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膨大な時間の経過と残穢。

先日、プールサイドの活動停止を発表した。理由はラジオでお話させてもらった通りだ。
友人と「遊び」で始めたことが、気が付けば相方と「人生」の話をすることになっていた。互いの人生設計に違いがあったことは組んだときから分かっていたことだ。単純に時間切れである。遊びが人生とイコールになるくらいの情熱は注げたのではないかと思う。
活動停止を決めたのは自分だが、それのきっかけとなる話をしたのは相方のとーやからだった。しんどかったと思う。
去年の十二月。忘れもしない。彼の実家、深夜一時過ぎ、コタツのある和室で、突然思い切ったかのような顔でとーやは話をはじめた。

「ずっと考えていたことがあるんだけどさ。」
「うん。」バンッバンッ
「俺はさこの先、社会人を辞めることはないと思うんだよね。」
「でもさ、賞レースとかでもし上の方に行けたり、お金を稼げるようになったら話は変わって来るでしょ?」
「いや、それでも辞めることはないと思う。」
バンッバンッ
「え。そうなの??」
バンッバン
「うん。」
「優勝しても?」
「うん」
「まじか」
「ってなったら結構話変わってこない?」
「うん。でもみんなとはやりたいと思ってる。」
「いやそれさ。ああ。そうか。いや難しいな。」
バンッバンッバンッバンッバンッ
「お前はこれからプルサイをどうするつもり?」
「それは」
バンッ
「とーやこの音なに?」
「ん?」
「いやさっきから」
バンッバンッ
「ほら二階からこの音。おかん起きてるの?」
「いや寝てるけど。」
「これ襖を開け閉めしてる音だよね?」
「うん。でも二階に襖はないんだよ。」
「え、でさ、社会人を辞めないと決めた今、お前はプールサイドをどうしたいと思ってるの?」
バンッバンッバンッバンッ
「そうね。でも続けたいとは思ってるの。俺はみんなとさ映像作ったり」
「え、二階に襖ないって言った?」
「うん。」
「社会人はなにがあっても辞めないのね?絶対?」
「絶対辞めない。。。。」
「そっか。」
「この家リフォームする前、二階に襖があったんだって。未だに数年前の生活音がしてるっておかんが言ってた。」
バンッ。

俺は未来へと進む。

PS.色々と活動停止については書きたいことが山ほどあるのですが、この数か月考えに考えすぎた結果、パソコンに向かう前にこれから自分がなにを書くのかがある程度分かってしまっています。それは文章を書く上で最も無意味な行為だと思っています。なので書きません。

これまで応援してくださったみなさん本当にありがとうございました。今後とも、僕、とーや、長尾の三人をよろしくお願い致します。

※単独でやったネタです。よかったら見てください。

「怖い話」


落合諒です。お笑いと文章を書きます。何卒よろしくお願いします。