絆12(2次小説:類つく)
〜永遠 9歳〜
サーフィン教室の後、ママとランチを食べて
ショッピングして帰ると、もうエレノアは居なかった。
ジョージ「トワ、サーフィンは上達したかい?」
リビングでジョージは寛いでいた。
永遠「ジョージさん、こんにちは
ビリー達は?」
ジョージ「ハワイ島は遊ぶ所が無いってオアフに
戻っちゃたよ。私は今夜はこっちで過ごすよ
仕事があるからね」
そう言ってウィンクしたから多分、仕事は嘘。
ジョージがチェスに誘って来たから相手をしたけど
夕食までに3回戦って、全て僕の勝ちだったよ。
ディナーは4人で食べた、かなり酔ったジョージが
ジョージ「つくしがショーンと結婚しなくて良かった。
君がコックスになったらレイジィが大変だった」
なんて発言してケイにものすごく怒られた。
ケイ「まったくバカ息子で困るわ。」
つくし「使用人なのにこんなに良くしてもらってるから
レイジィさんも気に入らないんですよね…」
ケイ「私はあんた達を使用人だなんて思った事は
一度も無いわ!つくし、バカな事は考えないでよ
あなた達が私の生きる張り合いなんだから」
僕だってケイは家族だって思ってるから
永遠「僕達はどこにも行かない。ケイのそばに
ずっといるよね」
ママもニッコリ笑ってくれた。
***回想***
〜つくし 19歳〜
点滴と出されたスープで私の体調もだいぶ回復した
でも2、3日は安静と言われてベッドにいる
昼近くにケイが部屋に入って来て可笑しそうに
ケイ「この格好であの店に入ったら、店長も従業員も
みんな驚いていたわよ。慌てて言い訳していたけど
遅いわよね。あなたの事は本社に話してあるから
休みに働いた分も含めて振り込まれるはずよ。
それと…あなたの部屋の荷物も取りに行かせたわ
どうやって生活してたの?荷物なんてほとんど
なかったわよ。」
つくし「とりあえず生活出来れば良かったので…」
そう答えたらケイに笑われてしまった。
ケイ「もうあなた1人の体じゃないのよ。まずは
しっかり栄養とって元気になりなさい。
仕事と言っても私は屋敷で仕事をしてるの
出勤する必要もないからのんびり暮らしましょう。
そうそう ハワイ島に家を建てる事にしたのよ
向こうは日本人もあまり来ないし住みやすいわ」
ケイが私の事をどこまで調べたかはわからない
けれど、必要な事以外は何も聞いて来なかった
赤ちゃんのパパの事も何も…
そして…3月
私は男の子を産んだ。
助産婦「おめでとう。すごくかわいい男の子よ」
初めて抱いた我が子は類と同じビー玉の瞳をしていて涙が出た
あなたの事はパパの分も愛するからね…ずっと永遠に…
名前を『永遠』トワと名付けた。この子は私の宝物…