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雑記 8/22

もう二十九歳か。と思う。来年は三十歳。年齢なんか関係ないと思うけど、周りはそうではないらしい。
病院の売店で働いている。俺がレジから離れたのは、中学生時代に付き合っていた彼女が子供を抱いて店に入ってきたからだ。十年振りくらいだろうか。
俺はどうして逃げるのだろう?
彼女が着実に人生を進めている最中の一部を見て、自分は時間が止まってしまっていると感じたからか。
別に恥ずかしくない。恥ずかしくないのに、もう三回も逃げてる。
大学時代、食堂で一人でご飯を食べたいのに「あの人1人なんだ~」と思われることは嫌だと思ったのに似ている。
コンビニでバイトをしていることって恥ずかしいのか?
俺がレジを離れることを、周囲のスタッフに話せないのは、みんなもここで働いているからだ。俺は恥ずかしいとは思わないよ。本当に。
みんな本気だ。でも「こんなところで何やってんだ」って思う人もいると思う。うるせえ。殴るぞ。
この前店長が「夢があるって素晴らしいですね」って言ってくれて、多分数年前だったら「そんなお世辞のようなありきたりなことを」って笑ってただろうけど、今では心から嬉しく思う。
それにしても俺の時間は本当に止まっているのだろうか?
売れたら動き出すのか?阿呆みたいだ。絶えず動いてるわボケ。

豊洲の方に旅行へ行った。遠出をすると自分がダメなところがよく分かる。
他人は自分が思っているよりも優しいことを再確認。もっとみんな悪い奴かと思っていた。

母親がペットカメラを買ったらしい。彼女が仕事中の時のみ作動しているとのことなので、アカウントを共有してもらった。
ここ数日ずっと見ているんだけど、本当になにもしていない。
ただ母の帰りを待ってソファーの前でずっと固まっていて、知らない犬みたいだった。ずっと飼い主の帰りを待つ犬がどれだけ過酷なのか、全く想像できていなかったことに気が付いた。
人間関係でもそんなことが多くある。ちゃんと想像しなきゃ。
人間カメラがあったら、もっと皆を愛せている気がする(いらないけど)。お前にもそんな時間があるんだ~みたいな。目の前にいる人間が俺に見せている姿は全体のうちの一部であることを忘れないように。
「優しい嘘」ってあるけど、それが嘘だと分かったとしてもその嘘を追求するのではなく、優しさの方の本当を信じたいと思う。なんの話だっけ。





落合諒です。お笑いと文章を書きます。何卒よろしくお願いします。