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#12アラサーの豪ワーホリ!バイト探し編part2
何十軒履歴書を配ろうとも、なかなかバイトが決まらない。履歴書を配りに行った和食屋さんの日本人店員にあっけなく倒される私。
次のお店は、シェアハウスの近くにあった雰囲気の良い「東京ビストロ」。忙しくない時間を狙って突撃すると、日本人の店長に会うことが出来た。簡単に自己紹介をした後、いきなり「英語でお客さんを笑わせられる?」と聞かれた。一瞬真意が読み取れなかった私は「え、笑わせる…ですか?」と聞き返した。その店長の考えでは、「現地の人を英語で笑わせられる英語のレベル」が採用基準のようだ。だがそのときの私は、バカ正直に「関西出身ですし、周りからはおもしろいって言われてきましたけど、英語ではまだ笑かしたことないです」と答えてしまった。そう、アホなことを言っているのは自覚している。テンパっていたのだ。
すると店長が「そんな自信なさげでは、どこのお店でも雇ってもらえないと思うよ」と言ってきた。え、このお店は吉本かなんかか?芸人の集まりなんか?じゃあ、「私は世界中の誰でも笑わせることが出来る!」と堂々と嘘をつけばよかったのか。
それから店長が「うちでは雇わないけど、僕の知り合いにジャパレス経営してる人、何人かいるから履歴書見せとくよ」と言った。そのときはお金がなく、生活のために何でもいいから職に就きたいというところまで追い詰められていたのでお願いした。しかし今になって思えば、この店長はひどい人だったなと思う。端から人を見ようとしない人だった。人を、というか、人の中身や良さを。私がどれだけアピールしようとも、意欲を示そうとも、全く聞く耳を持っていないようだった。
シェアハウスに帰るとルームメイトのゆきさんがいたので、先のエピソードを話した。するとゆきさんは「オーストラリアに長くいると、日本人らしさみたいなのがなくなるんだろうね。オブラートに包むとか、婉曲的な言い方とかが日本人には好まれるけど、英語ではそうじゃないから言い方がストレートで傷つくよね。それに、逆に日本に馴染めなかったり、日本に友達がいない人なんかがこっちに住むんじゃないの。」と言った。日本に友達がいない人かは置いといて、「日本人らしさがなくなる」というのは私にも分かる気がした。ワーホリ中、オーストラリアに長く住む結構な数の日本人に会ったことがあるが、みんな一癖、二癖ある人達だった。その国の考えや、文化・習慣が染みつくからだろうか。国籍だけで見ると日本人なのに、話してみると彼らは明らかに「協調性が高く、おとなしく、自己主張をあまりしない(※1)」日本人とは違っていた。
それからも他のお店から面接の連絡が来ることはなく、バイト探しを続けていくことになる。そして、やっと一件連絡をくれたジャパレスがあり、面接に向かったのだが…波乱万丈のワーホリ生活!
次回、#13アラサーの豪ワーホリ!バイト編part3につづく
👇今日はこの歌🎶これ聴くとhappy✨
(※1)これはオーストラリア人と話していて私がよく聞いた「典型的な日本人」のイメージ。
※写真は、スーパーの冷蔵ペットフードコーナー。人間のハムなどのセクションの真横に配置されていたりして人間用かペット用か、よく見ないと分からない🐶さすがペット愛好国❤️