Volume Profile 出来高プロファイル 実践的トレード手法4
これまで紹介した3つの手法は、過去のチャートパターンからプライスアクションを見つけ出し、そこを拠点に出来高プロファイルを使って Smart Money(Money Zone)を探ろうというものであった。
今回は現在進行形で出来高プロファイル分析を行う方法について書く。
固定期間出来高プロファイルをどの範囲で指定すればいいのか、慣れるまで迷う場合が少なくないだろう。考え方としては、現在値と関わりが深かったであろう高値や安値、スイングの山や谷を起点にする。
フィボナッチや水平線・トレンドラインなどがそうであるように、出来高プロファイルもフラクタルの山または谷から引くのが基本である。ひとつ上位の時間軸のフラクタルの山や谷を意識すればわかりやすいだろう。
4番目の使い方では「右に延長」にチェックを入れておく。そうすることで価格が進むに連れて出来高プロファイルが自動で更新される。
重要な節目として機能するのは、これまでのPOCに加えて、出来高が少ない部分、つまり出来高の山と山の狭間にできる谷(窪み、隙間)である。正式名称は「Low Volume Node」という。ついでに、出来高の高い山を「High Volume Node」という。LVN、HVNともにあるときはサポートゾーンとしてまたあるときはレジスタンスゾーンとして機能する。
動画で解説するのが一番わかりやすいのだが、チャートがリアルタイムで形成されている状況を思い描きながら、以下の画像を吟味いただきたい。
「価格の上昇に伴って出来高プロファイルの範囲を広げていく」と画像には書いたが、先程の「右に延長」にチェックを入れてあれば自動で範囲が広がっていく。