意見を伝える/聴く時に覚えておいた方がいい思考傾向2種と4つの社会性分類

説明でなかなか本題に行かないのは法則型の人間あるあるだと思う
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物事を考えるときに演繹法帰納法という考え方を意識するのは非常に有効

帰納法は、前提となる物事や事例の「事実としての質・量」が大切となります。共通点を見つけ出す事象の内容に誤りや偏りがあれば、正しい結論は導かれません。また、前提となる物事や事例の量が多ければ、それだけ精度の高い推論ができます。
このような特性をもつ帰納法は、統計や分析において適しています。

演繹法が前提とする物事や事例は「一般論(ルール)」です。もちろん、前提とする一般論(ルール)に誤りや偏りがあると、正しい結論は導かれないので注意が必要です。
また、演繹法では各事象を関連付けて結論を導くため、それぞれの事象が無理なく関連付けられる内容でなければなりません。各事象を結び付ける筋道を意識することが大切となります。

ここから極端な思考の偏りがある人を個人的に演繹脳、帰納脳と言ってる。それぞれ以下の特徴がある。

〇演繹脳
 社会的合意(以下、コンセンサス)を最も重視して論理構成を行う。
 いい意味でも悪い意味でも常識的。故に場合により偏見的でもある。
 常識(前提条件)そのものの是非や事象に対する適合性は気にしない。
 発言者によって受ける影響が全く異なるため権威主義的になる傾向あり。
 理屈より感情を重視しがち。

〇帰納脳
 データと直感を重視して論理構成を行う。
 発言者の権威や専門性に価値を置かない。何を言っているかを重視。
 納得が無い限りコンセンサスのある事象に対しても懐疑的。
 一見非論理的に見えても本人としては筋が通っている。
 データが変化すれば軌道修正も普通。よく言えば柔軟だが無責任で
 いい加減に見えることもある。
 感情より理屈を重視しがち。

大体どっちかよりだけど両者の間で会話するとき、演繹脳にとって当たり前で常識なことそれ自体を帰納脳は共有できない。
それぞれの言う"科学的"や"論理的"という言葉の定義が実は異なっているからで、これが難しい。

演繹脳にとっての科学的とは科学的事象解釈の合意であり、帰納脳が求める科学的思考によって導かれた結果を指しているわけではない。これは確からしさの高いものほど一致するのでそういうものであれば摩擦は起きない。

論理に関しては帰納脳としてはまず事象があり、どのような条件、前提のもとでそれに至ったかという見方をして説明しようとする。
演繹脳は逆に条件と前提のもとでその事象を説明しようとする。
これは原因と結果の因果関係が強固なものであるほど一致するのでそういうものであれば摩擦は起きない。

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次に人が何を重視するか見るときに使えるのが社会生物本能の4タイプ分類ソーシャルスタイルといった分類法。
演繹脳、帰納脳の考え方と絡めて考えるとき、岡田斗司夫氏の言う前者の方が相性がいい。

絵をそのまま持ってくるのは微妙だったので、↑に解説から自分でまとめたものを。特徴はそれをよく表してそうなものを抜粋。

右回りは好む傾向で左回りは嫌う傾向(常に一方的。無慈悲)
例えば、指令型は法則型の人間を好ましいと思いやすいが、注目型を馬鹿だと思っている。

対角はお互いに理解できない人種だけど、価値観相反が無いので関係は良好になりやすい。

思想に偏りのない数百人規模の集団(セミナーや講演など)でテストを行うと大体綺麗に25%程度ずつに分かれるとのこと
(岡田斗司夫氏の動画より)

詳しくはリンク先に書いてある(テストもある)ので試してみると面白い。


この二つを頭の隅に置いた状態で相手を分類すると割と話がスムーズにいきやすい。
勿論十人十色だし、境界に近いとその時の気分や体調や関係性によっても変わるだろう。それでもベースがどこにあるかはある程度決まってくる。

また特徴から以下の傾向がある。

注目型と法則型 → 帰納脳傾向が強い
指令型と理想型 → 演繹脳傾向が強い

対角にある分類型が価値観の相反を起こさないことにも納得がいく。
これが書きたかったがために長い説明をした。

だから何?って感じでもあるけど。

例えば指令型の人間を怒らせたとして、法則型の人間が謝ろうとする場合。おそらく何が悪かったかを説明して改善を述べて許してもらおうとするだろう。
でも指令型としては正直そんなことはどうでいいので、むしろ単純に謝罪だけを述べる方が効果的(勝利感)。詫びの品を送ったりすればなお良し。
説明するにしても指令型には「〇〇だから〇〇と考えて〇〇した」というのはあまり響かない。それよりも「〇〇すべきだった」としたほうが余程納得感を得る。(自分の怒りは正しい)

法則型にこんな謝り方したら火に油を注ぐ事になるけどね。


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