12年目のスキャナカメラ
それは12年前
昔々その昔、まだデジタルカメラと携帯カメラに圧倒的な差があった頃、私はなんの確証もないままEPSONのフラッドベットスキャナを改造したらデジカメになるのかどうかという計画を思い付きでスタートし、最終的に中判フォーマットのデジタルカメラを自作したのでした。これが当時の記事です。
しかし周囲が盛り上がる頃には私自身の熱が冷めてしまい数年放置して、その後色々な信頼性の問題を改善した2号機を作成した後また数年放置していたのでした。その間にデジタルカメラの性能は飛躍的に向上し、1億画素のカメラもハイエンドであれば珍しく無い時代となりました。中判フォーマットも比較的手の届く範囲になってきています。私は数年間気絶していたのですが、久しぶりに取り出して撮影して見たところこれが恐ろしくスローですが楽しい。また虜になってしまいました。
改めてご紹介
今回改めて紹介動画を作ってみましたのでもし良ければご覧ください。
スキャナなので基本的に動いていないものしか撮れませんが、風景やマクロなどは気をつけて撮ればなんとか撮ることができます。広大なダイナミックレンジ、ベイヤーではない真のフルカラーによって生成される色味は現代でも頑張って撮った甲斐があると唸らせるものがあります。
スペックは、
スキャン範囲645フォーマット相当
Mamiya645マウント
ISO固定、シャッタースピード(?)固定
スミアが出て太陽撮れない
風吹いていると草が揺れて歪む
何も動いてくれるなと祈りながら撮る
三脚の上にこのカメラを付けて歩けばステルス感皆無
といった感じです。
数年の間にどうすれば色味が改善できるのかなどさりげなくわかってきていたので、昔より自然な写真が撮れるようになっています。
いずれにせよもう昔の話ですし、スペック的にももう尖っていないので、肩の力を抜いて、好きな写真や冒頭の写真のようなスキャナならではの写真など撮って遊ぶ予定です。
Twitter @scanner_camera も始めてみました。このアカウントではフルフレーム一眼レフとの比較などもしていますのでそちらの方も是非フォローお願いします。