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恋スキャFX攻略法
個別株と225先物から投資の世界に入った。
我が国でFX取引が個人で行われる以前のことだ。
自宅のパソコンでFXトレードができる環境もなかった。
その現状をMetaQuotes社のMetaTrader (MT4) が一変した。
株や先物の世界はいまだにチャート分析石器時代である。
だからMT4に天地がひっくり返る衝撃を受けたというのは誇張ではない。
MT4を使い始めたころ最初に手にしたのが恋スキャであった。
再現性がある、明確なルールに則って
あたかもゲーム感覚でトレードをするというカルチャーを
最初に生み出したという意味で恋スキャの功績は甚大と言っていい。
トレード手法~第9講~という記事で
5つのセットアップ基準について書いた。
それらに照らして恋スキャ手法を検証してみよう。
1. トレンド
恋スキャにおいてはボリンジャーバンドおよび
ボリンジャーバンドのミドルライン(つまりは移動平均線)で
トレンドがないことを確認する。恋スキャがレンジ手法だからだ。
2. 勢い
RSIとMACDを補助的に使うが、勢いがあるときを探すのではなく
勢いがないことを確認する。レンジ手法だから。
よってエントリー時の勢いを測るロジックは組み込まれていない。
この欠けを補う手段として早めの利食いを敢行する。
通常のボリンジャーバンドの逆張り手法より1/2で手堅く利食う。
安全だが、当然ながら値幅は稼げない。
3. サポレジ
ボリンジャーバンドのシグマ線とミドルライン(移動平均線)
4. サイクル
これは全く考慮されていない。
-2σにタッチしたローソク足が反転して上がるのかさらに下がるのか
それを判断するロジックは組み込まれていない。
改善策としては、RCIあるいはストキャスを併用することをおすすめする。
「グランドセオリーFX」という教材の中にレンジ戦略手法がある。
恋スキャロジックほぼそのままなのだが、反転を確認する手段として
ボリンジャーバンドにタッチしたローソク足が
長いヒゲをつけたらエントリーという決まりがある。
この点は恋スキャロジックの改良といえよう。
ぶせな氏の「最強のFX 1分足スキャルピング」は
ボリンジャーバンドの代わりにエンベロープを使う手法だ。
ここでもエントリー条件としてローソク足のヒゲが重要視されている。
5. マルチタイムフレーム分析
恋スキャではあまり重視しない。
しかし上位足でトレンドが出ていないことを確認して
下位足のレンジでトレードするほうが勝率は高くなるだろう。
恋スキャは狭いレンジ幅でチマチマ稼ぐ手法である。
トレンドの初動に巻き込まれたらそれまでの稼ぎが吹き飛ぶ。
言い方を変えれば
ボリンジャーバンドがスクィーズしている状態の時
バンドの上限と下限の値動きを取る手法なので
ボリンジャーバンドが拡張してバンドウォークがはじまると
大きく負けてしまうということだ。
これを避けるためRSIとMACDを補助的に使うのだが
その使用方法は決して十分とは言いがたい。
実はもっと有効な方法がある。
遅行スパンを表示させるのである。
言うなればマーフィー氏のスーパーボリンジャーを使おうというのである。
スクィーズかエクスパンションかは遅行スパンが教えてくれる。
恋スキャFX攻略法をまとめると
1.上位足がトレンドかレンジかをこまめに確認する。
2.RCIあるいはストキャスで上昇と下降のサイクルのタイミングを測る。
3.ローソク足のプライスアクション(ピンバー)を意識する。
4.遅行スパンでスクィーズかエクスパンションかを判断する。
5.遅行スパンでエクスパンションさらにはバンドウォークが確認できたら
恋スキャロジックを離れて順張りでトレンドをフォローすればよい。