kintone hiveへの道 道中編
自分がkintone hiveに登壇するまでのお話、その2です。
最初の記事はこちら
業務改善を始めると……
よほど運と環境に恵まれた状況でもない限り、業務改善の途中に色んな壁に突き当たります。
今のやり方を変えたくないって声
ライン間の縦割り
kintoneの基本機能の限界
アプリの作りはこれで正しいのかという不安
費用対効果をすぐ出せの圧
これが自分の事例ってわけじゃないですが、他にも色々あると思います。
これって、ほんとにあるあるなわけで、そんな先駆者の体験をまとめたものがkintone SIGNPOSTです。
kintone SIGNPOSTの書籍版に出会ったこと
前回の話で「hiveの収穫はkintone SIGNPOST」って言ったんですが、hiveに行ったときに何となく気になって即買いしちゃったんです。
家に帰ってパラパラってめくって、「良いこと書いてあるけど、即効薬ではないかなぁ……」って思って、職場の机の参考書の一つとして積んでた、その程度の存在でした。
当時の自分にとっての一番の参考書は、「ウェブのkintone API ドキュメントを印刷したもの」でした(あ、うちの職場の環境では、サンプルコードが見えなかったりしたんです、なので、自宅で数百ページ印刷してファイリングして使ってました)。当時の自分にとって必要だったのは「概論」ではなく、現状を解決するための「組織内の調整力(こっちは一朝一夕でどうこうなるものでもない)」や「JavaScriptの知識かサンプルコード」だったんです。
こんな感じで、買うだけで満足してあんまり読んでなかったkintone SIGNPOSTですが、既存の業務との調整がなかなかうまくいかないある日、ふとこいつをめくってみると、似たような状況が書いてある訳です。
流石、「経験者の考え方やコツを体系的・網羅的にまとめたコンテンツ」と言うだけはあります。
とはいえ、書いてある解決策が自分の事例に当てはまるわけではありません(バッチリハマることもあるのかもしれませんが)。
でも、自分の状況が「先達者が通った道である」ことは確認できるわけです。まさにサインポスト!看板に「DEAD END」とでも書かれてない限り解決策はあるはずで、「後はサインポストを参考にするなり、今までの自分の経験を信じるなりで進めばいい」って感じで、精神的な支えになりました。
モヤッとしたときに、パラパラっとめくって「そうそう!イロイロあるある!」なんて気分転換にも使えますし。
サインポストの本来の用法とは少し異なりますが、まだコミュニティの存在に触れてない自分にとっては、業務改善の悩みにおける「自分とは少し違う視点を持ったシャドウとの対話」みたいな存在でした。一人ブレストとか、愚痴の相手みたいなw
【おまけ】発表内容とkintone SIGNPOST
登壇用の発表資料を作りながら思ってたんですが、「あ、これサインポストにありそう!」とか「サインポストが参考になりそう!」なんて部分が結構ありました。発表時間が限られてるので盛り込んだエピソードは一部なのですが、そんな部分は他にもイロイロありました。
なので、色々なアーカイブをサインポスト的な視点で見ていくと、また違った気づきを得られると思います。