パズル5 (2次小説:類つく)
※このお話は花より男子の2次小説(類つく)です。作者様・出版社様とは関わりがありません。妄想の世界へようこそ…
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〜現在〜
翼「つくし〜おばあさまが帰って来るんだって!」
NYにいる楓社長から帰国を知らせる電話が翼に直接かかってきたみたい
鉄の女と言われていた彼女も孫の前では甘々のおばあちゃま…今回もきっと抱えきれないほどのお土産を持って帰国するのだろう…
10年前からは想像も出来ないわね…もっともこんな風に私が楓社長と付き合える日が来るなんて奇跡だけどね。1人で笑いを堪えていた…
3日後
楓の後ろにはいつもように並んだ秘書とSP。無表情の彼らの両手には大きな包みや箱が抱えられていた。
楓「私のかわいい翼〜また大きくなったわね〜」
満面の微笑みで翼を抱きしめる。翼も嬉しそうに彼女の首に手を回し
翼「おばあさま おかえりなさい〜 ねぇ今度はいっぱい遊べる?」
楓「えぇ 今回は3日も一緒に遊べるわよ。」
首に回った手から力が抜け、がっかりしたようにため息をついた翼に楓社長は 慌てて
楓「翼、ごめんなさい、うそよ。今回はしばらくこっちにいるからどこか遊びにいきましょうね。」
楓からパッと離れて嬉しそうに、今度は私に飛びついて
翼「わぁ〜い!つくし おばあさまは今度はいっぱいいてくれるんだって」
そんな翼を見てクスクスと笑いながら
楓「まぁ翼、やっぱりあなたの1番はつくしさんなのね〜」
タマ「奥様、つくしは毎日翼坊っちゃまと一緒にいるんですからねぇ〜かなうわけありませんよ。司坊ちゃんと違って本当に手のかからない良い子ですよ。」
楓「つくしさん、いつもありがとう。あなたのおかげで私も司も安心して仕事が出来るわ。今回はあなたともゆっくり話がしたいと思ってるわ」
つくし「楓社長、おかえりなさいませ。そんな優しい言葉をかけていただくと かえって怖いですわ(笑)久しぶりの帰国ですから、どうぞ翼様と過ごして下さい。とっても楽しみに待っていたんですよ、ね。」
私は翼を抱き上げて頬ずりをした。ちょっと照れくさそうな顔をした翼が
翼「うん!でも僕はつくしも一緒がいい!おばあさま、いいよね?」
楓「もちろんよ。さぁ〜たくさんお土産があるのよ、お部屋に行きましょう」
翼の部屋にはすでにお土産の山が積まれていた。嬉々として次々とお土産を開けて興奮する翼だったけど、半分くらい開けた所で疲れてしまってウトウト…
つくし「翼、眠くなったのね。ベッドに行きましょうか?」
翼「う〜ん つくし〜そばにいる?」
甘えるように目をこすりながら抱っこをせがむ翼を抱き上げてベッドへと連れて行く。楓社長とタマさんはそ〜っと部屋を出て行った。
***
タマ「奥様…ようございましたね。早くつくしが決心してくれるといいんですがね…相変わらずなんですよ。」
楓「本当に…今、道明寺にとってつくしさんは無くてはならない人よ。司ったらせっかく日本勤務にしてあげているのにだらしないわね…(ため息)」
タマ「坊ちゃんは昔からつくしに弱かったですからね〜 さっさと押し倒しちゃえばいいんですがね…」
楓「はしたないですよ…タマ」
2人はクスクス笑いながら歩いている。
あの日…つくしを見つけることができて本当に良かった。花沢には悪いけれど このまま何も変わらずに時が過ぎて欲しい。そう思ってしまう楓だった。