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【29歳独身女】古着がずっと好きな話。


おはようございます。

おちょぼでございます。

昨日自己紹介をアップデートしたので、その中からホリホリしていこうと思います。


趣味について

まわりからは「多趣味だよね」と言われることが多いですが、個人的には趣味の中でも浅深があると思っていて、今回は30年弱生きてきた中で、長い間好きが続いてる古着の話を書いていこうと思います。


私のすきな古着

古着を語る上で、この位置付けは大切かなと思っているので、先に述べますが、古着の中でも「インポート」「デッドストック」「ヴィンテージ」「ユーズド」など、意味・種類が分かれていて、これが正式かは不明ですが、わかりやすいのでご存知ない方は読んでみてください。


おちょぼの好きな古着の括りってどれなん?と言われると、「全部」が回答です。古着という言葉自体は、割と曖昧かなと思ってまして、基本的にときめいたら買うので、それが、リサイクルショップのようなユーズド古着の場合もあれば、ハイブランドのヴィンテージの場合もあります。

そして何より詳しい方は詳しすぎるので(特にインポートとデッドストック)年代物デッドストックの歴史とかは、詳しい方にお任せして、ストーリーをきいて、買った後に調べて、その古着に出会えたことによる喜びと愛着を感じる、”知らないことは詳しい人にきいて知っていけばいいや”のスタンスでここまできてます。

銀座や渋谷のショッピングモールで服を見て買うよりも、古着屋さんで掘り出し物を見つけた時の高揚感がセットになって古着がすきというのが今のところベストアンサーです。

古着との出会い

ここから本題ですが、私が古着というものを知ったのは、たしか中学生のとき。おちょぼは平成4年生まれなんですが、ちょうどそのときって39マートが流行っていて、友人と買い物に行くと、必ず立ち寄るホットスポットでした。

39マートを知らない方に軽く説明させてもらうと、

雑貨やお菓子、キャラクターグッズが390円(サンキュー)で販売されている雑貨屋さんです。

サンキューマート公式HPより

https://www.390yen.jp/

(”390円(税込429円)中心”というのが予防線であり、私の時代とは
変わったなと・・・と思わせる部分です。)

今はもう販売していないみたいですが、当時は39マートにも古着の取り扱いがあり、おちょぼはここではじめて、”古着”というものに出会うのです。

今より消費税も低かったのと、税込390円だったような(曖昧な)記憶があり、古着に関しては、100円ぐらいで販売されてた気がするので、恐らくはじめは”安い服”という入りから古着を手に取るようになりました。

39マートの古着は、ほとんどリサイクルショップの延長みたいなものでしたが、それでも何故か特別な感じがして、お小遣いを握りしめて通った記憶があります。

青文字雑誌Zipperで古着系が大流行


39マートと同時期ぐらいに爆発的に人気を博していた青文字系雑誌、Zipper。

Zipper公式より

正直、ここまでTHE古着を着るには、田舎すぎて小っ恥ずかしい部分はありましたが、当時の専属モデルが可愛くて、すっかり古着の可愛さにハマっていきました。

ちなみにZipperって1993年創刊で、ほぼタメだったのですね。
2017年に休刊して復活したとのこと。検索していて、これ良かったので貼ります。


自己表現の一つとして古着を買うようになる

高校卒業と同時に、私は家庭の事情で兵庫県から愛知県の大学に進学するのですが、愛知県には”大須”という古着とB級グルメの街があります。

めちゃくちゃ栄えているいうよりは、日々の生活がしやすい商店街があって、道を一本入ると、派手な古着からヴィンテージの古着屋さん、セレクトショップがあるような、ジワジワと知らないお店を見つけては、入っていくという雰囲気が当時とてもすきでした。

そして、私の大学時代、世の中のブームは、西野カナ一強でした。
前後左右どこを見渡しても、西野カナスタイルのギャルが街を歩いており、

曲こそ聴いていましたが、どう考えても私の見た目に西野カナは合わないし、みんなと同じ格好をすることに違和感を覚えていたので、そんなときに古着屋は私に自己表現の場を与えてくれました。

カチっとしたヴィンテージのジャケットに、総柄の民族衣装っぽいロングカートをはいて、私が何人目なんだろうと思うような、なめされた革のバッグを持って。。。

たまにROSEBUDの既製品と古着の相性が良かったので、ミックスして着たりと。私の中の自己表現がどんどん確立されていく感じが嬉しくて、毎日洋服を着るのが楽しみでした。

社会人になって一旦古着と距離を置く

そんな学生時代を過ごしたまま、社会人になりました。
私のファーストキャリアはまた別でお話しさせてもらうとして、やはり、社会人になるとまた西野カナとは別のブームがきてるわけでして。

IT系のゴリゴリベンチャー企業に就職しましたが、女性は皆オフィカジ。

集団主義な日本の特徴もあるし、たしかに仕事に適した服を着ておいた方が好ましいのはわかる。

でもなんかな、とモヤっとした気持ちのまま、仕事がハードすぎたので、
ファッション<睡眠という時を3年ほど過ごしました。

服は近くのGUと当たり障りのないシンプルなデザインのものを買うようになりました。

祖母の死から古着を好きな理由を思い出す

古着屋があれば入っていましたが、昔より随分遠い存在になった頃、
93歳の大往生で父方の祖母が亡くなりました。

亡くなる前日に東京から帰省し、奇跡的に会うことができ、お通夜も葬儀も出ることができました。

生前、おちょぼの両親と祖父母の関係は、決して良かったとは言えない、嫁姑問題がはびこるピリピリした状況が何年も続いていました。
なので、葬儀が終わり、祖母の遺品整理は孫である私がやることになりました。

祖母は元々書道の先生をしていたので、達筆でたまに手紙のやりとりをすると、達筆すぎて読めないwなんてことがありましたが、クローゼットの祖母の洋服を片付けていると、一つ一つの洋服のタグに安全ピンでしおりぐらいの紙がついていました。

そこには

「はじめて◯◯さん(祖父)と食事に行った日にきたワンピース」

「息子が大学に進学したときにお祝いのごはんを食べにいったもの」

「◯◯さんにプレゼントでいただいたもの」

など、一つ一つの洋服にいつどこでだれと過ごしたものなのか、記載がされていました。

これを見たときに、もっと祖母と会って洋服を見ながら思い出の話をしてほしかったなという想いと、私もこんな一つ一つのものを大切にできる人間になりたいと思うようになりました。

祖母はおしゃれさんだったので、今でもときめくような洋服がたくさんあり、何着かは私が引き継ぐことにして、ストーリーが書かれた紙も大切に保管をしています。

この出来事をきっかけに、

私が古着を好きな理由って、これじゃない?

と何かしっくりくるものがありました。
祖母が私の中の”古着がすきな理由”を体言化してくれていたような気がして。

そこから、私はまた古着屋に通うようになり、祖母のように紙に書きはしないないものの、「この洋服はいろんな人の人生をみてきて、次は私の元にやってくるのかな。これを着て色んなところにでかけたいな」と思うようになりました。

29歳現在の古着の着方

色々書いてきましたが、現在29歳の私は、今でも古着屋に通っています。

昔と少し変わったのは、”言わないと古着だと気づかれない古着”を着ていることです。
バンTだったり、コテコテの古着は選ばなくなった分、仕事でも問題なく着れるものだったり、長く使えそうなものも選ぶようになりました。

古着だから古着を好きだったのではなく、色んな人が着てきて、それぞれの人生を見てきた洋服を今は私が纏い、私の人生を生きているという、人には見えない物語が、私が古着を今でもすきな理由です。


オススメの古着屋

最後に私がすきな古着屋さん、ユーズドショップをペタっとして
本日は終わります。

高円寺 深緑(fukamidori)
https://www.instagram.com/fukamidori__/
低価格のものから年代ヴィンテージモノ、デッドストックまで幅広く取り扱ってます。
店主の方が気さくで商売っ気がなく、本当に古着がだいすきなんだなと感じる、素敵空間。
「こんなものがほしい」というと、屋根裏部屋から出してきてくれます。
テレビで衣装提供もされていて、随分有名店になられました。

トレファクスタイル三軒茶屋店
https://www.tf-style.com/shop/289/
全国にチェーンのあるトレファクスタイルの三軒茶屋店です。
店舗同士で在庫調整はされていると思いますが、やはりおしゃれさんが多い
世田谷エリアにあるというのが大きいのか、他の店舗より取り扱い商品の質が高い。
価格帯は、ブランドによりますが、大体一回行けば何かしら買って帰ってます。トレファクはとりあえず試着しまくれる感じが最高です。

清澄白河 Taurus(タロス)
https://www.instagram.com/taurus_0913/
清澄白河の駅から徒歩で10分ほど行った、川沿いにある古着屋。
はじめて行った時は「ここに古着屋?!」みたいな所にあります。
奥に深い店内に、ナンダコレ的な食品サンプルから食器、雑貨アクセサリーが並び、奥にいけばいくほど古着がひしめき合ってます。クオリティーが高いものが普通のユーズド品と一緒にシレっとかけてあって、ここは探す楽しさを触発してきます。

私なりの古着への想いでしたが、まだまだ書けるエピソードがあるので、
それはまたいつか。

ありがとうございました

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