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絆13(2次小説:類つく)

〜永遠 9歳〜

つくし「永遠、来週メアリー達が遊びに
来るんですって!リラも大きくなったでしょうね」
メアリーはショーンの奥さん、娘のリラは確か2歳
ジョンの時とは違いママは嬉しそうに教えてくれる。

2人が結婚した時、僕は5歳くらいだったけど…
メアリーっていつもママを無視したり睨んでいた
記憶があるんだよね…
永遠「ねぇケイ、ママとメアリーっていつからあんな
仲良しになったの?」
ケイ「つくしがメアリーの心の棘を取ってくれたの
かもしれないね。今じゃぁ彼女もつくし信者さ」
う〜んよくわからないからママにも聞いた
永遠「メアリーって前はすごい嫌な感じだったよね?
ママのことをいつも睨んでて僕は嫌いだった」
つくし「彼女はショーンが大好きって事よ。
とってもかわいいわよね。昔のママの友人に少し
似ているのよ」
それって…ママにやきもち妬いてたって事かな?
庭師のジョーおじさんがショーンは昔、ママに
プロポーズしたけど断られたって聞いた事がある。
今は仲良しだからそれ以上は聞かない事にしたんだ

***回想***

〜桜子 19歳 大学1年〜

英徳のF4カフェに美作さんから呼び出されたのは
前期も終わる7月後半だった。

桜子「いったい何ですの?私、これから先輩の
部屋に様子を見に行こうと思っていますの。
もうご実家からは帰っているはずなのに休みが
続いてますのよ」

あきら「牧野は…パリに行ったらしい。これが
一昨日届いたんだ」

美作さんが先輩からの手紙を見せてくれた

『美作さん

代表して美作さんに託します。
この手紙が届く頃、私は日本にはいません。

道明寺がNYに行ってから私を支えてくれたのは
類でした。道明寺の愚痴を聞いて励ましてくれて…
そんな彼の事をいつの間にか私は好きになって
いました。この気持ちを隠す事が出来なくなって
道明寺にも手紙を書いてお別れしました。
でもきっと道明寺は私と類を許さないよね…

2人でいろいろ考えてしばらくはそっと
身を隠す事にしました。
心配しないで…類の側にいるから
当分の間、私達から連絡は出来ないけれど許して下さい。

急展開で決まった事で桜子にも優紀にも何も話せなくて
心配すると思うので彼女達には『類と一緒で幸せに
してるよ』と、伝えて下さい。
お願いします』

桜子「これ…本当ですの?」

あきら「あぁ 直ぐに調べたけど…類がフランスに
行ったのは確かだ。牧野は大学に退学届けを出してる
アパートの大家にも確認したが引っ越した後だった」

桜子「そんな…水臭いですわ。先輩が花沢さんを好きな
事なんて気づいていました。花沢さんの気持ちだって
態度を見ればわかります…相談してくれれば手助け
出来ましたわ。それで?道明寺さんはどうなんですか?
すんなり諦めるとも思えません」

あきら「あぁ…俺もそう思ってあいつにも電話したが
携帯Noも変わってたしNYの屋敷に電話しても
取り次いでくれなかった。
どうやらお袋さんが動いてる。」

総二郎「あのお袋さんにしたら【渡りに船】って事かよ
牧野の事、やっぱり反対だったんだな。
だとしたら花沢はどうなんだよ?」

あきら「それが…類も携帯Noを変えてる。
あいつの親父だって許すかはわからないよな…
牧野と司の事は知っていただろうからな」

腑に落ちない気持ちはあったけれど、しばらくは
静観しようって言われて私も動きませんでしたわ
でも…あれから半年過ぎても何も動きがなくて

桜子「道明寺社長が情報を隠しているにしても
これだけ何もわからないっておかしいですわ」

私達はそれぞれ人を雇って先輩の足取りを追ったけど
何もわからなかった。道明寺さんは経済誌などに
時々紹介されたりするけれどいつも何かにイラだって
怒っているような顔つきだったわ

花沢さんがパリ大学に編入したと聞いて、美作さんが
わざわざ会いに行ったのに会ってもくれなかったらしい
パリでも先輩のことをいろいろ調べてくれたけど…
やっぱり何もわからなかった。

F4の大学卒業の年に雑誌がそれぞれの特集ページを
載せていたけど、花沢さんは隠し撮りされたような
パリ大学のキャンパスの写真が一枚あっただけ…
それも無気力な無表情だったから
【先輩とは一緒じゃないのでは?】と疑問に思った
でも…調べる術もなかった


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おちゃめママ
花より男子の類ファン、原作の切ない類を幸せにしたくて類スキ向けにお話を書き始めました。老化防止の為に妄想を巡らせるおばちゃんです。拙い文章ですが応援していただけると励みになります。よろしくお願いします