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「劇場版ヴァイオレット・エヴァーガーデン」をありがとう

※この記事は、TVアニメ・原作小説・映画本編のネタバレを含みます。ネタバレを回避されている方は、直ぐにブラウザバックをお願いします。

 公開日の翌日である9月19日に、劇場版ヴァイオレット・エヴァーガーデンを見てきました。
 TVシリーズは毎日見ていました。冗談ではなく、1日中BGM代わりに流していた時もありました笑
 あともう一回見に行く予定なので、後で加筆するかもしれないし、それはそれでまとめるかもしれません。

開始3分で涙がでる

 Twitter等では大きめのハンカチを持って行くことが推奨されていますが、ちょっとこれはずるいと思います。
 アンの孫を出すなんて京アニは気が狂っている。あれで泣かないわけがないじゃないか!
 しかもアン宛の手紙を振り返るついでに10話をダイジェストでお送りするなんて、泣かないわけがない。泣くしかない。

TVシリーズを彷彿とさせる場面 

 しかも新聞のヴァイオレットの切り抜きが空に飛んでいくシーン、あれTVアニメのシリーズで手紙が飛んでいくシーンを彷彿とさせます。
(新聞と思ってましたが手紙でした。勘違いしてました。すみません)

 他にも、ラストのシーンでヴァイオレットが海に飛び込むシーンですが、7話のヴァイオレットが湖に飛び込むシーンが脳裏をちらつきます。
 ただ7話と違うところは、オリビアはオスカーに会えませんが、ヴァイオレットはギルベルトに会えたところですね。
 二人に幸あれ。

不器用な男たち

 どうしてこうも不器用なのか。ヴァイオレット・エヴァーガーデンに登場する男性はヴァイオレットに対して不器用です。
 どうしてこうも不器用なのか!カトレアさんがいなかったら一体どうなってしまていたのか……。

ディートフリート
 特にギルベルトの兄であるディートフリート、やばいです。アニメではあんなにヴァイオレットに対して敵意を表し、視聴者からヘイトを巻き上げていた彼が、劇場版でどんどん株をあげている笑
 
 視聴後ではなく、視聴前にこの記事を読んでいる方には是非注目してみて欲しいです。不器用なりにヴァイオレットのことをすごーく大事にしてくれるディートフリート大佐が見れます。最早愛の重さではホッチンズと同じレベルです。
 そう、彼もまた、感情を上手く表現できない一人だったのですね。お家がそうさせてしまっているというところもあるでしょう。
 もやもやしながら必死にヴァイオレットをフォローしてくれようとしています。凄く凄く良い人です。彼はツンデレだったのです。

ホッチンズ 
 TVシリーズの時からヴァイオレットの事を案じてくれている彼ですが、劇場版でも引き続き過保護です。
 過保護ゆえにヴァイオレットに強く出れない。
 ヴァイオレットはお前の娘か!とツッコミたくなりますが、娘は無理とかやっぱり息子でも気が持たないとか、やっぱり娘同然に扱ってるのが分かります。
 また、終盤の花火のシーンでつい誰もいない隣の空間に、ヴァイオレットちゃんと話かけてしまってベネディクトに慰められているシーンもありました。

ギルベルト
 彼ほど不器用というか真面目過ぎる人はいないでしょう。
 冒頭でヴァイオレットが「自分は称えれらるような人物ではない」というようなセリフをいう場面がありますが、ギルベルトも同じようにヴァイオレットの育て方やら戦争の経緯やら、背負わなくていいことまで背負って自責の念に囚われています。
 TVシリーズを通し、劇場版へと成長を遂げ、人の気持ちを理解できるようになったヴァイオレットと鏡写しのように。
 人は自分に似た人を好きになるといいますが、ヴァイオレットとギルベルトは本当にそっくりですね。

きれい過ぎる画

 TVシリーズが始まった時、毎週映画と話題になっていましたが、映画はさらに映画でした(当たり前)。
 
 特に雨と海の表現なんてufo超えたんじゃないかと思ってしまうレベルでした。
 ヴァイオレットがギルベルトの家の前でずぶ濡れになるシーン、あの雨実写でしたよね!?と思うほど超綺麗です。
 ヴァイオレットとギルベルトが波打ち際で抱き合うシーンの波も凄く綺麗で最早実写です。
 
 実写のような雨や海。これだけだったらufoだって十分すぎるくらい綺麗だと思うのですが京アニが凄いと思ったのは(ufo批評をするつもりはありません。私はufoも好きです)、雨や波のCGが(CGですよね?)キャラクターのイラストなど2Dの部分から浮いていない、違和感がないところです。
 違和感もほぼ無いし、2Dの部分と合わさって最早実写です。
 島の空なんて暴力的なまでに美しい夕焼けです。
 ボーテ!100点。120点!

 そしてこの綺麗な画で泣かせにくるわけです。泣かないわけがない。

 といっても、最初から号泣してるのは少数派なんですけどね。
 でも大丈夫です。ユリスくんの話が終わるころには、ほぼほぼ全員泣いてます。仲良く鼻をすすりましょう。
 え?隣の人が泣いてない?きっと周回しすぎて涙が枯れてるんですよ。心の中は号泣です。

ありがとう京都アニメーション

 正直、TVで原作と違う展開になり始めた時はどうなるのかとハラハラしました。原作ではとっくに再会していたヴァイオレットとギルベルト。それが劇場版だとツンデレお兄様もホッチンズ社長も誰も本当に消息を知らない。
 けれど、原作とは違うけれど、とても感動的な再会を、ヴァイオレットの物語を京都アニメーションは描いてくれました。
 ヴァイオレットの物語を最後まで、いや再会したあとは幸せに暮らしたんだろうなーくらいしか推察できませんが(そこはプライベートというやつですね)、ヴァイオレットが一人の少女からレディへ成長していく物語を見ることができて、とても幸せでした。
 こんな素敵な作品をリアルタイムで視聴できて、とても幸せです。
 
 京都アニメーションが制作という時点で、神作画は約束されたようなものですが、1話からずっと映画のような画で、ありがとう以外の言葉が思い浮かびません。
 言葉が出なさ過ぎて、ヴァイオレットに代筆を依頼したいです。
 


 狙いの入場者特典がもらえなかったわけではありませんが、必ず上映終了までにもう一度見に行きます。
 諸々の心の準備ができた状態で、映画館の画質と音質でもう一度目に焼き付けておきたいんです。

 素敵な作品をありがとうございました!
 次回作も楽しみにしています!! 

最後までお読み頂きありがとうございます! 楽しんでいただけたのなら幸いです。 よい1日を🍀