フェアリーS調教全頭診断
アンタノバラード
直線に向いてからの動きはまずまずで気持ち良く走れているように映るが、コーナーリングで少し軸がぶれているような一面も。
新馬デビューの追い切りでは右回りで追い切りを行われており、そちらではスムーズなコーナーワークだったので、左回りは苦手の可能性あり。
今回は右回りになるが、前走比較でやや頭が高く見える点、時計も少し物足りない点を踏まえるとプラマイゼロ。
イコノスタシス
三頭併せの真ん中で強めの追い切りをしているが、それに負けない強い前向きさを見せる内容。新馬戦の時から他馬を意識して加速する気持ちの強さを見せていたが、その時はまだ身体の仕上がりがいまひとつで反応が良くなかった。
そこから少し馬体を増やして良化してきたのは確かなので、当日も馬体重増なら好印象。あとは能力がどこまでか。
エナジーチャイム
デビューから着実に体幹がしっかりとしてきてはいるものの、手前替えがなく、時計の方は普通で最終追い切りが単走なのも気になる。ここまでは必ず併せ馬があったし、仕上がっているとしたらどこで仕上げたのか数字上では読み取れない。
調教であまり走らないタイプの可能性はまだあるが、特別推せる内容ではない。
あくまで状態維持といったところで、当日の気配次第。
キタウィング
映像なし
スピードオブライト
最終追い切りとして映像になっているのは1/5のキャンター調整で、通常の追い切りとは違う軽いものなのでコメントができない。
今後もっといろんな追い切りを見ないとわからない。
ただこの映像の翌日にウッドチップ馬場での時計があり、この数字を見ると良い時よりは見劣りするなぁという印象。
当日の馬体とテンションに要注意。
チハヤ
映像なし
ディヴァージオン
新馬戦の追い切りが見れないので、縦の比較は出来ていないのだが、時計的にはもう少し走れそうな感じ。
気性面や反応はそこそこ素質を感じさせる一方で、一杯に追われてるわりにフットワークが重く映るので状態は良く見えない。
ディナトセレーネ
身体のキレや反応の良さなどは新馬戦、アルテミスと着実に成長してきている印象で、追ってからの動きはかなりやれそうな感じ。ただ、コーナーを逆手前で回っていたりコーナーワークが下手そうなのは減点要素。左右どちらも行けるタイプというよりは右回りの方が得意かも?
左手前の方が力強い感じで、新馬戦は左手前1本で上がり2番目、アルテミスも最後は左手前に戻してひと伸びを見せている。
ただ使える脚に限界がありそうで、直線が短くなる中山は合ってそう。
ヒップホップソウル
最終追い切りの映像はキャンター調整なので、前述の通りコメントは差し控えていただくが、新馬や前走の追い切りを見るにとにかく負けん気が強いタイプの印象で、今後この馬の追い切りを見るときはそこに注目してもらいたい。
また、今回もこれまで通りレース直前に併せ馬の追い切りを消化しているのである程度は仕上がっていそう。あとは当日のパドックがどんな気配で来るか。
ブラウンウェーブ
比較映像がないので、縦の比較はできない。
今回の動きだけを見ると前向きさはあるが、身体が付いてきていない感じ。脚を取られるようなシーンが目立つのもあまり印象が良くない。
もう少しフットワークが軽くなると時計もついてきそうな感じ。
ブルーイングリーン
こちらも比較映像なし。
あまり目立たない追い切りだが、細かいところを言うと左肩の可動域が右肩に比べると狭い感じ。
現状では左回り専用機になりそう。
マイレーヌ
比較映像なし。
この馬の追い切りを見てどこかで見たような気がするなと思ったが、頭の高さや前肢のフットワークがシュネルマイスターっぽい。
ただ今はまだ体幹の強さやフォームの完成度的なところは同じ頃のシュネルには至らないので、ミニシュネル、シュネルのタマゴぐらい。
併せ馬には少し反応の良さで遅れを取ったが、キレ負けはしてない。今後の成長が気になる一頭。
ミシシッピテソーロ
調教を時計だけで見る人は毎回買わないといけないぐらいもれなくいい時計を出してくるタイプ。
おそらく能力はかなりあるので、この馬の取捨選択は当日のテンションが問題。
追い切りは少し気持ちが先行しているのか脚を取られる様子があり、もしパドックで入れ込んでたり2人引きだったりしたら割引。
この馬を狙うなら落ち着いた周回は必須なので、見逃さないようにしたい。
ミタマ
新馬戦からは体幹が良くなって、使う度に少しずつ良化してきたんだろうなという印象。
ただし、フォームの完成度としてはまだまだ伸び代がありそうで、首の使い方が変わってくるとストライドやトップスピードがついてくる気がする。
メイクアスナッチ
こちらも比較映像なし。
1週前は美浦の坂路を加速ラップでまとめたが、最終追い切りは最後1Fで脚が甘くなったのが気がかり。
この馬の追い切りタイプとしてはタイトルホルダーのように気持ちがキモになってくるのかなぁという印象だが、これは今後要検証。
走法的に前肢を強く叩きつけるタイプっぽいので、道悪適性はありそう。あとは距離が持つか。
リックスター
時計は目立たないが、おそらくウッドで仕上がって、最終坂路は調整の軽いメニューにしたのだろうか。
リズム重視の内容も逆手前で入ってきているのは減点要素。
今回が2走目なので確信は持てないが、新馬戦の追い切りで何本も併せ馬をこなしたのに今回はオール単走になっているので、鹿戸調教師のコメントも含めてかなり入れ込みやすい気性かも。
当日のテンションに要注意。