絆28(2次小説:類つく)

〜永遠　9歳〜

楽しみにしていた旭川動物園
夏休みだから大勢の家族連れで混んでいた
どこに旅行に行っても僕達のそばにはBGがいるけど

ケイ「日本は治安が良いしかえって目立つから
あなた達も私服で少し離れた場所にいて」

ケイが何者かなんて誰も知らないし、
ケイは僕に小さい頃から身を守る為ってBGに
訓練させてくれているんだ。ママも少し習ってる
だから大丈夫。

つくし「本当に楽しい動物園だね〜白くまって
カッコいいのね。」
ケイ「熊牧場の熊よりは野生味があるわ」

前日に行った熊牧場で何匹もの熊がエサ欲しさに
ちょうだいポーズをしているのを思い出した

永遠「明日は函館に泊まるんだよね？夜景が綺麗って
ガイドブックに載ってたよ。」

つくし「楽しみよね」

ケイ「北海道は広くてホテルの移動がちょっと面倒だと
思っていたけど、いろいろな温泉を楽しめるのは良いわ
冬にも来て見たいわね」
永遠「うん！スノーボードをやってみたいな」
つくし「すご〜く寒いわよ？」

ママも楽しそうで僕は安心したんだ。

〜ケイ　59歳〜

ハワイの邸に残している秘書の1人からメールが届いた
ニシカドとミマサカがハワイ島まで辿り着いたらしい。

あれからなんの動きも無かったから心配は杞憂だったと
思ったけれど、まさかこのタイミングでハワイまで
来るとは予想外。

予想外といえば…永遠のクラスメイトのマリア
まさか彼女から永遠の情報が漏れるなんてね。
彼らは日本では有名なJrで女性にもかなりモテるのは
調査で知っていたけど、9歳の女の子とも
コミュニケーションが出来るのね。
ここまで来たら隠す事は不可能だけれど…

つくしにはまだ話すのはやめておくわ。
あの2人はハナザワにきっと報告するでしょうから
どう動いて来るか…いつ動くか…

永遠が日本に行きたいと言った時から何かが
動き出すかもしれないと思っていたけれど…
私は何も手助けはしないわよ。

*****
〜あきら&総二郎〜

ホノルルのホテルに戻った2人。

総二郎「あの邸…凄かったな。マリアの母親は牧野を
つくし・コックスだって言っていた。
苺の送り主の勤め先もそうだった…繋がったな」

あきら「噂で聞いた事があるんだ。アメリカ大手の
コックス社はマダム・ケイが陰で動かしている
めったに姿を現さないらしいけど、彼女の力で
コックス社はアメリカNo2までの会社になったって
会見を申し込んでも滅多にOKされないらしい」

総二郎「そんな大物なのかよ…
でもよぉ〜それなら俺らがいくら調べても何も
牧野の事が掴めなかったのも納得？
そのマダム・ケイが2人を隠してるって事だよな？」

あきら「たぶん。すごく仲の良い親子だって言ってたし
関係は良好みたいだからな。

この写真、類に送るか？」

総二郎「年齢から考えても、この顔を見ても…
類の遺伝子だって間違いないだろう？
報告してやろうぜ。驚くと思うぞ」

あきらはハワイに住みたい妹に見せたいとマリアに
頼み、トワも写っている写真を一枚借りて来ていた

あきら「これを見たらDNA鑑定なんかしなくても
親子だってわかるよな。牧野の遺伝子の分、
性格も良さそうだしなぁ〜俺も早く会ってみたいぜ」

2人は達成感に満ちていた