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マイルCS 調教全頭診断

どうも、越智です。
早速マイルCSの全頭調教診断をやっていこうと思います。
今回は一部濃霧により確認できない追い切りがありましたが、調教診断に不十分なので一切言及しておりません。その場合、一週前追い切りのみの評価となります。ご了承ください。

⚠️注意⚠️
参考にする場合は、必ずご自身の目で確認して、納得してから参考にしてください。
競馬歴2年目に突入したばかりの初心者ですので、正確な情報・考察とは異なることがあるので、ご留意ください。
調教評価がレースの結果に直結はせず、フラットに見るためにも能力・適性・展開など様々な予想の最後に見ることをお勧めします。

ウインカーネリアン

一週前 ウッド 二頭併せ 内/最終 ウッド 二頭併せ 内
'21ダービーCTで右前挫石(蹄の炎症)を起こした後、叩き二走目からGIIIを含む三連勝中の上がり馬。
前走は展開に恵まれたが、状態面も良かったかもしれない。本馬には左前肢を内側に折りたたむようにして伸ばす癖があるようだ。これは'20皐月賞(4着)、'21ダービーCT(出走取消)でも見られた。右回りではそこまで影響はないのかもしれないが、迷った時は減点対象になる。
最終追い切りは濃霧のためほとんど動きの確認できず。

(左)今回の一週前追い切り
(右)関屋記念の一週前追い切り
左回りでは前肢の運びに注目するといいかも?

エアロロノア

一週前 坂路 二頭併せ/最終 坂路 二頭併せ
重賞では安定して掲示板ぐらいでかっこをつけるが、いまだに馬券内のない本馬。究極のキレ馬ではないが、しばしば破格の脚を使って追い込んでくるので穴人気しそうな予感。
調教の方はというと、いつも同じような仕上がりで同じような結果なのですごく比較が難しい。
この馬なりのいつもの調子を保っていると言った感じか。辛うじて言えることは安田記念の方が走りに集中しているようにも見えるが、言えるのはそれぐらいしかなく、この馬が重賞で勝ちきれない理由は意外と馬以外の所にあるのかもしれない。

サリオス

一週前 ウッド 三頭併せ 内/最終 ウッド 二頭併せ 外
前走2年ぶりの勝ち星を挙げて、初の古馬GI制覇を目論む本馬だが、一週前の動きでは黄色信号だ。
毎日王冠では多少反応の鈍さを見せながらも前進気勢を見せて伸びていたのだが、今回はどうも動きが重く、仕掛けてからの反応も今ひとつ。前肢の運びもぎこちなく映り、レコード勝ちの反動は大きい。
陣営の中間コメントでも右トモのケアやもう少し体を増やしたいなどと言った話が散見しており、若干の懸念材料はある。
最終追い切りでは、その懸念を吹き飛ばすように超高回転ピッチの加速を見せてきたのはなかなかに圧巻だったが、ここで少し疑問が。
この馬はピッチ寄りかもしれないが、元々はもう少しストライドが長くて持続できる脚があったのでは?切れ味と引き換えに持続力を失ったのではないか?この辺りが正しいとすると、前走の居合斬りのような鮮やかに見える勝ち方にも通じてくるようにも思える。また、そもそも今回の最終追い切りの走法と馬体がスプリンターっぽいと感じたのもあり、イメージとのミスマッチが多く越智の感覚ではあまり評価はできない。

シュネルマイスター

一週前 ウッド 単走/最終 ウッド 二頭併せ 内
今回のメンバーで実力最上位と見ている本馬。前走は斤量やレース間隔からスプリンターズSを選択したが、その影響で一週前では初めて長めのウッド単走追い。1200を使ってカッとなるイメージがあったとの事で、気性面の調整にいつもと違うメニューで一週使うのはちょっと印象は悪い。
動きは手前変え直後の加速感に物足りなさはあるものの、過去を見るとその懸念はあまりレース結果に直結はしていないので許容範囲だと思われる。
パドックでは基本的に落ち着いていて、周回中にあまり首を起こさないのがいつものスタイル。少しだけ首を起こして前向きに歩いていると1着が多いかも?うるさくしてるのは厳禁。
最終追い切りは濃霧のためほとんど動きの確認はできなかった。とても残念。

(追記:今回の記者会見では前走について1列前で戦えるようにするための経験と言っていたが、越智の考えはローテ・斤量的な理由に合わせてちょっとした欲もあったんじゃないかなと推測している。なので、ペースや距離の違いから掛かるのだけは怖いなと思っている。)

ジャスティンカフェ

一週前 坂路 単走/最終 ウッド 二頭併せ 外
前走毎日王冠では圧巻の末脚で勝ったかと思わせたところから足元をすくわれて2着の本馬。実はあまり調教映像がなく、そのうち1回は謎の追い切りがあるのでほとんど比較ができないのが難点。
ちょっと前の映像にはなるが、3歳時のアーリントンと比較してみると、馬の成長ははっきりと出ていて、最高速での頭の位置が低くなってフォームがかっこよくなっている。
馬体とフォーム的にはもう少し加速が鈍くて最高速に寄った馬に見えるのだが、最近は意外とスムーズに加速出来るように変化しているのかも?
3歳時の成績は度外視してもいいと言えるかどうかのラインまで成長してきた感がある。

セリフォス

一週前 ウッド 単走/最終 ウッド 二頭併せ 内
前走で古馬相手にも怯まずに実力を発揮して能力が世代限定のものでは無いと証明してみせた本馬。
走法のタイプ的にはかなり大飛びの部類なので、東京コースは適性の後押しもあったと見れる。
今回の追い切りは1週前は軽く流す程度で、口を開けて走るように見えるのが気になる以外は特段言及することはなかった。
最終追い切りはコーナーでのストライドがこの馬にしては少し小さいかなとも思えたが、騎手の動きを見るとちょっとした動きをしっかり捉えて反応する頭の良さがありそうで、操作性も高そうだ。
富士Sや安田記念では併せ馬も強かったので、そこと比べると迫力は無いが、実力は出せる状態にあるだろう。

ソウルラッシュ

一週前 ウッド 二頭併せ 内/最終 坂路 単走
初勝利から連勝で辿り着いた安田記念ではずっと壁に阻まれての大敗。底を見せてないようにも見えるが、追い切りを見て違和感があったので、ここはしっかり比較。
レースの格式から見るとこの馬のベストは安田記念のはずだが、結果が出てないので画像で分かりやすく分析してみると安田記念▶︎富士Sではフォームは変わらないが、体の大きさに違いがある。状態を維持しながら成長させてきたのだろう。2着という結果も納得出来る調教だったと言える。次に富士S▶︎今回だが、体の大きさはそのままだが、胸部分の面積・首の角度・騎手の顔の見え方に違いがある。おそらく越智の感じた違和感はここ。
前走よりも体が前に突っ込み気味なのではなかろうか?写真のタイミングも少し違うとはいえ、前肢の離れも良くないような気がしてくる。どちらかと言うとピッチ寄りの馬なので回転力が命なのに、前肢の離れが悪く前に突っ込んでいては良さが活かせないのでは?ましてや今回は阪神コースである。
前走の2着で成長を見せて、適性的にも馬場が渋れば期待できる馬だったが、残念ながら今回は評価は下げたい。

(左)安田記念(中)富士S(右)今回
並べるとますます富士Sが最高の出来に見えてしまう。

ソダシ

二週前 坂路 二頭併せ/一週前 ウッド 二頭併せ 外/
最終 坂路 二頭併せ
札幌記念・府中牝馬で主戦場では無い舞台での戦いが続いたアイドルホース。この馬だけ二週前の映像から見れたのはかなりの収穫。

まず二週前、全体時計が自己ベストに迫る内容だったのでラスト1Fで加速ラップを刻めなかったことを軽視したくなるが、元々この馬はあの全体時計でもラスト1Fであまり垂れないタイプ。傾向としては、垂れなければ好走する訳では無いが、調教時点での状態は今ひとつと言える。ビジュアル的にも最後に分かりやすく頭が上がっているので、前走の最後タフな場面で差されてしまった点とリンクしてくる。

次に一週前ではウッドを長めに追って先着しているものの、コーナー脱出時に左手前、ゴール手前で右手前に戻してるのでここもまたスタミナ面で不安があるのでは?と邪推してしまう。

最終追い切りでは、前に馬を置いて抜かすイメージを持たせるとは陣営のコメントだが、これと似た内容をこなしてるのは桜花賞。タイムで見ると甲乙つけがたくも思うが、動きの迫力は桜花賞の方が上に映る。
果たしてスプリンター寄りになっているという話は単なる変化を言っただけか、それとも…。

ダノンザキッド

一週前 ウッド 単走/最終 坂路 単走
前走は衝撃のゲートぶち破り事件から何事も無かったかのような3着。ショック療法とも言えるのか、課題の手前替えもスムーズにこなし、前でしぶとく脚を伸ばしてきた。
ゲート再試験は11/4にクリアし、一週前ウッドは昨年マイルCSと同様だが、今年は単走になっているのが変更点。動き自体はかなり軽やかで、見た目以上にタイムが出ているのは高評価と言えるが、直線では手前替えを促されてようやく逆手前にする辺り、脚さばきの不器用さは相変わらず。
最終追い切りでも動きはまずまずで、基本この馬の動きは「ドスンドスン」と音が聞こえてきそうな重量感があるはずなのに、そう見せないのは昨年のマイルCSの時と同じような状態。ちなみにこの追い切りでも派手なアクションで手前替えを促されているので、もし内寄りの枠から四角で外に出す拍子に「偶然」手前を変えられたら真の力を発揮しそう。
また、ゲートについてだが、陣営から入れ込みに配慮してウッド調整を多めにこなしたとのこと。調教の動きからは確かにリラックスしているようにも見えるので、ゲート破壊リターンズはなさそうだが、逆に出遅れちゃうみたいなエンタメ性を発揮しないことを祈る。

ダノンスコーピオン

一週前 坂路 単走/最終 坂路 単走
いまのところ3歳マイラーの中で最上位に位置しているであろう本馬。前走は3着だが、悲観することはなく、調教を見ても叩きであったんだろうなという印象。陣営や騎手コメントや使い方を見るにはかなりここを目指して来たのだろう。
ただ動き的なところはそのテンション感に見合うと言うよりは過去の勝ちレースと同じようなもので、メイチ感はなかった。調教で走らないタイプかもしれないので、悪目立ちしなかっただけで評価していいのだろう。
今年の3歳素質馬のときによく言っているが、フォームはまだ完成されてないところもあるので、今回は素質でどこまでやれるかというレースになるだろう。
間隔が短めなのもそこまできにしなくて良さそう。

ハッピーアワー

一週前 ウッド 三頭併せ 外/最終 坂路 単走
3年半以上馬券どころか掲示板すらない本馬。調教映像も多くはなく、あまり比較出来なかったのでなんとも言えない。
最終追い切りの映像もなぜか無く、一週前についての評価になるが、動きは普通に良いので多分調教では走れるタイプなのだろう。
ただ結果が出てないのもあってか、調教メニューも多種多様でこれといった定番パターンもないので、迷走中か。もっとも6歳なのでこれ以上を求めるのは酷な話。
ここは無事に走り切ってくれれば。

ピースオブエイト

一週前 ウッド 二頭併せ 内/最終 ウッド 二頭併せ 内
個人的に雨で大激走を期待している本馬。かなり期待をして調教映像を見たのだが、まずこの馬の特徴から話すと超ピッチ走法。それにも関わらず、前走は東京で上がりも使っての4着。阪神では負けたことがないというなんとも穴党好みなタイプである。
じゃあ今回はどうなんだいというところだが、まず大前提として基本的な能力では厳しいというのが本音。さらにピッチ走法にも関わらず首の振りが大きいので本来の良さを活かせる状態かという点も少し不安がある。その分、最高速での姿勢は低く伸びて見せてかっこいいのだが、最終での併せ馬も一勝クラスで燻っている馬だし、最初の期待値よりは低くなっている。
ただ、何度も言うが雨なら何が起こるかわからないので、天候次第で浮上の余地はある。

ファルコニア

一週前 坂路 単走/最終 坂路 単走
前走で悲願の重賞馬となった本馬。特別なスキルのある馬では無いので扱いが難しいかもしれないが、タイム的なところで見ると確実にその先行力を活かすスタミナをつけている。
この馬は追い切りの動きだと、首の使い方が雑に見えるのが残念で、5歳ではあるがもう一皮むける余地があると見える。過去の追い切りと比べて首と体が進行方向に対してズレてないように見えてくるまでは、GIIやGIIIが限界と評価する。
また、今回は舌ペロの様子も気がかりで、必ずしも舌ペロが凡走には繋がらないのは先週のマリリンで学んだが、素質と実績で差があるので、マイナスポイントとする。

ベステンダンク

一週前 坂路 単走/最終 坂路 単走
齢10でも重賞で4着までは来る事がある本馬。まずなぜこの馬が逃げるかだが、調教でも分かるように物凄く集中力がない。他に走っている馬に気を取られては騎手に手綱を引かれるのが恒例行事だ。例外なく今回も他馬に気を取られていたので、まあ状態変わらず。
レース結果も前につける事ができて初めて馬券内に入るかどうかなのだが、特別変わりもない追い切り内容でこのメンバーでは理想のポジションすら取れない可能性の方が高い。

ホウオウアマゾン

一週前 ウッド 二頭併せ 内/最終 ウッド 二頭併せ 内
昨年のマイルCSでは7番人気5着。逃げて残ったのでイメージ以上に強そうな本馬。
調教ではウッドを追走して、終い重視にするのが多くて、追い切りでの見た目のインパクトが少し薄くなるのはいつもの事なので気にしなくていい。
状態のいい時('22マイラーズC2着)は持ったままグイグイ加速してかわすので、それよりは追っている今回は絶好調からは少し落ちているか。
長めに追ってのタイムは良さそうで、前走からの間隔も詰まっていてもある程度は実力を発揮できるタイプではあるが、昨年のマイルCSとは違う最終追い切りなのは評価が分かれるところ。抜群の仕上がりなら穴で指名したかったが、若干評価は落としたい。

マテンロウオリオン

一週前 映像なし/最終 ウッド 単走
前走では2番人気も大外を回して7着。最近のトレンドなのか、究極の終い重視追い切りが多くなってるので調教の迫力がないのは気にしなくていい。
問題は追ってからの動きで、中3週で若干詰まってるだけあって少し頭の高く見せる走り。これはさすがにベストの状態とは言い難い。
3歳で古馬GIで、ある程度のポジションは必須が予想されるこのレース。さすがに厳しいと思う。

ロータスランド

一週前 ウッド 三頭併せ 外/最終 坂路 単走
ここに来て天気次第では面白いと思えてきた本馬。良馬場ではさすがに力が足りなさそうだが、馬場が渋れば適性差で好走してもおかしくないので、しっかり調教は見ておきたい。
調教メニューは概ね変化なく、いつも通りの調整ができているのだろう。一週前は枠と実力と脚質を反映させたかのような大外を後ろから追う形。追い方も馬のリズムを重視したような追い方で、陣営はこの子を大事に扱ってるんだなあと感じるものだった。高松宮記念の追い切りではトップスピードで首の動きが悪くなるように見えたので、かなり限界まで追った一方で、今回は若干余力を残したようにも見える。
最終の坂路は、体の向きが少し斜めに走っていたので、ベストの状態からはやや落ちてそうだが、総合的には好調だと判断できる。あとは馬場状態の後押しがあれば。


以上が全頭考察です。
前回よりも内容が微妙にも思えますが、これから少しずつ慣れていくので見守ってくださると幸いです。
では、これらを踏まえて調教ピックアップ馬はこちらです。

⚠️最終評価ではなく、調教評価であることをお間違えなく⚠️

【絶好調馬】
該当なし🥲
人気上位馬で突き抜けていい動きだなと感じた馬は居ませんでした🥲せっかく読んでいただいたのに申し訳ない🙇
シュネルの最終追い切りをちゃんと見れたらここに書けたかもしれないのが心残り…

【激走候補】
ダノンザキッド ロータスランド⚠️(稍重以上☂️)

【状態維持】
シュネルマイスター ダノンスコーピオン セリフォス

【不穏な空気】
ソダシ サリオス ソウルラッシュ


さて、いかがだったでしょうか。

三本目の投稿となりましたが、予想屋でも調教スペシャリストでもなく、競馬初心者のただの趣味ですので、その辺はぬるま湯の温度で見守ってくださるとやりやすいです。
次は有馬記念まで未定のつもりでいます。ダート予想とか2歳戦とかは苦手なので、面白そうな古馬重賞があればそちらに時間を使うかもしれません。

重ね重ねになりますが、これはあくまでも新人競馬ファンの独り言です。鵜呑みにする前に可能な限り自分の目でも確認して頂きたいです。
また、僕の認識に違う点があれば、ご指導頂けると幸いです。

それでは、ここまでご閲覧頂きありがとうございました。

(今回は時間が無いのでオマケはなしです🙇😭)

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