今現在直面している地獄のような現実を忘れることのできる楽しい時間と、地獄を直視しろ、という2つのことを伝えたいという気持ちが前々からある。それは「終わらない日常」をテーマとしたコンテンツにまみれた2000年代を多感な時期に過ごしてしまったからかもしれない。2001年くらいに父親が亡くなって、いや終わるじゃん、って思った。生きることに疲れた人達が現実逃避できる場所を無責任に提供をするのは、詐欺師のやることだと思う。
まどマギや進撃の巨人は痛快で最高だった。日常を終わらせたから。
やりたいことの二輪をどうゆう風に走らせていけばいいのか分からなくて、気持ちよくお笑いがやりたいだけなのに、どこか自分の気持ちと相反するようなものを若干感じる、という気持ちの悪い数年間を送ってきた気がする。できれば同時にやりたい。
最近宮崎駿のインタビューがまとめられた、「風の帰る場所」という本を読んだ。その中で「人間がいかにくだらないか、ということは自分を見れば明らかでわざわざ言うまでもない」と言っていて、なんか殆どが解決されてしまった感じがした。「終わってる人に終わってるよなと言っても仕方がない」くらいのことまで言ってておもしらかった。
ニヒルなことを言うのが最も簡単だし、なんか自分が作ったものを見た後に、この前の単独とかもそうだけど、「見たな」「見たわ」と思ってもらえればそれでいい気がしてきた。人が見て、そのあとに後退しないようなものを作れたら、自分がやりたいことは達成できたことになるような気がする。
インタビューの中で、人間は卑しいし、愚かなこともするし、そうと思えば親切な一面もあって、それでいいし、振り幅の中でどちらの方向を向こうとしているかということが最も重要だ(自分の愚かさや痛みを背負うという意味)と言っていて、とても感動した。
考えに考えて自己解決をしていっても、現実は全く変わらなかったので、しばらく自分の中にある問題は放っておこうと思った。自分にとってそれはとてもしんどいし苦手なことではあるのだけど、そうゆうことをしてみてもいいと思う。集中力を削いでくるようなことがちらほらとある。暇なのかもしれない。そんな暇はねえ!!!明日もご飯いっぱい食う!
落合諒です。お笑いと文章を書きます。何卒よろしくお願いします。