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「あの夜を覚えてる」を見て。3年2組落合のダッチワイフ。

色々な偶然が重なって「あの夜を覚えてる」のOFFICIAL BOOKの制作に携わることができた。
最初「ニッポン放送から生配信で上演」という文字を見た時に、一体どうゆうことなんだろう?と思った。多分僕がノーミーツのことをあまり知らなかったこともあると思う。
「これはやばいかも」と思ったのは、その数週間後のことで、劇団ノーミーツとサンリオがコラボしたオンライン演劇「VIVA LA VALENTINE」のリバイバル上映を見た時だった。
サンリオに疎い僕が見ても超おもしろくて、見た後にサンリオが好きになったし、サンリオが元々好きな人にはより堪らない作品なのだろうなと思った。
見る前からサンリオについてもっと知っていればと少し悔しい気持ちにもなった。
「ニッポン放送から生配信で上演」というのは、だから僕にとって堪らないのである。

配信後に色々な人の感想を読んでいたら、多くの人が自分のラジオ史について語っていた。これはこの作品がめちゃめちゃよいということの証だと思う。映画でも小説でも、余韻というのは終わった瞬間に生まれる訳ではなく、その作品の中で積み重ねられた「時間」の蓄積によって芽生えてくるものだと思う。僕はこの「時間」の中で、本編と全く関係のないはずの記憶が蘇ってきたり、個人的なことを思い出したりすることができる作品が優れている作品の証だと考えている。
「あの夜を覚えてる」はラジオ好きにとってそうゆう数時間だったのではないかと思う。
僕は朝の五時にアルピーの二部が終わって、徳光さんの声を聞きながら「1限行くのやめよう。」と横になっていたあの日のことを思い出した。

「あの夜を覚えてる」には終演時間がある。当然のことだ。1000時間配信とかしたら、みんなが疲労で糸のように瘦せこけてしまう。ラジオにも放送時間の終わりがある。
決められた時間の中でどれだけぶち上げられるかというバトルを、ラジオに関係する全ての人々、そしてノーミーツのみんなが毎日毎日やっている。
それが完全にシンクロした瞬間があって、俺は最後にガッツポーズした。
乾杯!!!!!って感じだ。
そしてそれはラジオを愛する俺達も一緒だ。マジでみんなで作ってるんだよこれ。

27日の千穐楽。みんなでぶち上げて見たことない感じのヤバイ作品をもう一回見たい。

👇「藤尾涼太のANN」には番組本があります。👇
あの番組が実在していたことを証明できるものです。


落合諒です。お笑いと文章を書きます。何卒よろしくお願いします。