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大麦推しになったワケ②坂本さんとの出会い

レストランで大麦料理に出会い、料理哲学の教室で大麦を知り、
その後、ご縁があって、岡山県で『福田製粉所』を経営されていた坂本さんのことを紹介していただきました。
購入している大麦は、精麦するにあたって
色々な精麦会社を調べられたそうで、
ある時期からは、坂本さんのされている福田製粉所に行きついたそう。
そこは全国からその腕・技を見込んで依頼が殺到しているという
知る人ぞ知る製粉所だと教わりました。

そこで採用している加工法は坂本さんが独自に発明した
ドラフトバレー製法といって、ビタミン・ミネラル・食物繊維・消化酵素・麦だけの特性を生かした栄養分を失われない、酵素が活きた『活麦』になるのだそうで、普通に精麦された大麦よりもより一層、命の持った力を最大限に取り入れることができる精麦方法です。
詳しくはコチラ⇓


これは2023年に坂本さんのご家族よりいただいた、坂本さん自身が最期に精麦された、
ドラフトバレー分級法で精麦された活麦です。
大麦って、精麦をしていくと、どんどん小さくなります。玉ねぎのように何層にもなっているのを剥いていくイメージ…大麦そのもので食べたほうが勿論良いのですが、それでも食べにくいっていう人が、食べられるようにと開発されたこの形の麦は、はじめての人にも食べやすく、見た目も白米に近いので、麦苦手っていう人に食べてもらいたい時に是非活用してもらいたい麦です。

大麦の事を知って以来、いつかは自分も大麦の加工や販売に関わりたい…とうっすら思い始めていた私は“私も行ってみたいです”と師にお願いしていました。当初は師が行くときに同行しようと思っていたのですが色々あって、その後私一人で、移住前の福山市の視察と併せて岡山の製粉所を訪ねる事となりました。

海のものとも、山のものとも分からない私が訪ねて行った際、
初対面で坂本さんに言われたのが

“ 僕は貴方がいらっしゃるってわかっていましたよ。
だからご先祖様に、どうか無事に来れますようにと祈っていました。
貴方には、使命がある。麦の事を伝えていく使命がありますよ。
それをやらなくちゃいけない人なんです。”

後で知ったのですが、彼は、色々未来が “ みえちゃう ” 方なのだそうでご友人の家が火事になるのもあてたとか。
ちょっと鳥肌でした。

帰りには沢山の麦や、粉をお土産にいただきました。
“ 少しでも多くのお友達に分けてあげなさい。皆で食べてもらいなさい”と言って、貴重なドラフトバレー製法の麦をくださったので
広島でも出会う人出会う人に分けて歩き(笑)
東京に戻ってもまた分けて歩きました。

当時東京に住んでいた私に
“時間があまりないから、早くこっちに来なさい”というようなことも言われたり、“あなたが広島に来るなら、工場ごと行き応援しますよ” 等
今となってはその真意が分からない様なことも
仰りました。
でもいつも
“ 大麦の事を、早く一人でも多くの人に伝えなければいけないよ。
子ども達や、日本の将来を守っていくには、もうそれしかない ”と。
精麦・製粉を通じて色々な素材の研究をされてきた中で
大麦は、ダントツに人類を救う食材だ、というのが
彼の導き出された結論でした。

小さい頃から大麦に関わらせて、麦を加工したり、料理したりできる人間を増やしていくこと、それしか人類が生き残れる方法はないよ、とも
仰っていました。
大げさに聞こえると思いますが…。

大麦の効能効果を含めたお話を、全国でされる中で
何度か大手から“圧力”も受けられたそうです。
命を奪うというような脅しもうけたと、
薬や、小麦や…色々利権が絡んだ世界があるような話もなさっていました。

坂本さんは、残念ながら、彼自身が予測されていたように
(いつも“僕にはもう少ししか時間が残されていないから”と
言われていました)
2023年のお正月に、眠るように旅立たれてしまいました。

私の移住は、その後家族の介護が始まったりで延期となり
結局坂本さんが生きておられる内には叶わず
2023年2月、弔問のため津山を訪ねた際に
形見分けでいただいた活麦を抱えて、
まだ数回しかお会いしたことがないのに
涙が止まらない自分に驚きながら
改めて“ 彼の意志を継いでいこう ”と決意したのでした。

その時にいただいた、貴重な麦は
3/3に開催した大麦フェスで参加者の方にお分けすることが出来
少しは彼の意志を伝えられたかな?と思えましたが

大麦を食べる事で、発達障害が改善したという報告や
病気が消えたという報告も相次ぎある中、
(こういうことを言うと胡散臭いし、
好んで叩いてくる人もいるようなので、
あまり言いたくないんですが)
まだまだ…伝え続けていく必要はありそうです。

私に出来る事からですが、
先ずは自分でも(子どもと一緒に)育ててみたい、
精麦してみたい、が叶った2024年初夏なのでした。
もちろん、我が家ではドラフトバレー分級法などはできるわけもなく
ごくごく普通の精麦方法で精麦しております。








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