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山へ打って出る──道具は適材適所

そこは異界だ。そこに何度も足を運んでいる私でも、目の当たりにする光景に息を呑んでしまう。

気軽に行ける火口跡アクセスは

その地の名は「吾妻小富士」。磐梯朝日国立公園内、福島市西方の吾妻山にある。その名の由来は麓から見る形が山腹にのる小さな富士に見えるところから。

早春の吾妻小富士

アクセスは極めて容易で、「磐梯吾妻スカイライン」の浄土平駐車場から気軽に歩いて行ける。標高1,700mを超す高山ながら、普段着のまま登れるのだ。

しかし、登った先で、お鉢巡りをしようとすると途端に苛烈になる。火山のため足元は礫ですこぶる悪い。その上はなりの勾配での登らなければならない。そして、そうも生一本もないそこは、強烈な風が吹く。

とはいえ、観光気分の方もいる

このようなところで、大きなカメラはお荷物だ。いや、強い意志で持っていくのは構わないが、私は遠慮したい。ここ蜂いい再カメラで身軽に行きたいところ。

今回はパナソニックのTZ-60という高倍率コンデジを選んだ。小さいながらもフルサイズ換算750mmまで伸びるので、とても頼もしい。RAWで記録できるのもその後のレタッチを考えるとうれしい。

750mm相当で市街地を見る

この吾妻小富士、火口の直径が600m、一周2kmほどある。本物の(?)富士山が直径720m、一周3kmなのでなかなかの規模感だ。実際、お鉢巡りをこなすのに1時間ほどかかる。

もう、クラクラきちゃう
この荒荒しさが魅力

根性を出せばフルサイズカメラに70-200mmを付けて登ることもできるが、先に挙げたように厳しい環境だ。作品を作るなどの目的がない限りは、物見遊山で向かうならば身軽な方がいいだろう。

これから麓の紅葉とセットで観光に最高な季節。この非日常を体験してほしいな。

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