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日記 9/8

深夜二時、急に風呂場からおっさんの口臭のような臭いが漂ってきて、居ても立っても居られない心境になった。風呂場の天井の裏側にへばりつくおっさんを思い浮かべながら頭上を見上げるも当然そこに姿はなく、生暖かい吐息のみが辺りを漂う。いたらぶっ殺したいと思っていたので、いなくてよかった。ひとまず排水溝の掃除を始める。ブラシで磨いている最中に跳ねた水が何度か目に入り、これから俺の瞳に映る景色の全ては、この黒ずみからはみ出た液体を一度通過したものになってしまったのか、などと考えているうちに掃除は終わる。それでもまだおっさんは息を吐き続ける。玄関に明日の朝捨てる予定のゴミ袋が置いてあって、臭いの原因がそれだとすぐに理解。深夜三時頃捨てに行く。そのまま自転車を漕いで少し遠くの喫煙所で煙草を吸う。なんの根拠もないのだが突然誰かに殺されるような気がしてきて、現実的なことで悩みたいと切実に思う。
大勢の人がそうなのかもしれないが、自分の中にある両極端の性質や思想、美学などに最近よく悩む。妙なバランス感覚がある。この均衡を保ったまま進んでいいのかがよく分からない。
なんにせよ突き抜けていかないと(内面が)、お話にならないのではないか?と直感している。そのことについて数時間後に起きたら考えて結論を出そうと思う。
はやく心の奥底で煮えたぎっているものを解放してあげたい。人に全力でぶつけたいと思う。

落合諒です。お笑いと文章を書きます。何卒よろしくお願いします。