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平凡な医師が、働き方改革の波の中で生き残っていく方法

2024/5/16、イノミライという勉強会の第1回に参加しました。

このカッコいいネーミングの会議は、ざっくりいうと、「医療が持続可能であるために、自分たちは何ができるか?」を話し合う場だ。

医療制度が崩壊するかもしれない、と騒がれている中で、現在の保険診療が同レベルで供給し続けられると考える人はもはや少数派だろう。しかし、色々な課題がある中で、自分が実際にどう行動していくべきか、「逃げ切れない」世代である若手医師が悩むことは多い。(何を隠そう、自分もその一人である。)

そんな若手医師が知りたい内容の詰まった勉強会が、イノミライだ。
記念すべき第1回の会議では、千葉大学の次世代医療構想センターの吉村先生が講演されていた。精神科・産業医として働いていたのに加え、厚生省で働かれていた異色の経歴ももつ。「こびナビ」の代表である。

2時間にわたる濃厚でアツい勉強会だったため、すべてをここで語ることはできないが、その中で記憶に残った一部を書き残しておく。

働き方改革の進んだ先に、自由な時間(可処分時間)が増える。若手医師が今までベッドサイドで学べていたことも、時間外労働が減るぶん、なんとなく仕事をするだけではこれまでの医師のように学べる経験値が少なくなっていくかもしれない。給料も減るかもしれない。しかし、その可処分時間をうまく利用すれば、従来の医師以上の価値のある人間になれるかもしれない。可処分時間にその経験できなかったぶんの医学知識を勉強したり深めることができる。それだけでなく、その時間を使って産業医として働いて知見を得たり、SNSでの発信やライターとしての仕事、企業で働く/企業と連携するなど、できることはたくさんある。それらは、「本当の意味の自己研鑽」となる。こうして、一般的な仕事ができる「コモディティ化(=代替可能にされた)」された医師になるだけでなく、自分をどう「コモディティ化」されない医師にデザインしていけるかが、平凡な医師が生き残っていくための鍵になる。

自分の記憶に残った部分はこんな感じの話でした。

つまり、やれと言われたことをやるだけで有能になる/稼げると考える時代は終わってきており、いかに「自分にしかできない」という特殊な存在になれるかが重要だということだ。なんとまあ。つら。

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自分は気づけば専攻医が終わり「スタッフ」と一般的に言われる学年になってしまった。腎臓分野について一般的なことはわかるけど、論文バリバリ書いてるわけでも、臨床能力ハンパないわけでもない。ごく平凡な腎臓内科医に過ぎない。

それでも、3年前くらいからブログを書きつつ、SNS発信をしていると、自分が変わってきているかも?と少しづつ手応えを感じている。SNSで声をかけてもらえたり、企業の方から声をかけてもらったり。発信をしていなければ得ることができなかったであろう人間関係も少なくない。本当に感謝でいっぱいなのと、3年前になんとなくブログ始めた自分にナイス!とエールを送りたい。(自画自賛)

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今回の勉強会は、これまでの自分の手応えを確信のあるものにしてくれたと思う。「コモディティ化されない人材」になれるように、頑張っていきたいと感じた。
まだまだ医師としては駆け出しではあるが、腎臓内科医師としてのスキルを伸ばしつつも、自分だからこそ提供できる等身大の情報発信が続けられたらなと思います。なにが言いたいかというと、ブログをするのはおすすめですよ!一緒にコモディティ化されない人材めざしましょ!✊

一人ひとり性格も強みも違う中で、自分にすこしでもできることを見つけて、強みを伸ばしていきたい。頑張って行動していきたい!というやる気スイッチが入って久しぶりにnoteを書いてしまうくらい、元気がもらえた勉強会でした。感謝!

「イノミライ」は、今後もこういった医師の未来の働き方や持続可能な医療についてをテーマに、講演を開いてくれるようです。今後も楽しみ!興味がある方は第2回、一緒に聴きましょ✋

とりあえず今日はさっさとねて、あした早起きしよう。朝ごはんを美味しく家族と食べて、外来と病棟がんばって、金曜日をしっかり乗り切ろう✊おやすみなさい〜


●若手医師向けのブログをやっています。研修医に向けたライフハックや、専攻医にむけた内科専門医試験の対策、腎臓専門医、透析専門医の対策などまとめております!ご興味あればどうぞ!


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