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エリザベス女王杯 調教全頭考察+天秋回顧
どうも、越智です。
早速エリザベス女王杯の全頭調教診断をやっていこうと思います。
今回はさらに細かく分析していきますので、もし興味のある方は最後までお付き合い下さい。
⚠️注意⚠️
参考にする場合は、必ずご自身の目で確認して、納得してから参考にしてください。
競馬歴2年目に突入したばかりの初心者ですので、正確な情報・考察とは異なることがあるので、ご留意ください。
調教評価がレースの結果に直結はせず、フラットに見るためにも能力・適性・展開など様々な予想の最後に見ることをお勧めします。
アカイイト
最終 坂路 単走/1週前 坂路 単走
最近は不振の昨年王者だが、ここは久々の復調気配。走法はピッチ寄りのタイプ。後肢の回転力で細かいギア変化・悪い馬場でも安定した推進力を発揮出来るのが魅力の本馬も、大阪杯辺りから若干トモが流れ気味(地面を蹴った後ろ脚を引き戻すのが遅い)で、本来のリズムを失っていた。
今回は一週前追い切りで本来のリズム感を取り戻しており、最終追い切りである程度のスピードでもそれが再現されることが確認できる。加速ラップを踏めないのは本馬の走法・能力にスピードの限界値があるせいだが、結果にはそこまで影響しておらず、しっかり'21エリ女〜金鯱賞と近い状態には戻しつつあるので展開次第では充分に怖い存在。
アンドヴァラナウト
最終 坂路 単走/1週前(映像なし) ウッド 単・併不明
良くも悪くも調教ではいつも同じような仕上がりに見せるタイプ。陣営は折り合い次第とのコメントだが、間隔が詰まってるのもあってウッドの本数が少ないのは若干の割引要素か。これだけでは決め手に欠けるので、少し細かく分析する。
1枚目がヴィクトリアマイル(14着)、2枚目がローズS(1着)の調教だが、VMでは顔が下を向いている。(断定はできないが、阪神牝馬では前向き調教で好走しており、首・背中の柔軟性が成績と関係あり?)
最終追い切りは終いこそ良く見えるが、スローで見ると凡走時のフォームと似ており、VMのような結果になりそう。
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首から背中にかけての柔軟性でストライドを稼ぐタイプ?
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やっぱり少し下を向いているような、、、
イズジョーノキセキ
最終 坂路 単走/一週前 ウッド 三頭併せ 内
府中牝馬S開催前まではエリ女で狙いたかった馬。越智のお気に入り馬。穴で買いたかったが、あまり目立たれると旨味がない。
レースでの走りは昨年のエリ女と比べると府中牝馬Sの方が追い込み時の頭の高さが低くなっており、最高速仕様のギアを増やした印象。
調教の動きは前走の方がキビキビとしているので、メイチは府中牝馬だったか。今回は状態維持に努めてきたが、(画像1)などの変化を見ると調子は落ちているのでは?
また、今の状態だと(画像2)距離延長・やや瞬発力寄りの展開で能力を発揮するような気がするが、元々ピッチ走法の馬がこんなに急に変化するのだろうか?
今の状態に疑問が多く、強い馬だが一線級とは言えないので、他の有力馬の状態が悪くなければ出番なしも。
(追記:他の有力馬の状態もいまひとつ怪しいものがあるので、やっぱり出番はあるかも。色んな買い方を見て納得出来るオッズなら狙いたい)
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微妙なタイミングの違いはあるかもしれないが、
およそ同じ姿勢での脚の高さが低い。
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低くなった脚はストライドが伸びたから?
なんだか伸びすぎにも見える。
頭の位置は低ければ良い訳では無いという話があるので、ここは要検証。
ウインキートス
最終 ポリ 併走 外/一週前 ポリ 単走?
本当に困る。比較のしようが無い。
宗像厩舎はごくごく稀にポリを使ってるが、それも勝ったり負けたりで本当にわからん。
この調教だけを見ると状態は悪くはなさそうだが、縦の比較に重きを置いているので評価ができない。
在厩調整でオールカマーから1週間後には坂路時計をマークしているので、このエリ女に向けて入念に調整してきたことは確かなはず。きっとこの調教メニューには越智に分からないようなものすごい意図があるのだろう、、、多分。
ちなみにポリトラック馬場は、骨に高負荷で腱や筋肉に低負荷な走りやすい馬場。怪我さえ気をつければ、心肺機能に強い刺激を入れられるのだ。
そうすると、この調教は総力戦で粘り込むための調教にも見えるのか?馬場が渋ってスタミナを要する展開になったら面白いかも。
ウインマイティー
最終 ポリ 単走/一週前 ポリ 単走
可もなく不可もなく。若干コーナーワークから直線加速までが鈍いか?この馬は休養明けから調教メニューが変わってポリメインになっている。
理由は分からないが、一般的に考えるならクイーンSで脚元に不安を抱くような出来事があったのだろう。
ようやく新しい調教メニューに慣れて、軌道に乗ってきた+本気のウイン三人娘の一角なので油断はならないが、調教加点要素は特にない。
ウインマリリン
最終 ウッド 単走/一週前 ウッド 単走
一昨年4着で期待されながらも昨年はハイグローマで半ば無理やり出走して大敗を喫したので、そこからどれだけ状態を戻しているかが論点。
越智の目には宝塚記念辺りから徐々に良化しているように見えるが、今回はオールカマー程ではなく、札幌記念の出来と優劣つけるのに困るレベル+舌ペロのおまけ付き。
また、調整後馬体重が前走時より既に減っているのが天皇賞・秋のジャックドールに似た雰囲気を出していてどうも不安。
走法だけ見ると90点ぐらいはつけたいが、それ以外の要素で減点は必要。能力はトップクラスだから完全に無視は出来ないが、信頼度15%offでオッズと相談したい。
クリノプレミアム
最終 ウッド 単走/一週前 ウッド 単走
京成杯AHで穴指名をして3着に来たことがある本馬。
動きは悪くなく、良い仕上がりであることは間違いないが、その時この馬が激走すると思ったのは調教で見られる気性面で評価ポイントがあったため。基本的にここは能力が足りないと思っているので、今回の様子では調教加点要素はない。
ジェラルディーナ
最終 ウッド 併せ 外/一週前 ウッド 単走
惜しいレースを続ける中でようやくオールカマーで努力が実った良血馬。調教メニューはいつも通りで、重賞で凡走したときは単走追いしかしてなかったので、格下相手では能力で勝てるが、レベルの高いレースは調教でうまく気合いを入れないといけないタイプ。
最終追い切りは先行からソフトフルートに追われての調教だが、並ばれてからジワジワと加速するのは通常運転で、本馬にしてはギリギリ状態維持と言える。
当日のパドックでチャカついてるのは気にしなくていいが、怖いのは落ち着いているとき。パッと見て雰囲気を感じたら買い目に追加してもいいかもしれない。
スタニングローズ
最終 坂路 単走/一週前 坂路 単走
秋華賞から直行で果たしてどれだけ残ってるかという点が重要だが、見るからに状態が悪い。馬自身があまり走りたくなさそうにも見える。能力上位なのは間違いなく秋華賞のインパクトを振り切るのは難しいが、軸もブレてるし頭が上がってしまっている。
これで好走するには周りの不調と展開の恩恵が必須。
銭形斑点が出てるのはとても好印象で、内臓機能の状態は極めて良好であるのが取捨選択を難しくさせているが、秋華賞に比べると30%offぐらいの期待値で見ていいだろう。それぐらい身体は動いてない。本命候補だったので残念。
テルツェット
最終 ウッド 併せ 内/一週前 ウッド 併せ 内
鮮やかに抜け出しているので動きは悪く見えないが、おそらくその時の状態次第で少しハミにもたれるタイプか?見方としては鼻先が下を向いてるようなときはあまり良くない傾向があるかも。
能力的な厳しさはある上に、好走時と比べても決して良いとは言えない。
(好走する状態の見方がアンドヴァラナウトと似ているかも)
デアリングタクト
最終 坂路 単走/一週前 ウッド 三頭併せ 中
言わずと知れた無敗の三冠牝馬。怪我や古馬と戦うようになって最近は三冠牝馬にしては今ひとつな成績を並べている。今回は気性面で大人になったということで久々に併せ馬の追い切りを組み込むなど、陣営は相当本気で勝たせたい模様。
状態の方はと言うと、脚の捌きは全盛期よりも若干物足りなさを感じる一方で、キャリア一二を争う体幹の安定っぷりで非常に好印象。逆に大丈夫なのか不安になるほどの変わり身を見せているので、勝つときは派手に勝ちそう。今回のメンバーで1番安定感があるのでは?とまで思わせてくれる。相対的に軸候補となりうる。
ナミュール
最終 坂路 単走/一週前 坂路 単走
秋華賞から直行組。前走では成長分をフォームに落とし込めてないと評価したが、素質の高さで2着。
そこからどれだけフォームが変化したか、状態がどうか、この2つが論点。
まずフォームについてだが、負荷をかけると斜めに向くのはさすがにまだ変化してない。一週前は少し緩めに入ってるので、その速度域では真っ直ぐ向いて走れるが、最終でペースを上げると癖は出ている。
そして状態については、疲れが残っているのか、スタミナ面で大きな不安を感じる。見逃しそうになるが、最終追い切りの最後に舌を出してしまっているのが確認できる。集中やスタミナを切らした時にもこういった仕草が出るので、秋華賞の反動はやはり想像以上に大きかったのだろう。こちらも銭形斑点は出ているものの、30%〜offぐらいの期待値になりそう。狙いたかったが、自分の期待値とオッズが噛み合ってない。
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ピンハイ
最終 坂路 単走/一週前 坂路 単走
クラシック2戦連続掲示板からの除外レースで圧巻の1着。正直秋華賞で見たかった。ただ今回に至ってはそれが功を奏する可能性もある。
前走のレースレベルが秋華賞からは大きく落ちるおかげもあって、秋華賞組よりは反動は少ないように見える。この馬のベストをオークスと仮定すると、若干頭の位置が高くなっていて、100%の状態とは言えないのだが、ほかの3歳馬との差にフォーカスするとダメージが少ない分、実力差は詰まっている。
もちろん他にもいいメンバーがいるので、3歳に勝ってもレースに勝てる保証は無いのだが、あまりにも3歳馬で悩んだ時はこちらを優先しても悪いことにはならなそう。
ホウオウエミーズ
最終 ウッド 二頭併せ 内/一週前 ウッド 二頭併せ 内
好走時との比較映像がないので、あまり言えることがないのだが、福島牝馬S(6着)と比較してもそんなに違いはなく、むしろ若干迫力に欠けるか。
一週前は騎手が併せ馬の動きを確認する仕草があったが、一勝クラスで障害転向の馬なので特別な調教加点要素にはなりづらい。
マジカルラグーン
これは知らん😩専門外だから好みで頼む😩
ライラック
最終 坂路 単走/一週前 ウッド 二頭併せ 内
秋華賞からの直行組最後の一頭。最終追い切りが坂路単走は前走と同様だが、好走時は併せ馬を併入以上だったので、これは若干の割引。
秋華賞で負けた馬がエリ女で好走するなんて話もあるが、残念ながらこの馬も他の秋華賞組と同様にしっかり調子を落としていて、首の使い方と体幹があまり良くない。確かに秋華賞の走りも負けはしたものの、本馬なりに勝ちに行く走りをしていたのだからそれ以上を求めるのは過剰な期待だろう。一度作り直して次戦以降。
ルビーカサブランカ
最終 ウッド 二頭併せ 内/一週前 ウッド 二頭併せ 外
ソダシを相手に頑張っているし、タイムも良さげに見えるのでうっかり調教高評価をつけたくなるが、それまでの併せ馬でも遅れていることを見逃してはいけない。
こういう時こそしっかり縦の評価が必要になってくるが、愛知杯(1着)と比較してみると、今回は若干前に突っ込みすぎに見える。また、一週前では折り合いに欠くような仕草もあり、これも凡走時と似た雰囲気。もっと他に買いやすい馬がいるはず。
ローザノワール
最終 坂路 単走/一週前 坂路 単走
今回の隠れキーウーマン。この子の気分ひとつでむちゃくちゃになる可能性もある。VMで逃げて4着のイメージから大穴を開けそうな期待感はあるのだが、そもそもVMはめちゃくちゃ状態が良かったと思う。調教を比較しても感じるが、首も前肢も柔らかく前に伸びている。そこにつけて好スタートだったので、全てが噛み合っての4着だったのだろう。
今回についてだが前走よりは良化傾向にあるが、VMとはまだ状態に差がある。
能力差を含め、距離延長をそもそもこなせるか難しい上に極上仕上げでないなら、波風を立てず良識的な逃げをしてほしいものだが、パンサラッサをほのめかされると買いたくなる気持ちはわかる。
以上が全頭考察です。
前回よりも内容が微妙にも思えますが、これから少しずつ慣れていくので見守ってくださると幸いです。
では、これらを踏まえて調教ピックアップ馬はこちらです。
⚠️最終評価ではなく、調教評価であることをお間違えなく⚠️
調教ピックアップ馬
【絶好調馬】
【好調馬】
デアリングタクト
全盛期からいろんな変化を経て、ここに辿り着いた印象。近走では間違いなく最高の仕上がり。
あとはフォームこそ変われど、底力がどこまであるのか。
アカイイト
最近は目立ってないが、少しずつ確実に状態を戻している。展開の妙は必要だが、ディフェンディングチャンピオンのプライドは見せてきそう。
【激走候補】
ウインマリリン⚠️
【状態維持組】
ジェラルディーナ ピンハイ
【不穏な空気】
ナミュール スタニングローズ ウインマリリン⚠️
さていかがだったでしょうか。
前回よりも具体的に考察できている面といまひとつの面はある気がしますが、競馬歴2年目・記事2本目を考慮して、激甘で見てくださると助かります。
前回同様、反響があればまた頑張りたいなと思いますので、よろしくお願いします。
重ね重ねになりますが、これはあくまでも新人競馬ファンの独り言です。鵜呑みにする前に可能な限り自分の目でも確認して頂きたいです。
また、僕の認識に違う点があれば、ご指導頂けると幸いです。
それでは、ここまでご閲覧頂きありがとうございました。
オマケに天皇賞・秋の回顧を置いておきますので、お時間ある方は是非。
オマケ 天皇賞・秋 回顧
前回のnoteデビューとなった天皇賞・秋では競馬1年生の卒論として書いてみたものの、本命のジオグリフは9着に終わってしまいました。
肩をブンブンに回して臨んだにも関わらず、大外しとなってちょっと凹みました…やはり懸念していた通り、ジオグリフは東京の適性が低かったようです。
予想をする上で狙いの馬が勝つ展開をイメージできるかどうかは大事ですね。そして調教はあくまでもその馬の能力が何%発揮できるかの指標でしかないのです。僕は自分の目が間違ってないことを優先するあまり、調教考察で読み取れる以上を期待してしまいました。とっても反省です、、、。
(これが後に走法について知識を深めようと思うきっかけとなるのであった…😇)
ただ、レース後コメントを見てジオグリフの適性とダノンベルーガの状態を見誤っただけで、他は大体間違ってなかったんだなと感じました。
(以下、対象馬レース後コメント全文)
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また、1着イクイノックスと2着パンサラッサに関してはそれぞれ状態維持・激走候補として挙げられたので、そこは自分自身に及第点を与えたい気持ちはあります。てか競馬1年目でここまでやる人いる?いねぇよなぁ?!!いたらごめんなさい、もっと精進します。
天皇賞・秋はこういった形で大きく外してしまいましたが、もしあの考察を客観的に見たらどの馬が一番期待できそうだったでしょうか。気になる方は前回の記事をご覧になってください。(天皇賞・秋の記事 越智の初記事)
宣伝もしたところで、最後に越智の精一杯の負け惜しみを晒して回顧を終わりたいと思います。
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イクイノックスとの馬連を購入した浮気者…
それでも外した僕はうつけ者…