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絆38(2次小説:類つく)

〜永遠 9歳〜

永遠「もっといろいろなお城が見たくなったなぁ〜
ママ、日本の歴史の本を読みたい!」

名古屋城の次は大阪城…どんどん興味が湧いてくる

つくし「永遠がお城好きになるとわね〜意外。
イギリスではつまらなそうな顔していたのに」

永遠「日本のお城が興味深いんだよ。東京には江戸城が
あったんでしょう?今は無いの?」

つくし「お城は残っていないね。その場所に行く事は
出来るよ〜お堀は残ってる。
大江戸博物館が面白いって聞いたわ。行ってみようか?」

永遠「ママと東京観光出来るなら嬉しいな」

つくし「うん。こんなに人も多いし知り合いに合う事も
無いような場所だしね」

ママはそんなに会いたくない人がいるのかな?

永遠「ママの事は僕が守るよ」

ママは【ありがとう】ってハグしてくれた

*****

〜類 30歳〜

約束の10分前、俺達は帝国ホテルに着きフロントに
向かった。

相澤「花沢、誠意は伝わったようだな。」

護「相澤、ありがとう、感謝するよ。
本番はこれからだよ!誠心誠意お願いしてみる」

類「相澤さん、息子の類です。
今回はありがとうございました。」

相澤「コックス様は部屋でお待ちだよ。案内しよう
詳しい事は聞かないが…あの方は手強いと思うよ
頑張って下さい」

高層階の特別フロアは特別なキーがないと上がれない。
それでも廊下にはBGが控えているから、かなりの大物
だってわかる。相澤さんがBGに俺達の訪問を伝え下り
3人で部屋に入る。

リビングのソファーに座っていた彼女は大柄では無いけど
オーラに包まれている

ケイ『どうぞ お座りになって。
初めましてケイティ・コックスよ。』

護『今日はお時間を作っていただきありがとうございます。』

ケイ『あなた達の手紙は読ませてもらったわ。
私がつくしに出会ったのは10年ほど前、あの子はワイキキの
カフェで働いていたの。私はそこの親会社から共同経営の
話が来ていたから変装してワイキキ店に通っていたのよ。

その店は最低だったけど、つくしだけは違ったわ
他の店員は変装して安いコーヒー一杯で粘る私を嫌がったり
バカにしたけど、彼女は真面目で明るくて…誰にでも親切。
休みもほとんどもらえず働き詰めでも笑顔だったけど
店の外ではなんだか寂しそうで気になったの
仲良くなっていろいろな話しもしたわ
なんでこんな店で働くの?って聞いたら
【私には帰る場所が無いの。
大事な人を傷つけてしまったのよね…だから働いている方が
楽なの】そう言ってた。』

ケイティさんの話を聞きながらあの頃を思い出し
苦しくなった…母さんはもう泣いている

ケイ『それで気になって彼女を調べたわ
彼女の影に道明寺や花沢の存在がいるのはわかった
どちらの親にもつくしは排除されているって感じた
マモルの手紙を読んでわからなかったピースも埋まった。
あの頃からつくしは誰のことも悪く言わないからね

私はつくしの事をすごく好きになっていたからカフェを
辞めるように話すつもりでいたら、店であの子が倒れた
過労と栄養不足…そして妊娠。

妊娠はつくしも想定外だったみたいで驚いていたけど
【私が愛するただ1人の人の子供だから産みたい】って
迷ってもいなかった。そんな彼女を私は秘書として
雇って一緒に住むようになったのよ。

つくしも永遠も私の大切な家族。
彼女達を守るのは当然でしょう?だから全ての情報を
隠したわ。悪いとも思っていないわよ』

類『コックスさん、僕は心からあなたに感謝します。
つくしを息子を守っていただきありがとうございます』

自分でも気づかぬうちに涙が溢れた

ケイ『2人を隠した私を恨んでいないの?』

類『恨む?そんな気持ちはありません。
あなたに出会わなければ彼女はどうなっていたか…
考えるだけで胸が痛いです。彼女はどんなに辛くても
僕ら誰にも頼らなかったでしょう
私は5年も1人で殻に籠り真実に目も向けようと
しませんでした…そんな僕を信用出来なくて当たり前
です。』

ケイ『そうね…つくしの事を調べていて道明寺と花沢を
許せないと思っていた。つくしを探そうともしないん
ですもの…かと思ったら急にいろいろな人間が彼女を
探し始めて…どうしてかしら?と不思議に思ったけれど
手紙を読んでわかったわ。
つくしの方が役者が上だったようね…』

この人は本当に牧野を大事に思ってくれているって
話していて感じる。でも…諦める事は出来ない


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おちゃめママ
花より男子の類ファン、原作の切ない類を幸せにしたくて類スキ向けにお話を書き始めました。老化防止の為に妄想を巡らせるおばちゃんです。拙い文章ですが応援していただけると励みになります。よろしくお願いします