シャムキャッツ、マジありがとう。めちゃ悲しいマジで。
朝、駅のホームでずっと待っていたシャムキャッツのライブDVDが間もなく発送されるという旨のメールを見た。最高だと思った。
バイトの休憩中、イートインコーナーでポテチを箸で食いながらLINEを開くと、友達から「シャムキャッツ」という単語が入った文章が送られてきていた。なんだかソワソワしてTwitterを開き、シャムキャッツが解散するといいうことを知った。何でシャムキャッツはこんなことをするのだろうと、とても悲しくなった。
シャムキャッツは俺が見ている日常や景色、風景を歌っていたから、あのバンドは俺のものだと勝手に思っていた。皆にとってもそうなのかもしれない。
初めて、あ、ああああ!これは!あ!となったのは、「GIRL AT THE BUS STOP」を聞いた時だったと思う。
「僕らはガキ 君は天使 ネイビーブルーのワンピース」
ってやばくね?この音凄くない?ホワホワする、すげえ、すげえ~
ってなって、それから少し経って
2017年の10月に初めて渋谷O-EASTで「Friends Again」を見た。
それから俺は見に行ける限りの都内のライブに全て行くようになった。
西荻窪で長蛇の列が出来ているうどん屋に行ったら、ほぼワンオペみたいな店で、かなり待った挙句、出てきたうどんがかなり太くて一気にいけない感じで、時計を見ながら、急いで食べて、走って桃井原っぱ公園に行ったらシャムキャッツがすでに演奏していて、その前を子供たちが走り回っていた。
帰りにシャムキャッツだったな~と俺は言った記憶がある。
バイト先の売り上げ成績が良く、本社からディズニーお泊り券を貰ってしまったことがある。バイトなのにも関わらず、強制であり、一泊二日しなくてはならなかった。
俺は初日の夜20時に自宅を出発して電車に乗って舞浜へと向かった。
電車の窓から外を眺めていると、シャムキャッツを聞きたくなって、後からそこが浦安だったことに気が付いた。
二日目、俺は店の人達からお土産を頼まれていたので、開園と同時に入園しお土産を速攻買った。何かしらのアトラクションには乗ろう、ここでひねくれるのは逆におもんない奴やねん、奴やねんと思い、園内をフラフラして、尿意を感じトイレに行き、用を済ませ、トイレから出た瞬間にゲートからキャラクター達がわんさか出てきて、めっちゃマイナーなキャラが俺と目が合うや否や追っかけてきて、逃げきれたと思ったら、俺は園の外にいた。
このまま帰るのもなんだしと思い、バスに乗って「ハイタウン塩浜」へと向かった。たくさん写真を撮って帰った。ハイタウン塩浜はかなりシャムキャッツだった。
シャムキャッツのポップアップショップに行った時、目の前に夏目さんと菅原さんがいて、ハイタウン塩浜に行ったことを言いたかったのだが、アワアワワ、アワとしてしまい、実際に泡を吹いたりしたりして、そそくさと帰ってしまったことを若干後悔している。
最後に行ったのが、去年の末おこなわれた新木場の10週年ライブ。
会場までの道のりで友達に一人合って、会場内でもう一人の友達に会った。
どれも偶然だった。
まだまだ続くものだと勝手に思っていた。
解散を受けて「バンドはいつ終わるか分からない。」みたいなことを言っている人がチラホラいて、違うだろと思った。
外側からニヒルなことを言ってのけて、それでなんなのだろう。
超悲しいし、めっちゃ嫌だ。と俺は思う。分かった口は利かない。
なんで辞めちゃうのか俺にはよく分からん。
何故ここまでに悲しいのだろうか。
シャムキャッツは俺の生活そのものである。
聞くと美容室で髪を切った後の気分になる。
女の子と歌いながら帰ったり、一人でバイト先からムカつきながら帰ってる途中で聞いたり、晴れまくっている日曜日とか雨の平日とかに聞いたりした。車の中とか。
俺の走馬灯では絶対にシャムキャッツがかかる。
文章を書く時、「俺」とか「僕」とか「私」とか色々使い分けることがあるのだけど、シャムキャッツのことを書くときは「俺」と決まっている。
シャムキャッツの根底には「俺」がある。勝手に感じる。
シャムキャッツを聞き始めたのは23歳くらいの時だったし、俺の青春だという風には思っていなかった。
シャムキャッツは「もちまして」することなく、今日突然解散した。
これからもずっと聞けるのかと思っていた。
帰りの電車で「HOPE」を聞いた。
あいつが歌うと沈む故郷ぐらい
大したことないじゃんって思えるかんじさ
という歌詞を聞いて、一気にシャムキャッツが思い出になっていく感じがした。
俺は17歳の時、学生生活が青春だなんて一度も思わなかったし、現在が思い出になるかどうかなんて考えもしなかった。
今思えばあれは青春だったし、最近では今起きている出来事が良い思い出になるかどうか分かってしまっている。
シャムキャッツは俺の青春だったのかもしれない。
今日は不思議な日だった。
現在半分意識が不明で言語障害の家族から、「お誕生日おめでとう」とLINEが突然きたり、俺の青春の一つが終わったり。
俺はもう訳が分からないんだけど、頑張ろうと思う。
これからもずっと聞く。俺は今日27歳になった。
死ぬまでそばにいてくれ。世界の果てまで~~
めっちゃ悲しい~~~!!!!
超ありがとうシャムキャッツ。
落合諒です。お笑いと文章を書きます。何卒よろしくお願いします。