どうでもいい脳の話
「こんばんわ。お体に気をつけてくださいね。」
noteを起動するとすでに上記の文字が俺のページに書かれている。毎回萎えるので辞めてほしい。真っ白なページに文字を書かせてほしい。
運営が俺の体調を気遣うことに、一体どんなメリットがあるのだろうか。
俺はここで文章を書くことによって「こんばんわ。お体に気をつけてくださいね。」的なこと(嘘とか建前とかのこと)から最も遠いところに行こうとしている。くたばれ。
六月の後半は、一本もネタが思い浮かばかった。尺は二分と決まっているのだが、二分だからこその難しさがある。去年より制限や条件が自分の中で明確になっている分、最初から脳が委縮しているような感じがずっとしていた。
毎日夜中2~5時間、ただパソコンの前に座っているという一週間が続いた頃「流石におかしくね?」といったような疑問が浮かんできた。
浮かぶときは渦を巻くように一時間で何本も出来るのに、全くなにも起こらない日も余裕である。
「渦を巻く」とは具体的に脳がどのような状態になっている時なのか、そしてこの渦を「ただ待つ」のではなく意図的に「起こす」にはどうすればいいのか、ということを調べることにした。
ちなみに僕は昔から自分の脳をかなり俯瞰して見ていて(それを見ているのも脳だから不思議)、何度も実験を繰り返して頭の中を変えていっている実感がある。以下の記事に詳しく乗ってるのでよかったらぜひ。
調べた結果+自分の考えを以下にまとめる。メモ程度。
まずはたくさんの情報を頭の中にぶち込む。六月俺は何も見てなくて、実際かなりスカスカだった気がする。ので、ここ最近はコントと映画のトレーラー、Amazonのコスプレ、ニュース映像をとにかくずっと見ていた。なにも思い浮かばない時間は決して無駄ではなく「(無意識が)なにかを探す」というモードにするためにはかなり必要な行為だという気がした。これをやっておかないと、日常生活での引っ掛かりが甘くなる感じがする。
で、たくさん詰めたなあ~って感じがしたら、なにもしない。多分情報を整理する時間が必要で、昨日は久しぶりに作業を一切せず「加藤純一軍団VS格ゲー軍団」を見ていた。で、わざと眠った。
よく「0から1」という言葉を多用する連中がいるけど(めちゃ嫌い)、多分この人達はアイデアは降ってくるものだと思ってずっと待っている。
自分の脳から生まれたものが、どのようにして出来たのか分からないでいるから「0から1」なんて神がかったようなことを言ってしまうのである。
全ては古い要素の組み合わせでしかない。「発想力」というのはこの要素同士の関連性を見極める力量のことをいうのだと思う。
そしてこの「関連性」みたいなのが最も重要であることに違いない。
情報を頭にぶち込みまくって、それを勝手に整理させた後に俺が脳に求める活動は「関連させる」ということである。
「情報収集」「整理」「関連性」この3つの過程を追えばきっと、うま~いこといくはずなのであ~る。自分の頑張りでなんとなる部分は「情報収集」の部分で、収集の仕方にこだわればいい。例えば得た知識を文字に起こして、近しいと思うものをファイルごとに分けておく、とかそんな感じ。やんないけど。
ゾフィーの上田さんのネタの作り方がおもしろくて、単語帳にシチュエーションを書きまくって、それを裏返して永遠と神経衰弱の容量で引いていくらしい。「腹話術」「謝罪会見」という二枚のカードを引いてできたのが、キングオブコント決勝のネタだっただとなんかで言っていた。これは情報を書きまくって、無理矢理人力で「関連性」を見つけ出していくというやり方なのだと思う。
今日の昼に、絶対ネタができるような感じがしていて相方に「今日はいけるかも」とLINEした。その予感から生まれる高ぶりをめちゃめちゃ大事にしながらバイトから帰って、皿洗いとか洗濯を全て放棄して作業したら3本くらいできた。そのうちの一本がめちゃめちゃいいネタで、思いついた瞬間にオチまで勝手にできた。いつもいいネタはそう。勝手にできる。
どのくらい休んで、どれくらいやればいいのか、の塩梅を俺は今年見極める。
落合諒です。お笑いと文章を書きます。何卒よろしくお願いします。