キングオブコント&M-1ざっくり総括&僕の今後のハッキリとした行動指針の話。
7月から数日前まで、キングオブコントとM-1の準備にかなりの時間を取られていた。忘れてしまうので以下にまとめる。
キングオブコント
一回戦のネタは新しく作った。確かめちゃめちゃ熱い日曜日の昼に駒沢の星乃珈琲でいくつかとーや(相方)にネタを見せて、どれもいい感じとのことだったので、そのままカラオケに行ってネタ合わせをする流れになった。ちなみにプルサイは俺がネタを作って、その合否をなんとネタを作っていないとーやがジャッジするという、ストレス過多な仕組みとなっている。でもそれでいい。彼を信頼している。とは言っても来年くらいまでには俺だけでジャッジできるようになりたいとは思っている。
で、いざやってみたらいろいろ違う感じがして、結果的にキャラクターの関係値を大きく改変することになった。恋愛がテーマのネタだったので、とーやにその場で清水翔太が歌っているバージョンの「366日」を熱唱してもらい、そのさなかノートを広げてネタを作っていった。
本番が近づいていくうちに、爆発的な笑いが生まれるような種類のネタではないような気がしてきて、何度も「笑い声が聞こえなくてもネタ中に心折れるなよ」と言った記憶がある。その度彼は「聞こえなかった時はお客さんを惹きつけている時だから大丈夫。」と笑っていた。
結果的には一回戦を通過できてよかった。ネタが終わって挨拶をした瞬間に糸が切れたかのように「ぶわ~~」っと、あまり体感したことがない感じの笑いが生まれたのを覚えている。帰り道に俺はなんとなく落ちたのだと思っていて、車の中で一言も口を開かなかった。地獄のような車内だった。後部座席に乗っていたスタッフの長尾はどんな気持ちだったんだろうか。ラジオから塙さん(SAGA)が好きなセブンイレブンのおにぎりの話が流れていた。塙さんが喋る度に知らんわ、知らんわ、と心の中で何度も何度も唱えていた。羨ましかった。俺が今「好きなおにぎりの話」というタイトルでTwitterのスペースを開いたとしても誰も聞かない。でも塙さんの話は聞けたし、「そうなんだ~知らんけど」と思った。知名度ってなんだ。とことんくだらないけどかなり必要なので欲します。
二回戦直前でちょっとしたアクシデントがあり、ネタ合わせが全くできないという状態が続いた。結果的に去年の一回戦ネタを一分伸ばしたがあまり上手くいかなかった。蓋を開けた見たら本番でかなりスピードを上げてしまっていて、おもろさが7分の1くらいだった。配信を見ながらどこからネタの速度が上がったのかを探すと、俺のたった一言の相槌のようなものからだった。めっちゃ反省。練習の仕方からして間違いだらけだった。なぜそのようなリアクションになるのか??普通だったら人間ってどうゆう反応をする??ということを突き詰めながら練習しないとダメなんだなと再認識。
悔しすぎて死ぬかと思った。
M-1
漫才はマジで難しい。ほんとに難しいと思う。ノートに書いてあるおもしろさと実際にやってみた時のギャップが激しすぎる。めちゃめちゃ向き合った。向き合ったけどダメだった(向き合ってないし足りてない)。どうしても成立させたい形があって、今振り返るとそれにこだわった結果、説明過多なネタになってしまっていた。当日ネタの中身だけを急遽変更したのだけど、そのせいもあって本番でとーやがネタをすっ飛ばした。すっ飛ばしてんな~って思った時から、俺はめっちゃ冷静になって審査員がどこにいるのか、とかお客さんがどんな表情をしているのか、とにかくゆっくりステージを見渡していた記憶がある。
帰り道とーやのとある一言がきっかけで、くら寿司、ファミマの駐車場で二回怒鳴ってしまった。詳しくは数日後のラジオで話そうと思っているから割愛するが、結構俺も俺でメンタルがやられてしまった。
M-1の一回戦負けは素人の証明である。また頑張ります、とかもない。突き付けられたものを受け入れたあとに、当人達がどうするかってだけの話だ。一昨日とーやに会ったらさっぱりとした顔をしていたので大丈夫だと思う。それが彼のいいところだ。
一回戦の敗退を二人で知った15分後に、彼はベッドで横になりながらYouTubeで「お笑い」を見ていた。ガハハハッと漫画みたいな笑い方をしている彼の表情を見て「相方 殺める セーフ 法律」でググりそうになったけど、実行しなくてよかった。アウトらしいし。我々は次に進みます。
漫才は漫才で超おもしれえから辞めない。コントとは全く違った深さがある。呼吸というかスポーツに近い感覚。笑いが生まれるまでの生理現象に直で触れる感じが楽だし難しすぎる。
僕の今後のハッキリとした行動指針の話
自分のことを応援してくれているマニアックかつ目の肥えた愛すべき人達のためにも、少し僕がどうゆうつもりなのかということを説明?ではないけど書いておきたいと思う。
・自分にとってプールサイドとはなんなのか
ざっくりいうと僕の理想というか恥ずかし気もないことをいうとすれば夢です(二人にとってではない。二人がどういうつもりだったとしても確かなラブを今のところ感じているのでそこは問題なし!!!)。
俺の阿呆みたいな理想を具体的な形にして実現してくれるのがとーやとスタッフの長尾だ。
以下が自分がこのチームでやりたいことです。
①「質の高い映像コントを作る」
めっちゃ時間かかるのに関わらず、尺も世の中の流行りと逆行していて、中々見てもらいにくい。端的に言えばコスパが最悪なのだが、これにはかなりこだわりを持って挑んでいる。
三人の力がマックスで出力される形が「映像コント」だと思う。これだけは辞めない。絶対に評価されるまで諦めない。時間をかけた分、学びもでかい。
②「コントの単独ライブで大勢の人を集めれる芸人になりたい」
これはほぼ僕個人だけが思っていることかもしれないが、やっぱり中学時代に「バカリズム 単独ライブ」を見たのが自分の原体験であり、コントにこだわっている理由である。それからラーメンズ、君の席、シティボーイズとか見ていって、こうなりて~と今でも思っているし、それをやるならプールサイドしかね~と考えている。僕はとーやがいなくなったら、他の人とはやらないと決めている。というかそうなるしかないって感じだ。幕間の映像も長尾が作ったものがいい。
個人的に賞レースはここら辺の集客のためだと思って僕は取り組んでいる。賞レースが全てだとは思っていない。もちろん来年マジでなにがあっても準々決勝は最低限突破するのだけども、ある程度目標の設定を分散しておかないと挫折するだけの毎年になってしまうというのも事実でしょ、って感じだ。時間が有限である限り、進まないのが一番無意味だと思う。
単独ライブやるんでよかったら見に来てね。準備がまもなく始まる。
③肩書きの形態に縛られない活動
とーやは広告代理店でプランナーをしていたり、イラストレーターとしての一面がある。そして長尾は編集のプロである。このチームが面白いのはそれぞれの専門分野が被っていないという点にある。ある意味僕の「ネタを書く」だけがアマチュアなのである。
肩書きというは他人が決めるもので「結果的にそうなる」ものだと思う。先行してしまうと多くの可能性を潰してしまう。僕は「おもしろければ」なにをしてもいいと思っている。
例えば去年で言ったら個展がそれであった。個展から始める芸人あんまいなくておもろくない?
プールサイドに関する現時点での結論と落合諒個人の行動指針の話
①プルサイについて
我々はプロではなくアマチュア芸人として分類される。本当にこんなこと書いてはいけないのかもしれないけど、賞レースで一回戦負けしてるプロが「来年また!」みたいなことを言っていると、俺達の方が切羽詰まってるし、そこだけが強みなんじゃないか?と思う。環境が恵まれている芸人への嫉妬でしかないのだけどもね。が~ん。余裕はあった方がいいのは確かだし。
とかまあそんなことはどうでもよくて、なにが言いたいかというと我々は、現在人生について初めて切迫したものを感じる年齢、つまり二十九歳であり、日中は各々が別々の方向を向きながら労働し、平日の仕事終わりの数時間と日曜日に集合しているということである。つまり簡単に言うと期限があるということだ(各個人で進行している人生もある)。それが他の芸人とは全く違う点だ(他の芸人さんも同じなんだろうけど、俺達よりかは終わりが漠然としていると思う)。
僕の本当の最大の目標は、とーやと長尾を現実(僕が抱いていることが理想だとしたら)に溶かさないことである。死ぬまで三人でやること。でもそれって本当に難しいことだ。人生の話になってしまう。
例えば三年後今と全く同じ状態だったら、流石にじゃんそれってなる。つまり存続するための活動をするってのが今の個人的なプルサイにおける結論です。これは決して読んでくれている人達に情的なもので訴えている訳ではない。マジで。俺達は超楽しんでやってるから。それをずっと続けたいねって話。情とかマジで関係なく、本当に「いいな」と思った作品があったら、なんかリアクションをくれたら嬉しい!!ってのが本音です。
②落合諒の行動指針について
上記を読んでいただけた人には分かると思うが、やっぱり僕はかなり生ぬるいことを言っている。「解散しないように三人で」とか言っているのは、二人への依存でしかない。じゃなくて、お前個人がぶち上がればプルサイも同時に行けるだろってのが正しいのではないかと最近気が付いた。
つまりなんだろ、その~、現状僕は精神的に「プールサイド」というチームにかなり依存してしまっていて、ここから脱出しない限りは、というか脱出できればもっと色々回転しくんだろうなって、感じがするのである。
つまり先頭を走るべきは僕であるべきなのだ。足並みを揃えるという言葉を盾にただ楽をしていたということに、どうしてこれまで気付かなかったのだろうか。
僕は以下の3つを基本的にします。
①プールサイドに関するネタを作りまくる
②ピン芸人としても活動する
③文章を書きまくる
です。基本的に落合諒ってなにをしている人なの?と思われる方が多いと思うのですが、僕もよく分かりません。一応やってきたことは以下にまとまってはおりますが、見たとてよく分かりません。
「おもしろければなにをやってもOK!!」が行動指針です。欲望に従ってやります。そうゆう人です。先程あげた3つが特に今僕がやりたいことです。
なんか他人が僕を応援できる理由がどこにあるのか考えたのですけど、恐らく「作るものが面白い・共感する」以外にないと思いました。だからなんかやりたい放題はやりますが、たくさん考えます、表現します。引き続きお願い致します。
落合諒です。お笑いと文章を書きます。何卒よろしくお願いします。