見出し画像

【俺が売れるまで書く日記】22/01/22

事務所に所属していないと、ライブをする場所がない。あるっちゃあるのだけど、客がまずいない。いたとしても、自らお金を支払って観に来たという人が少ない。そして環境がかなり悪い。
僕らは一昨年のキングオブコントと去年のキングオブコントの間にライブに一回も出ていない。出てもウケないのである。だから去年ウケた時はマジでびっくりした。二回戦からは自信を持ってできたし、その後のM-1でも「大丈夫だ」と思えた。僕達の笑いの核となる笑いの部分は、動か静で言えば静である。静の笑いを起こすためには、自分ら以外にも要求するものが「動」に比べ多くて(それは単純に会場の環境とかも含めて)、だから無料のライブだとウケないのだなと分かった。基本的に地下ライブは、パワーの人がウケる印象。
でもこれはかなり頭が痛い。ネタをできる場所がない。このままだと我々は毎回賞レースで新ネタをすることになってしまう。なんとかしてやり方を考えなくては。
芸人の友達が一人もいない。いたらいいのに。
そもそも普通のライブと賞レースは全くもって違う、賞レースの方がテレビ的である必要がある、ということも頭に叩き込んでおかなくてはならない。
最近どんどんニッチなネタを受け付けないようになってきた。
実は狭いとこを狙ったネタを作るのが一番楽だということが分かったからだ。自分も笑えて、おかんも笑えるネタを作るのが今のところ最も難しい。

昨日三回目のワクチンを売った。今日、熱はでなかった。
呪術回線の、もう変換怠いからいいや、回線で、圏外の回線、呪術回線、の1話と2話を見た。展開がばり早でよかった。主人公のタイプが黒崎一護タイプのオラオラ系で、それでいて腹に九尾を抱えているみたいな話だった。
全部詰め。
藤本タツキさんの「短編集」を読んだ。ルックバックの元となる話がのっていて、それもすんげえよかった。あとがきにのっていた、めだかを食べたエピソードが最もよかった。展開の作り方がおもろすぎる。
そのあと最近始まった「平家物語」を見た。羊文学が主題歌を務めていて、トレーラーで知ったのだけど、作画がめちゃくちゃ美しかった。劇中に流れる音楽も超よかった。各話ごとに綿密な選曲をしているらしい。牛尾憲輔さんすげ~~。

風呂に入りながら、シャムキャッツの「GIRL AT THE BUS STOP 」の歌詞について考えた。ずっと聞いている曲だけど初めて考えた。
最初の「バスを待つ彼女はなんだかちょっとくたびれて お母さんのこととか保険のこととか 色々ね」の部分、よく考えたら視点が不思議だ。彼女の主観ではないし、それをただ見ている人の視点にしては彼女のことを知りすぎている。
その後「風に舞う 髪を撫でて 耳にかけると その輪郭にハッとする男 通りの向こう」って、「通りの向こう」ってとこマジでやばいなと思った。歩道橋の上から二人を見ているような歌詞だ。この曲の歌詞ちゃんと初めて読んだらめちゃくちゃ凄い。「彼女ってば」「彼ったら」とか、例えばこれがいわゆる神の視点だとしたら、寄り添い方がおもしろい。
夏目さんの書く歌詞は、スケッチみたいで不思議だ。唯一無二だと思う。
あとこのMV最高。前にバイト先でなぜか会社行事としてディズニーランドに一人で行かなくてはならず(入園した証拠が必要だった)、入園して10秒で出て、そのままこのロケ地の団地に行ったことを思い出した。
先月まんじがためというラジオで、夏目さんが「落合はなんか偉そうだから、今後は師匠(ラジオで弟子募集のコーナーがあった)として叱っていく」的なことを言ってくれていて嬉しかった。
色々な人に偉そうと言われるし、本当に自分でも偉そうだと思う。
偉そうにするな俺!


落合諒です。お笑いと文章を書きます。何卒よろしくお願いします。