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パズル17(2次小説:類つく)

このお話は花より男子の2次小説(類つく)です。作者様・出版社様とは関わりがありません。妄想の世界へようこそ…


現在(つくし27歳)

次の日 ホテルのプライベートビーチに翼のはしゃぐ声が響いている
「つくし見て〜 僕の足をお魚さんがツンツンしてる!かわいいなぁ〜」

つくしも波打ち際に膝立ちして小さな魚を見てる
つくし「カラフルな魚だね〜こんな綺麗な海だからだね」

「僕、パパとイルカさんの浮き輪で遊んで来るから、つくしはここで応援しててね!つくしが乗るとイルカさん重いって〜」
大きなイルカの浮き輪に跨り、笑いながらそんな風に言うと司と海の中に入っていく。司も笑いながら浮き輪を押して進む…

つくし「2人ともあんまり沖には行かないでね〜」
一緒に海に入って遊ぶつもりのつくしだったけれど波打ち際が精一杯で    それ以上は足が進めない…翼もそれに気づいてしまったようだ。心配そうに波打ち際で見守るつくし…

「パパ、海の水って本当にしょっぱいんだね。たくさん遊んでくれてありがとう!ぼく…すごく楽しかったよ。もう海の中はいいからつくしと砂遊びしたい」

「パパもすごく楽しかったぞ。また旅行に来ような」

「うん!今度は山に行きたい!」

つくしの事を思っての翼の言葉に頭をヨシヨシと撫でると、浮き輪から下ろして自分の背中に乗せて泳ぎ出した。

「岸に戻るぞ、しっかり掴まれ」
ハラハラと見守っていたつくしはいつの間にか膝が濡れる所まで海に入っていた

日焼け対策をバッチリにして翼の笑顔を見る為に楓も海に来て、大きなパラソルの中で3人を見つめていた。つくしが海の中に入って行くとあの日を思い出して不安になってしまう。

〜回想〜

無事つくしを救出した後、念のために道明寺系列の病院で健康チェックを受けてもらったが、自然豊かな中規則正しい生活をしていたつくしに健康面の異常は無くホッとした。しかしメディアでは類の結婚を大きく報道している、それらを耳に入れない為に病院に入院させておきたかったけれど健康体ではそれも難しい。結局、救出から3日目に伊豆の道明寺別邸につくしを案内する事になった

西田「詳しい事は楓社長が帰国しだい説明いたします。2、3日ですのでそれまでここで待っていただ来ます。」

つくし「あの…両親に連絡してもいいでしょうか?電話を貸していただけると助かります。私…全部取り上げられていて…」

つくしの願いはもっともだと西田は思ったが…

西田「今は我慢していただけますか? あの場所から牧野さんが消えた事が知れれば、ご両親に危害が加わる可能性もあります」

つくし「あ…そうですよね… すみません。」
この別荘は仕事を忘れたい時に訪れられるようにテレビやラジオなどは初めから置いてなかった。つくしはここでも世間の事はわからず窓からの景色を見ていて
『景色が山から海に変わっただけみたい…これから私はどうなるんだろう』と ため息が出た。

その日、別荘に待機していた山中に今日の夕方には楓社長がここに来れると連絡が来た。ここに来て数日、つくしも落ち着いていて逃げる心配もなかったので 自由に庭は散歩出来ていた。


ちょうど戻って来ていた管理人が庭で植木の剪定をしていて顔を合わせ
つくし「こんにちは 見ていても良いですか?」

管理人「どうぞ〜あ…お嬢さん、その中から紐を取ってもらえるかな?」

足元の袋を開け紐を取り出す時に新聞が見えた…紐を管理人さんに渡し

つくし「これ見せてもらっていいですか?」

管理人「2、3日前の新聞だよ」
管理人は詳しい事情を聞いてなかったから頷く

その紙面一面には『花沢物産御曹司 絶望か?』大きな文字が踊った
つくしは震えながらも紙面から目が離せない… 新婚旅行……妻のインタビュー  妻の病気を嘆き投身自殺の可能性… 読みながら涙がポロポロと流れる
ウソ…ウソ…類が海に飛び込んで見つからない?
フラフラとつくしは歩き出していた。

散歩しているはずのつくしの姿が見えなくて山中が探していると散らばった新聞紙があった
山中「管理人さん、この新聞あんたの?」

管理人「あぁ さっきお嬢さんが見てたんだけど…悪いね、直ぐに片付けるよ」

しまった!!山中は思ったがもう遅かった… つくしの姿はどこにも見えない。

山中は羽田空港まで社長を迎えに行っている西田に直ぐに電話を入れ、辺りを探し出した


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おちゃめママ
花より男子の類ファン、原作の切ない類を幸せにしたくて類スキ向けにお話を書き始めました。老化防止の為に妄想を巡らせるおばちゃんです。拙い文章ですが応援していただけると励みになります。よろしくお願いします