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楽天家であるということ

社外の新規事業創出研修に参加している。自社のアセットを活かし、なおかつ成長市場を見据えた新規事業案を考えるというお題で、色々な人にアドバイスをいただきながら進めているが、なんだかうまくいかない気がしている。でも、今もこの文章を、頭を唸らせる合間に書いている。

特に何か前に進んでいる感じがしない毎日である。自分で自分をそう感じられないのは、継続して挑戦できているものがないからなんだろう。ひとつひとつのアクションが散発的で、自分らしさの名刺になるような凄みがない。でも別の人から言わせると、その散発的さこそがあなたらしさでありあなたの強みなのではとも言われ、評価してくれる人もいたりするので、相変わらず自分のことは自分が一番よくわからない。

自分自身の強みがよくわからないと嘆いていたら、ありがたいことに、アンケートを取るといいよと教えてくださった方がいた。

それを受けて自分に関わった人に、あなたが思う私のCANについて教えてください、というアンケートを継続してお願いしていて、現在37件溜まった。その中で、受講していたGLOBISの先生が書いてくださった「Learning Agility」という言葉に、とても納得感があった。

Learning Agilityとは、「経験から学ぶ意欲と能力が高く、そこから学んだことを新たな環境においても成功させるために応用できる能力」ということらしい。確かに新しい環境も、出来ない自分でいることも、あまり怖くはない。案外とみんな気にしないし許してくれるので誠実に頑張れば良いと思っているが、そういう自分の心持ちが能力と呼べるもので、しかも人から評価されるものというのは目から鱗だった。

別の機会に、あなたのタグを教えてくださいと言われ、特に思いつかなくて何も言えなかったけれど、その後に「#Pollyanna」というタグが頭をよぎった。Pollyannaというのはエレノア・ポーターの小説に出てくる楽天家の少女である。ポリアンナ症候群というあまりいい意味ではないところでも使われることもあるそうだけど、私がこの単語と巡り会ったのは、コピーライターの糸井重里さんが作られたMOTHERというファミコンソフトだ。Pollyannaというタイトルの曲があり、英語詩がついたバージョンにこんな歌詞がある。

I believe the morning sun
Alway gonna shine again and
I believe a pot of gold
Waits at every rainbow's end
I believe in roses kissed with dew
Why shouldn't I believe the same in you?

I believe in make believe
Fairy tales and lucky charms and
I believe in promises
Spoken as you cross your heart
I believe in skies forever blue
Why shouldn't I believe the same in you?

You may say I'm a fool
Feelin' the way that I do
You can call me Pollyanna
Say I'm crazy as a loon
I believe in silver linings
And that's why I believe in you

「Pollyanna」より

恐らくだけど、講師の方が私のスキルに「Learning Agility」と書いてくれたのは、私がPollyannaだからであると思う。なぜPollyannaなのかといえば、この歌詞に出てくる少女のように、色んなことを信じているからだろう。希望を信じていれば、楽天家でいられるのだ。

冒頭、何だかうまくいかない気がしているとネガティブなことを書いたのに、後半は私が楽天かであると思うという旨を書いてしまい大変矛盾した文章となってしまった。人生は向いていることをやらないとうまくいかないが、私の向いているところはここにはないのかも、と2年ほど新規事業のことを考え続けて辿り着きつつある、という話。

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