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雑記 08/10

先日相方の実家に集まって、スタッフの長尾含めみんなでキングオブコント二回戦の自分達が出た回の配信を見た。

自分達のネタから見たのだが、俺の演技とか間が思っていたようにいってなかった。練習ではできていたことが、本番になるとこれ程までにできていないことがショックだった。
お客さんの前で演じている時に、演じているキャラクターとそれを操作する自分の意識のバランスがよく分からない。去年Mー1で初めて漫才をした時は、意識が一つでよかったのが新鮮でおもしろかった記憶がある。
コント中に自我を失うと、臨機応変な細かい判断ができなくなってしまいそうで怖い。でもまあ自分はまずそうゆうレベルに達していないような気がするので、ひとまず演技に集中する方で今年はやってみる。
机の前でやる作業は誰にも負けていないという自信がある。だけどフィジカルが全くない。自分の手で自分が作ったネタを減点してしまって、ネタに申し訳ないことをしたといったような不思議な気持ちになる。今後も演技はとーやに教わる。
我々プールサイドは、毎年賞レースで誰の前でも披露したことのない新ネタをやっている。そうゆうのももう辞めようぜってなった。
単独ライブをやることを決めたのは、今抱えている問題を当日までに解決するためである。きっと来年のキングオブコント前には強くなっているはず。今年はライブにたくさん出ようと思う。普段からもっと出ていなきゃだめだ。自分に必要な部分はそこで全て賄える気がする。ネタ作りはあまり心配していない。

プルサイのネタを見終わったあと、三人で他の人達のネタを見た。三人で他の芸人のネタを見ている時、俺は基本的にあまり笑わない。というか笑うことができない。俺が笑ってしまうと、めでたい集団になってしまうのではないかと不安に思う。二人はいつも通り無垢に笑ってて欲しい。俺はダメだ。そうゆうバランスでできているチームだから長いこと喧嘩もせず続いているのかなとかふと思った。二人はピュアだから最高。

二人が俺が作ったネタ以外で大笑いしていると、悔しくてイライラする。そして申し訳ない気持ちになる。まずはこいつらを笑い殺してやるっていつも思う。
彼氏がテレビを見ながら「この女優さん可愛いよね~」って言った時の女の子の気持ちがよく分かる。お前らは俺を愛しているのか?と小一時間ほど問い詰めたくなる。きっと愛してくれていると思うので、まあオッケイ!!

色々見てプルサイのコントの強みとはなにかを考えた時「ワードを使わない」ということだと思った。そのシチュエーション、その状況下になった時に、特別なことを言わずに当然のことを言って笑いを取るってことに、きっと俺はこだわっているのだと思う。それをやりながら爆発をおこしたい。
来年こそは準々決勝にいきたい。賞レースが全てではない、全てにすると挫折の連続になる、と思いながらもやっぱり負けると本当に悔しい。とーやが癪に障ると何回も言っていたのが印象的だ。負けるのまじムカつく。

長い集中期間から抜けると、毎回虚脱してしまう性質が自分にはある。ほっておくと一ヶ月以上ぼ~っとしていたりする。なのでもうネタを作ったり文章を書いたりしている。生きている中で唯一罪悪感がない時間だ。

自分は素晴らしい友人に恵まれたり、相談に乗ってくれる信頼できる大人(RAMさんとか)がいたり、風呂とトイレが別だったり、ネットフリックスで好きなだけ映画が見れたり、割とマックが食べれたりと、今現在をものすごく幸せだと感じている。
もっと貪欲になれ、と色々な人に言われる。「自分はこれ以上幸せになってはいけないとどっかで思ってるんじゃない?」と言われたことがあり、すごいびっくりしたことがある。多分そうなんだと思う。家庭環境が原因かしら。真っ当に生きていても何度も何度も折られて、多分もうダメなのかも、とか、積み重ねるだけ壊れそうだ、とか心の奥底で思っているのかもしれない。俺は今の環境に結構神経質になっている。自分が死ぬことはあまり怖くなくて、それよりもみんなが今日事故ったり、急な病にかかったりしないか、とかそんなことに怯えている。頭が悪いのかもしれない。
最近、自分が結果を出さないと、みんながいなくなっちゃう気がして、誰かのためにって強く思ってやってたけど、それは大きな勘違いだったのかもしれない。おこがましいよ。みんな自分で決めて、俺といるんだ。
駒沢公園で長尾と散歩していた時に「もっと好き勝手やっちゃダメかな?もっと思ってることとか率直に言いたいんだけど、言ったら売れないかな?」みたいなことを聞いたら「今はどうしてそれをできないの?」みたいなことを言われ黙ってしまった。よく考えたら誰も俺を制限していなかった。
みんな思ってるより自分の人生を生きてるっぽい。そうした中で今俺と接することを選択してくれているみたいだ。助かるわ。マジで。俺が一番阿呆だ。てめえのためだけにやらねば。誰のせいでもないじゃんか。

今が最高だというごく当たり前の価値観を絶対にぶらさないまま、自分が今現在幸せであるということを認めながら、突き進んでいこうと思う。死ぬ時に「結構やったわ」と思えるように。



落合諒です。お笑いと文章を書きます。何卒よろしくお願いします。