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なんかの対談の雰囲気

石原:最初に「腑に落ちて、、、花」を見た時、なんかものすごいもの見ちゃったなって思いました。それですぐにジェネラルの木口に連絡して「すぐに見てくれ」って言って(笑)
根本:嬉しいです。ありがとうございます。
石原:それでその後根本さんのインタビューとか、片っ端から読んで「あ、これは一度お会いしなきゃいけないな」ってなって。
根本:三軒茶屋の居酒屋でしたね。
石原:そうそう。でもあの日酔っぱらっちゃって何も覚えてないという(笑)
根本:僕もです...(笑)
石原:まあそこで今日こうやってちゃんとした場でもう一回話そうってなりまして、お酒もないですし。
根本:はやく飲み行きましょう。
一同:(笑)
石原:まあそれにしても、なんかこう「腑に落ち」は、見れば見るほど作品が持つリズム感のようなものが破綻してますよね。あれはわざとですか?
根本:ああ、まあ多分そうですね。自分音痴なんで。
石原:ああ~~。でもそれやっぱり僕関係していると思ってて。歌が上手い人ってやっぱり文章書くにしろなんにしろ、テンポがいいってのはありますよね。その点確かに根本さんが奏でる音はもう滅茶苦茶で(笑)
根本:いやほんとにそうだと思います。
石原:それはご自身でどれくらい意図的に音を外してる感じなんでしょうか?
根本:多分結構意識してると思います。小学生の時に音楽の授業で、僕だけ音程があってないって言われて、クラス全員から笑われたことがあるんです。で、僕腹が立って「これは俺の歌だ!!!」って言ってそのまま歌い続けたんですね。そしたら最終的に先生がピアノを弾き始めて、それも滅茶苦茶な音階の。
石原:え、それって「腑に落ち」の寿司屋の更衣室のシーン。
根本:そうですそうです。大将は音楽の授業の時の先生をモデルにしてます。
石原:なるほどね。そこに原体験がある訳だ。僕も図工の授業で文房具を使ってとにかく好きなものを作れって言われて、お父さんロボマークⅡを作ったことがあるんです。
根本:いいですねそれ(笑)
石原:で、もちろんみんなには笑われたんですけど、家に持ち帰って親父に見せたら凄い褒められたんですね。
根本:おもしろい。
石原:もっと作れって言われて。
根本:それってでもかなり、なんていうんでしょう、制作の極意とまで言ってしまったら神がかり過ぎかもしれないですけど、でも結構そうですよね?
石原:そうです。「腑に落ち」にもそれを感じますし、この作品が今二十代を中心に話題になってるってのも、それこそ腑に落ちるって感じで(笑)
今の若い子たちって実は結構もがいてるでしょ?
根本:もがき方が分からないだけでそうだと思います。石原さんが作られたお父さんロボマークⅡって、云わば自然そのものというか、世界との対峙でもある訳じゃないですか。
石原:対象が全体であるって意味ではね。
根本:それって「グローバルリンク」だなって思って。石原さんの「パラダイム」にもありましたけど、とある特定の分野での規範っていうのは、とある特定の分野での規範でしかないという。
石原:そう、求められないパラダイムシフトね。
根本:そうそうそう。なんかこう、繋げることによって分裂される一定のラインをボーダーブレイクすることが今は重要かなって思いますね。

~続く~

落合諒です。お笑いと文章を書きます。何卒よろしくお願いします。