見出し画像

絆40(2次小説:類つく)


〜永遠 9歳〜

次の日は午前中の新幹線で東京に戻った。

永遠「あの場所に江戸城があったの?凄いね…今も
お堀が残ってる。行ってみたいなぁ」

ホテルの部屋の窓からも見えるとは思わなかった!

つくし「皇居のイメージだから江戸城と直ぐに結び
つかなくて…永遠に聞かれてあ!と思ったの
夕方になったら散歩してみようか?」

永遠「うん!ケイも一緒に行けるよね?」

ケイ「付き合うわよ〜退屈してたもの」

東京に戻って来て、ケイに1人で何してたの?って
聞いたらなんか誤魔化された感じがして…なんだろ?
って思った。毎年夏休みは海外で長い休暇を過ごすし
その間にケイもママもリモートで仕事もしてる。
慣れているけど…ケイがちょっと変な気がするなぁ…

少し涼しい時間になって僕達は散歩しながら
江戸城のを跡を見て回ったんだなぁ

ケイ「やっぱり永遠には日本人の血が流れてるのね
こんなにお城が好きなんて…ふふ」

つくし「ふふ 私は全然興味なかったけどね〜
でも永遠と一緒に見たらいろいろ違いもあって
面白かったわ。」

永遠「でしょう?ねぇ今度は熊本城に行ってみたい
ケイ、また日本に連れて来てね」

僕がそう言ったらいつものように笑ってくれたけど
なんだか寂しそうだったんだよね…

夕食は3人でお寿司を食べ、ホテルに戻って来た

ケイ「ちょっと書類が届いていないか確認して来るわ」

つくし「それなら私が…」

ケイ「支配人に用事もあるから大丈夫よ、先に部屋に
戻っていいわよ」

でも僕達はロビーのソファに座って待っていたんだ。

ケイ「あら待っててくれたの?」

ケイと手を繋いでエレベーターに乗ると

ケイ「つくし、明日の10時に面会が入ったわ。
ここの会議室を押さえてあるから」

つくし「面会ですか?」

ケイ「えぇ ジョージからの頼みなの…
取引相手が日本に来ているんですって、ちょっと
難航してるから話をしてくれないか…ですって
まったく頼りない子だわ」

ケイがすごく面倒くさそうな顔をした。この顔は
僕もよく知っている、いつものケイ。

つくし「わかりました。何か用意しますか?」

ケイ「先方も旅行中だから仕事の話は無しでって
言ってるんですって。だからスーツの必要は無いわよ
あなたは浅草の美味しい物でも調べて紹介してあげて」

つくし「浅草?私もそんなに詳しくは無いわ…
その方はご家族で旅行中なの?」

ケイ「そうだと言ってたわね。
子供もトワと変わらないんじゃないかしら?」

永遠「僕は人力車?が面白かったよ!」

ケイ「そうね!勧めてみるわ

トワ、明日のお出かけは午後からでいい?」

永遠「うん。僕は部屋で課題をやってるよ」

このホテルではケイと部屋は別だから眠る時は
ママと2人。ママはこの前会ったという友人に
電話しておすすめの場所なんかを聞いている

つくし「それじゃなくても遊ぶ暇もなかったのよ〜
おすすめの場所なんてわからなくて…

うん うん そうなのね。わかった
優紀ありがとう。」

永遠「ユウキってママの友達?」

つくし「あ…聞こえた?うん、仲良しだったのよ
この前久しぶりに会ってLINE交換して良かった
お客様が喜んでくれるといいけど」

永遠「きっと喜んでくれるよ〜」

ママはいつもの笑顔でありがとうって頭を撫でてくれた

****

〜類 30歳〜

夜8時を過ぎた頃 俺のスマホにLINEが届いた

【予定通り 明日10時 ホテル会議室で待つように】

いよいよ明日、牧野に会える。

****

コックスさんとの食事の時にこの計画を立てた  
類『彼女は逃げ足が凄く速いんです。コックスさんから離れたりはしないと思いますが、慎重にしたいです。』

ケイ『私の事はケイで構わないわ。そうね、いきなりみんなで会うねは良くないと思うわ。
まずは2人でゆっくり話さないと…
ここの会議室を借りましょう』

俺と牧野が再会している時間に両親はケイさんと
永遠君と会う予定になっている。

ケイ『トワはとても賢い子なの。つくしの寂しさにも
気づいていて、今回日本に行きたいと言い出したのだと
思うわ。この旅行で何かが変わると期待もしているんじゃ
ないかしらね。とは言ってもまだ9歳の子供よ
焦らないでもらえると嬉しいわ』

その言葉には10年一緒に過ごした重みがあった

*****
ちょっと妄想時間が取れなくてストック多めの
こちらだけ更新します


いいなと思ったら応援しよう!

おちゃめママ
花より男子の類ファン、原作の切ない類を幸せにしたくて類スキ向けにお話を書き始めました。老化防止の為に妄想を巡らせるおばちゃんです。拙い文章ですが応援していただけると励みになります。よろしくお願いします