パズル76(2次小説:類つく)
**その日の家族達…
式が終わると道明寺HDが用意してくれたヘリに乗り込む
牧野家と亜里沙、島のDr夫妻が同乗し飛び立つ
今日はメープルの宿泊する為、それぞれが用意された部屋で時間まで
過ごす事に。亜里沙とDrは今日からの宿泊のため案内されて行った
**牧野家の部屋**
進「昨日まではこの部屋もそうだけどさ、どこかのセレブの式に間違って
参加してる一般人って感じでね〜ちゃんの式って実感がなかったけど…
島の結婚式はアットホームで凄く感動したよね。親父は緊張してたけど
転ばずに歩けて俺もホッとしたよ」
千恵子「本当ね…島の方たちから要望があったってケビンさんに聞いていたけど
あんなに祝福してもらえて…あの子達が島で暮らす事を選んだのも納得だわ
つくしも本当に綺麗だったわよね〜幸せそうで…
思い出すとまた泣けて来ちゃうわ」
晴男「バージンロードを歩いていた時、あの子の小さい頃とか苦労させた事を
いろいろ思い出して涙が出たけど転ばずに類君に手渡せてホッとしたよ
今まで本当にいろいろあったなぁ…」
千恵子「そうね…苦労ばかりかけたけど、これからは心配かけないように
私達もしっかりしないとね。」
進「俺も正式にアップスター社の日本支社の一員として働く事が決まったし
一緒に住めるように頑張って働くから父さん達は健康に気をつけていてよ」
千恵子「進…ありがとう。私達もまだまだ働けるし心配要らないから
皆さんのお役に立てるように頑張るのよ。」
進「あぁ、改めて類さんの書いた本を全部読ませてもらったけど、やっぱり
天才だと思った。でもさ…あの本を読んで類さんが書いたって気づくね〜ちゃんは、やっぱり最強だよね」
牧野家の部屋は楽しい笑いに包まれていた。
**亜里沙**
Drの部屋は亜里沙の隣を用意してくれていた
亜里沙「私の部屋でお茶でもいかがですか?」
Dr「ありがとう。ではそうさせてもらおうか?」
2人が亜里沙の部屋に入ると…
護「ご無沙汰しております」
Dr「花沢さん…いらしてたんですか?」
護「はい…少しでも近くで2人を祝福したいと思い来てしまいました。
楓社長が式の様子をリアルタイムで見られるように手配してくれたので
ここで見ていました。2人とも本当に幸せそうで涙が出ました」
Dr妻「ご自分の目で見たかったでしょう?」
護「ここでも申し訳ない気持ちですよ。類に見つかったら嫌な気分にさせて
しまうでしょうから…」
亜里沙「あなた… 」
Dr「きっともうすぐルーニーの心も溶けていくと私は思いますよ
つくしが一緒にいれば頑なではいられない」
Dr妻「えぇ、きっとそう。あの島もずいぶんと変わるのよ、大きな病院も
出来て主人は院長に就任するの。ルーニーのおかげよ。
医者が増えれば主人の負担も軽くなるし島民も安心でしょう」
Dr「島の近くにある無人島をアップスター社が国から買取、ルーニー諸島に
なるそうですよ。本島の自然や島民の生活を守るために他の島を整備するなんて
驚きでしょう?ルーニーは我々の事を大事に考えてくれる優しい男です
あなたの事もきっと許す日が来ますよ」
護「ありがとう。でも今でも私は充分幸せですよ。亜里沙がこんなに元気になり
私に会いに日本にも帰国してくれるし私もロンドンにはやって来れます。
今はひっそり趣味の絵を描いているのですが…今日の2人をモデルにまた描きます」
亜里沙「とてもステキな絵ばかりなんでDrにも見てもらいたいわ」
ちょっぴり切なさを感じながらも幸せそうな2人を見てDr夫妻も安心した
そして、つくしに今日の事は報告しようと決めていた
この後開かれるパーティーに楓はこっそり護を踊り場の来賓席に案内し
誰にも気づかれないように2人の姿を見てもらおうと準備している事は
まだ秘密
*滋夫妻と楓*
滋夫妻の部屋に楓が挨拶にやって来た
楓「Mr.ウォルトン 滋さんにはいろいろと協力していただき感謝しています。
あなたのファミリーの力が無ければあんなに上手くは行きませんでしたわ」
サム「滋の望みを叶えるのが夫としての務めです。何も問題はありません
ファミリーも滋の話を聞いて許せないと思いました。彼らは当然の報いを
受けただけです」
滋「私はもっと苦しめば良いと思っていたわ。つくしや類君の辛さを思えば
あれでも甘いくらい!でももう全て終わった事。
あの2人が幸せになってくれたら私はそれでいいです」
夫のサムはクスッと笑い
サム「もし私が浮気をしても彼女はここまで怒らない気がします。
もちろん、そんな事はしませんけどね。彼女にとってつくしさんは
とても大事な女性らしい。これからもファミリーは2人を見守ります」
楓「ありがとう。心強いわね」
滋は昔の楓を知っているだけにここまでつくしを大切にしている楓に
少しの驚きはある。
滋「楓社長はつくしのお母様みたいですね」
楓「ふふふ そうね…いつの間にか私も変わったわね。」
この部屋も優しい笑いに満ちていた
美作家の部屋*
美作家は家族全員でロンドンに来ていた。
双子の妹達も美しく成長していて夢子ママと並ぶと姉妹に間違われる事もある
絵夢「つくしおね〜さま、とっても綺麗でしたわ…」
芽夢「あのドレスは桜子おね〜様のデザインなんでしょう?」
部屋に戻ってからも興奮気味。
陸は美作家のナニーとホテルで待っていてお昼寝から起きてきたところ
陸をあやしながら
桜子「えぇ そうよ」
芽夢「私がお嫁さんになる時も桜子おね〜様にデザインしてもらいたいわ」
絵夢「私も!ぜひお願いしますね」
美作社長「おいおい お前達にはまだまだ早すぎるぞ」
夢子「あらぁ〜私が初めてパパに会ったのは高校生の時だったわ」
桜子「まぁ!そうだったんですね〜お父様はステキだったでしょうね〜」
夢子「えぇ パーティーで出会って一目惚れしたの。」
あきら「なら…お前達は当分、パーティーには出席禁止だな。」
夢子「あきら君までそんな事を言うの〜」
どの家族も楽しそうです