パズル75(2次小説:類つく)
〜つくし〜
ウェディングドレスを着たまま馬車に乗って島中をパレードなんて
驚いたし恥ずかしすぎて顔を上げられないって思ったけれど
【ルーニー つくし おめでとう〜】
沿道から大きな声が聞こえて来るし手作りのプラカードも見える
いつも魚を売ってくれるおばちゃんが泣きながら手を振ってくれ
胸が熱くなる
類「みんな喜んでくれてるね」
つくし「うん/// 幸せだね」
いつの間にか私達は沿道に手を振っていたの
島を一周して教会に戻ったらみんなの姿はもう無くて…
ケビン「皆様はロンドンメープルに移動されました。ヘリが待っていますので
我々も行きましょう」
流石にあのメンバー全員が泊まるホテルはまだ用意出来ないからと
宿泊はロンドンメープル。私達は着替えも出来ずにヘリに乗り込んだ」
つくし「類は今日の事、知っていたの?」
類「少し前に聞いたんだ、驚いたけど島のみんなの気持ちには応えたくて
当日までつくしには秘密って言われてたんだ、ごめん」
つくし「うううん 忙しいのにみんな集まってくれて…こんなステキなドレスも
用意してもらって…類と結婚式が出来て嬉しかったよ」
類「俺も…すごく幸せだよ」
ケビンは遠慮して運転席の隣に座っているからロンドンに着くまで2人の世界
幸せな空気に包まれていた。
屋上のヘリポートからそのまま用意された部屋に入る
類とは別の部屋みたいで類はブツブツ言いながらケビンに背中を押されて行った
桜子「先輩、お疲れ様でした。何かお召し上がりになりますか?
17時からパーティーになりますので少しのんびり出来ますよ」
つくし「桜子…これあんたがデザインしてくれたんでしょう?」
桜子「はい。よくお似合いですわ
島のお料理で太っても良いようなデザインにしたので苦しくないですよね?」
つくし「あぁ…うん。ありがとう。桜子には感謝しても感謝しきれないね
類と再会出来たのも桜子と美作さんのおかげだし…私をずっと支えてくれた」
桜子「私を…まともな人間にしてくれたのは先輩ですもの。当たり前ですわ
これからだって嫌と言われてもずっとずっと離れませんから」
つくし「ふふ 言わないよ〜」
2人で泣き笑いした後、ドレスを着替え用意してあった軽食を少し食べた
つくし「あのさ…翼と2人で話がしたいんだけど呼んでもらう事は出来る?」
桜子「翼君ですか?楓さんとご一緒だと思いますから連絡してみますね。」
15分ほどでSPに付き添われ翼が部屋に来てくれた
桜子「では私は部屋に戻りますね。」
2人きりの部屋…
つくし「翼、今日は来てくれてありがとう」
翼「ドレス…着替えたの?お姫様みたいですごく綺麗だったよ。
昔読んでくれた絵本に出て来るプリンセスみたいだった
類さんも本物の王子様みたいだったね」
つくし「ふふふ 私もそう思った////」
つくし「翼…あなたのそばにずっといるねって言ったのに約束守れなくて
ごめんね。」
翼「うううん…本当はパパのお嫁さんになって欲しかったけど…
類さんなら仕方ないよ。つくしが類さんを好きなの見ててわかるし…
笑ってるつくしの方が僕も好きだし」
つくし「ありがとう翼。でもね、離れていても私は翼が大好き
それは変わらないからね。何かあればすぐに連絡してね!」
翼「うん!わかった
あのね…僕、お願いがあるんだ」
つくし「お願い?何?」
翼は少し頬を赤くして
翼「あのね/// つくしに女の子が生まれたら僕のお嫁さんにしたい!
ダメかなぁ?」
つくし「そうなったら…私も嬉しいな。でもね〜類はきっとヤキモチ
焼いちゃうわヨォ〜大丈夫?類にも良いよって言ってもらえるくらい
翼もステキな大人にならないとね」
翼「ホント?良いの?
うん僕、いっぱい勉強してお友達も作って類さんやパパみたいな大人になる
頑張るから約束だよ?」
つくし「うん。でも決めるのは私じゃなくて本人だからね。
私の子供と翼が仲良しになれるように応援するね」
思ってもいない翼のお願いだったけれど幸せな予感がしたの
〜翼〜
つくしに2人でお話ししたいって呼ばれてすごく嬉しかった。
あばあちゃまとよくお話ししていた事をお願いしてみようかなぁ〜
って思いながら部屋に行った。
つくしに離れていてもずっと大好きだよって言われて泣きたくなった
僕だってずっとずっと大好き。
本当に小さい頃はつくしをママだと思っていた…そうだったら良かった
僕はパパも大好きで尊敬してるけど…つくしに関しては類さんに敵わない
だから仕方ないよね…
つくしが居なくなってからおばあちゃまはロスに居てくれる事が多い
椿さんと『こうなったら、翼とつくしちゃんの子が結婚する事に期待しましょう』なんて話しているのを聞いてしまった
そうか…そうなったら僕も嬉しいなぁって思ったんだ
つくしの部屋から戻るとパパも部屋にいた
司「なんだよ翼、嬉しそうだなぁ…どこ行ってたんだ?」
翼「つくしに呼ばれたんだ〜」
クスッ パパったら羨ましそうな顔しちゃってる
司「何話したんだよ〜」
翼「離れてても僕のことはずっと大好きだって」
パパは大きな手で僕の頭をクシャクシャって撫でて
司「そっか 」
って笑った。
おばあちゃまだけにお願いした事を話したんだ〜
楓「翼、さすが私の孫ね。司より頼りになるわね
私も応援するから頑張りましょうね。類君は手強いわよ」
って喜んでくれた