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日記 8月24日~9月1日

8月24日
昔住んでた街のお祭りに毎年行っていて、今日がその日だった。大きな祭りよりその地域に住んでる人達が来るようなお祭りが好き。
喫煙所でタバコを吸ってから、駅に向かい改札の前で定期入れがないことに気が付いた。来る途中の自販機でPASMOを使ってエナドリを買ったから、どこかしらに落としたことが確定していてうんざりした。そこから1時間後に交番で発見。誰かが届けてくれたらしい。受け止るには身分証の提示が必要らしく、といっても全ての身分証は落とした定期入れに入っているので困った。免許証の顔写真と僕の顔を照らし合わせれば良いのでは?と思ったのだがそうはいかないのも分かる。警察の人に「携帯に入ってるプロフィールとか名前が分かるものとか、写真とかありますか?」と言われた。結果的にはiPhoneの設定からApple IDにとんでそこに登録されてる名前を見せて解決したのだが、最初僕はTwitterのアイコンを見せてしまい「じゃなくて」と言われ恥をかいた。スマホに入ってる自分の顔写真を見せたところで、それは「自分が持ってるスマホに自撮りの写真がある」ということの証明にしかなっていない。
回収して予定より大分遅れて会場についた。出店に並んでいる最中に売り切れになるという事態が発生しまくって、最終的にチーズを油で揚げただけというストロングスタイルなものを食べた。美味かった。店員さんが金髪の大学生で「何にする?」「熱いから気をつけてね。」と客全員にタメ口だったのだが、優しい口調なのがおもしろかった。ここのお祭りは毎年花火が近過ぎて音圧がやばい。心臓が押される感じがするし、「キャー」みたいな悲鳴が聞こえるのが見どころなのだが、今年もそうだった。みんな空から降ってきた灰のようなものを手に持ってそれぞれの帰路に着いた。
定期をなくしたことによって、立てていた予定がぶち壊れた時に感じた、自分とか時間に対する怒りが凄まじすぎた。僕は再現が好きなのだが、いつまで経っても「人生はそうはいきません」ということが頭で理解できても受け入れることができない。コントロールしたい。けど無理。予定が壊れていく様を見て楽しめるような人間になりたい。じゃないともうやってけね〜よ〜。

8月25日
朝いちで日比谷に行き「ルックバック」をみる。知り合いと行ったのだが、席を離してくれとお願いして最後列の両端に座る形に。
藤野が京本と初めて出会った直後の帰り道のシーン。走る、世界がひっくり返った気分でとにかく藤野は走る。めっちゃ涙が出た。養成所ライブが上手くいった日の一人で帰るときの足取りとか、書いた瞬間にこれはいいかもってなって、なんかひとまずコンビニ行く時とか、あの感じが凝縮されていた。作るってめっちゃ孤独だし、そうじゃないと嘘だわ。「ルックバック」は自分に食らったことがある人にぶっ刺さる映画だと思う。
前に母親と木更津アウトレットに行ったとき、フードコートで天丼を食べたのだが、その二時間後にずっと食べたかった「とみ田製麵」を発見してしまい、母親を外で待たせて(犬がいたから入れなかった)満腹の状態から食べたのだが、美味すぎて身体が急遽の胃のキャパをぶち空けた記憶がある。これは美味すぎるから、これは美味すぎるから、って胃が言ってた。
その「とみ田製麵」が東京駅にあると聞き、日比谷から歩いていって40分くらい待って食べた。美味すぎて気絶するかと思った。飯の写真はもう撮らないと決めているのでない。飯が届いた瞬間に脳がSNSと直結するのマジ無理。みんなでご飯を食べに行ったときとかに、料理が届いてからまず写真を撮ってる人を待つ無言の謎時間があるけど、これからはその瞬間にテーブルをひっくり返そうと思う。ひっくり返したエピソードもSNSには書かない。書くとしても咀嚼してから。自分に言ってます。
それからルックバックのパンフレットを買いにまた日比谷に戻ったり、道中で塩キャラメルのアイスを食べたりした。帰宅して21時まで寝る。暑すぎて無理。

8月26日
スト6、めっちゃ弱くなってる。どういうこと?ゲーム内で検索して上手い人達のリプレイを見る。振ってる技はシンプルなのに通りまくってる。上下の振り分けだと気づく。なんのためにダメージが出ない技があるのか初めて分かった。座学の領域に入ってしまったかもしれない。ここ乗り越えないとその先の楽しいこない。なんでゲームでもAPEXとかスト6とかオンラインで俺ずっと戦ってんだろ。

8月27日
養成所でダンスの発表会。いつもライブで使うスタジオ、でも今日は客席には同期しかいない。みんな地べた座ってるし。カキザキ先生が「思い出になるから」と何回も言っていたけど本当にそうだった。文化祭みたいな雰囲気にしてくれたの感謝。最後おニャン子の「じゃあね」がかかってて、終わりか~~って感じだった。もう終わりだ。

8月28日
奇天烈なお客さんに「そんなんじゃどこに行っても通用しないよ!いつも上から見てんだからさ!」と怒鳴られた。「いつも上から~」の発言、あまりにも想像の余地がありすぎて怖かった。一番怖いのは俺の目を見ながら本当は自分に言ってる、だった。感情をコントロールできない自分に納得できてない感じが若干した。怒鳴られても平気。「実力がないんだな」って感じ。客が出て行ったのと同時に休憩時間になって、外で煙草を吸ってたら金髪のお姉さんと短髪のお兄さんが近寄ってきて「さっきは可哀想だったね」と話し掛けてくれた。奇天烈なお客さんの2組前にレジを打った夫婦だった。「これ」とギャバとモンスターをくれた。コンビニで買ってきてくれたっぽい。嬉しかった。サイテーな人と接すると、こういうナイスな人達がいることをつい忘れそうになり、世界め~~~!!って気持ちになりがちだ。色んな人がいます。夫婦二人ともがずっと「あいつキ〇ガイだよ」「ね、キ〇ガイだよね」「気にしなくていいよキ〇ガイ」だからって、ずっとあんま言わない方がいいことを言ってて笑ってしまった。

その数時間後によく話すおばあちゃんが万引きをしていて指摘。若干ショック。万引き犯って買い物もする。でも同時に万引きもする。その手口の巧妙さに腹立つ。作り込みというか、人の準備時間に目が行く。ルックバックで漫画を描いてる藤野の背中の引きの画が何回も映るけど、あれは誰しもにある時間だと思う。学生時代、当たり前な顔をして母親が作ってくれたご飯とか食べてたけど、彼女には台所に一人で立ってご飯を作っていた時間が確実にあって、それを想像しなきゃいけなかった。ネタもそう、編集してくれた動画も全部そう、作った時間がある。その作った時間ってマジで伝わってきちゃうから、逆に手抜いたな~とかも分かっちゃう。このおばあちゃんは「これくらいの手口だったらバレないか」みたいな、作り込みというか準備にかなりの甘えがあって、それは対象を舐めてるってことでしかないから、本当にイライラした。本気でやれないんだったら万引きなんか辞めちまえ!!と怒りそうになったが、そもそも万引きなんて辞めてほしいので言えなかった。
「お金払えばいいんでしょ?」みたいな態度が僕の琴線に触れてしまい、素手で琴線を鷲掴みにされてしまい、信じられないくらい激詰めした。「俺粘りますからね。ちゃんとあなたが反省するまで、、、、、、とことんやりますから。」って言ったんだけど、おばあちゃんを帰したあとに、最近HEROを見返してるから大分キムタクだったなと気付いた。
おばあちゃんは最後万引きをするつもりだった商品を買ったのだが、なぜかそれを置いて帰ろうとした。「これ今買ったでしょ?」と言ったら「え?買ったの?」と言っていてその発言は本当に分かっていない感じがした。「これからは分からなかったら相談して」と言っておいた。
あとから他のスタッフに聞いたら少し会話が成り立たない感じらしく、なるほど~って感じだった。けど、その人は会話が成り立っていた頃から死ぬほど万引きをしているらしく、なんなら一度出禁にしているとのことだった。その人のスタンダードな方が「犯罪者」、通常運転が「万引き」、という珍しいパターンだったので、これからも許さない。また次もするだろうから、今度からは入店する度に「今日も万引きしないでね~~!!」と大きな声で明るく言おうと思う。

8月30日
台風。ドライヤーで髪を乾かして、ふと廊下を見ると水浸しになっていた。浸水といってもいいレベル。風呂のドアを開けながらシャワーを1時間くらい出しっぱなしにしてたみたいだ。絶望。タオルを何枚使っても足りない。
根本からの意識を変える。水に対し「吸」のイメージで取り組んでいたところを「弾」へとシフトする。クリアファイルを使って、水をひとまずとにかく玄関の方に押し出していく。自分は天才だと思った。日常生活への切り口が違うわ。マジ天才。と思いながらドライヤーで床を乾かす。髪は濡れたまま。
髪を切りに行く。雨が死ぬほど振ったり、急に止んだりで、人の性格だったら一番嫌だな~と思う。牛丼を食べてたら休講との連絡がきて、そのまま香太と喫茶店に行く。15時から下北GRIPを一緒に観た。ポテトカレッジのコモダドラゴンさんの嗅覚により「養成所生」だということがバレ、そのあとサツマカワさんが出てきて「ネタやれ!」みたいな流れができて、香太がなぜか客席から舞台上に行き一発ギャグをやり、颯爽と客席に戻る。多分本当にやるなんて誰も思ってなかったし、全然やらなくてもおもしろかったけど、流さずにやりに行った香太最高だった。もっとおもろくなった。二人で興奮して帰った。

最近マジで眠れなくてヤバい。でもバイト先のおばちゃんや同期に「それもう寝なくて大丈夫ってことなんじゃない?」と言われ、あ、そうかもと思ってから楽だ。

8月31日
朝、お酒を飲んだのに眠れず若干酔いながら作業。そのままスト6、相変わらず勝てない。迅雷脚が鍵だ。頭では分かってる。
19時に29日の21時から3時間しか寝てないことに気付く。流石にダメじゃね???と思う。でも元気すぎる。怖い。そのまま百均に行って、タブレットを立てるやつとか、空のCD-ROMとか、でかめの携帯灰皿を買う。帰宅してご飯をコロッケとメンチカツをモリモリ食べちゃう。血糖値が爆上がりしたせいか突然23時にリビングで座りながら眠る。ほぼ気絶。冒険王ビィトかよ。

9月1日
朝4時に起きる。座って寝てた。養成所に必要なプロフィールシートの制作や明日の事務所ライブの準備をする。オチをガッツリ変える、結構チャレンジ。死ぬまで芸人を辞めないと決めてるから、売れようが売れまいがこの戦いは一生終わらない訳で、そう考えると全て過程でしかないことに気付く。そう思えてからライブで過度に緊張することがなくなった。死ぬほど間違え続けたい。
朝の7時にコーヒーを淹れる。思ってたよりコーヒー淹れるのって面倒じゃないな、と毎回思う。LINEを開き今日の養成所も台風の影響でなくなったことを知る。予定が全部なくなった。靴を洗うのと、お金の計算するのと、ジャッジアイズを終わらせよう。
JJJのzepp Hanedaのライブ音源よすぎた。MAKTUBとか本当に血だらけのアルバムだと思うけど、めっちゃ前見てて大好き。生きてこそ答え。その通り。

JJJの日比谷のチケット申し込んだ。行きてえ。

=今週よかったもの=

自殺しようと思ってたJJJが死ぬ前に口座の金全部使おうと思って使ったら、本当に楽しくなってきたとか、フレシノと車で喋った話とかよかった。

マジで熱かった。途中でガヤのおじ達がベティちゃんを応援するの流石って感じ。よかった。

ヴァロ部追ってるからびっくりした。すごい配信だった。よっちゃんの「馬鹿。おい待て。」映画みたいだった。うんこちゃんのバランス感覚すごい。「友達」と「配信者」の2つ。

ときどさんがちゃんとやってるのがおもしろい。ちゃんとやるっておもしろい。めっちゃいい人なのが伝わりすぎる。

落合諒です。お笑いと文章を書きます。何卒よろしくお願いします。