逢魔時のたのしみ
秋分の日をこえたあたりから途端に冷えるようになりましたね。とくに朝方なんかはほんとに寒くて、寝具もまだ肌がけ布団しか使ってないものだから、目覚ましよりも寒さに起こされるという仕打ち。
夕方はまた違う感じで秋っぽさが出てきてます。日の入りが午後5時半過ぎぐらいなので、仕事終わりのお買い物をすませ店外に出ると、「ブルーアワーも終わってるぞ」ぐらいの暗さ。信号や看板、クルマのヘッドライトがキラキラして、年末に向けて一歩足を踏み出しはじめました。
大禍時、という言葉があります。逢魔時とも書きます。昼と夜の境目で災いが起きやすいころという意味です。暗さに目がなれず、見えてはいけないものが見えそうでちょっとワクワクする頃合い。
秋ともなるとどうやら雲の形も変わってくるようで、おどろおどろしく何かが迫ってきてます。火が沈むと風向きも変わってくるので、ひんやりした風がスーッと抜けていきます。やっぱり何かいる。
夕日の残り火を宵闇が追いかけていく。その境目のほの明るさがとても好き。
魔に逢うから早く家に帰りなさい、と言ってくれているようで。
今日も一日ご苦労さま
またまた明日
また明日
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