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標準レンズでいいじゃん

以前に、標準レンズの撮り方、使い方、と題して記事を書いてました。標準レンズでも撮り方によって望遠ぽくも広角っぽくもできるよ、というもの。

(ああ、息子よ。なぜ今日も同じ着衣なのだ?)

さて、今回は
手持ちのレンズと比較して
標準レンズはどれくらいそれっぽく撮れるのか?
という話

使うレンズは
RF35mmF1.8(広角レンズ)
RF85mmF2.0(望遠レンズ)
RF24-105mmF4L(標準ズーム)
TTartisan tilt50/1.4(標準レンズ)
の4本

ではまず、広角の方からいってみる

広角の部

各焦点距離で、モデルの大きさが変わらないよに距離を変えて撮っている。
50mと35mmでは大きくは違いがないように見える。確かに、背景の写り込む範囲とか、葉っぱの大きさを比べれば、明らかに35mmの方が広角レンズのように写っている。
24mmまでになると、完全に広角レンズの写り。撮影アングルもかなりのハイアングルに変わってるし。写り込む範囲は50mmの2倍になっているため、遠くの葉っぱはかなり小さい。

次は望遠
こちらは広角よりわかりやすいかも

望遠の部

どのレンズでも、遠景のボケ方はそんなに変わらない。焦点距離の違いで背景の引き寄せ効果が違うくらい。
こういう写りだったら、50mmでも望遠っぽい、といってもいいんじゃないかなぁ。

50mmレンズでもっとボケが欲しかったら、あと1歩近づくと、被写体は大きくなって背景ボケももっと大きくなる。もっと望遠レンズっぽくなるよね。

というわけで、結論

広角レンズの特徴の一つは被写界深度が深く背景にまでピントが合いやすいこと。
そして50mmレンズでも、絞り込むことで同様の効果を出せる。

望遠レンズの特徴は被写界深度が浅いこと。
このことによって被写体のすぐ後ろからボケ始める。
50mmレンズでも開放近くまで絞りを開けると
自然なボケ方をする。

ということは、絞りをコントロールすると
広角レンズの50mmと
望遠レンズの50mmが使えることになるね。
これが単焦点ズームということ。

広角レンズのように広く写し込んだり
望遠レンズのように大きく撮ったりできないけど
後ろに数歩下がったり
被写体に手が届くぐらいに近づいたりすればなんとかなるもの。
これが「単焦点は足を使って撮る」ということ。

生々しい話だと
今回使ったズームレンズ RF24-105mmF4Lは
質量が約700g
お値段が約19万円
対して純正の標準レンズ RF50mmF1.8 なら
質量が160g
お値段が約3万円
この体力的、経済的差は
今回見た写りの差とトレードオフできますか?
価値観は人それぞれですが
私としては50mmで勝負したいかな。

近年、撮影機材の価格はどんどん上昇していってます
賢い撮影者は、知恵と技術を使って
スマートに撮影したいものですね。

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