さないか?
牧野は5年前、類、お前を追ってパリに行くって
手紙を残して消えた。司の所にも同様の手紙が
届いたって聞いてるぜ」

類「嘘…だって…俺には…」

混乱してる…あきらの言ってる事は本当なのか?
でもそれなら今の司の表情は納得出来る

あきらは仕事が終わり次第パリに来てくれる事に
なった。


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おちゃめママ
花より男子の類ファン、原作の切ない類を幸せにしたくて類スキ向けにお話を書き始めました。老化防止の為に妄想を巡らせるおばちゃんです。拙い文章ですが応援していただけると励みになります。よろしくお願いします